京都・丹後で酒蔵ツーリズム!—part1:ハクレイ酒造

スイーツもお酒も、と欲張りな人にぴったり。

白嶺ロール(左)と蔵ロール。 

「ケーキ屋さん?」−−−−そう思われたかもしれませんね。

スイーツショップ&カフェ、ではあるのですが、実は甘党の対極、「酒呑童子」の銘柄を持つ左党のハクレイ酒造さんに併設するカフェ、「蔵Sweets HAKUREISYA(白嶺舎)」です。

「——併設の」、と片手間のように言って済ませられないほど、本格派なのです。昨年、2012年7月にリニューアルオープン(オープンは2010年7月)したスイーツ充実カフェ、となれば、日本酒女子、……スイーツ男子も見過ごせません。

先日、酒蔵取材で京都・丹後地方へ行く機会があり、そこまで行ったら、ぜひ、お寄りしたい、とお問い合せをして、伺わせていただきました、ハクレイ酒造さん。

京都・丹後と言えば、ハクレイ酒造さんからは日本三景の一つ、天橋立がすぐ近く。家と船着き場が一体化した伊根の舟屋など、見どころも多い場所。

酒蔵をベースに地元の観光地を訪ねる。

あら、これこそ、「酒蔵ツーリズム」ではないですか!

 

1832年創業の歴史を持つハクレイ酒造さんは、京都の日本海側、京都府宮津市の丹後由良にあります。北側には日本海が広がり、南には丹後半島の根元で東西に連なる大江山連峰(833m)の由良ヶ岳(640m)がそびえるという美しい環境に囲まれてお酒を醸す蔵です。

赴きある創業時からの蔵

大江山連峰の湧き水を利用して、米と水と人との調和を大切にした酒造りを行ない、「白嶺」という銘柄名も、雪をかぶった由良ヶ岳を表したものだそうです。

また、森鴎外作『山椒大夫』の一節、『安寿と厨子王』伝説の舞台も、この由良の浜だったのです。遥か昔に教科書で読んだお話、「安寿恋しや、ホゥヤレホ、厨子王恋しや、ホゥヤレホ」と謡う母の声を聞きつけて再会を果たした下りが、急に甦ってきました。

そして、気になる?「酒呑童子」というものは、平安時代に大江山辺りで暴れ回ったオニの頭領だとか。やっぱり辛口が似合う……でしょうか。

天橋立。
伊根の舟屋。

今回は残念ながら着いた時には既に薄暮。周りの景色を楽しむ間もなく、駆け足で見学させていただいたのでした。ありがとうございました。

夕方に着いたせいか、明るい時間でもきっとそうなのだと思うのですが、細い道を挟んで黒い板壁の建物が並ぶこの一画は、風情があってとてもすてきでした。

創業時に建てられた趣のある「天保蔵」。この一部が、「天の蔵」としてショップや蔵見学のスペースとして利用されています。

  

 

今回、丹後地方に行くことになったのは、京丹後市の『玉川』醸造元・木下酒造さんへ、5年ぶりにイギリス人杜氏のフィリップ・ハーパーさんを訪ねるためでした。

実は木下酒造さん、日本酒ソフトクリームも人気なのです。ハクレイ酒造さん、木下酒造さんでお酒&スイーツをハシゴ。日本酒女子、スイーツ男子にも魅力ですね。

パート2では、木下酒造さんとその周辺をお届けします。

入り組んだ山脈の間を縫うように走り、急に視界が開けたと思えば目の前に日本海が広がる北近畿タンゴ宮津線。この路線上にある2つの酒蔵はとても個性的で、観光にも魅力的な見どころが豊富。今回は時間切れで辿り着けませんでしたが、食も豊かです。(……ここまで来てカニにありつけなかった……)。

ぜひたっぷり時間をとって訪れていただきたい。伝々、後悔を込めてお勧めします。

 


900種のお酒に美酒鍋、魅力の西条「 酒まつり」

家族で楽しめる酒イベント、ウワサの「酒まつり」へついに……

「日本酒の日」も、もうすぐですね。
この日が来ると、次は東広島市西条「 酒まつり」と思いを巡らせる人も少なくないのでは?

のんたと一緒に鏡開き

昨年、オープンして間もなかった「いいね!日本酒。」でも、facebookでご紹介しようと、賀茂泉さんの前垣専務にお話を伺ったのが、ちょうど1年前でした。懐かしいですねぇ。
「美酒鍋」がいかにおいしいかを熱く語っていただきました。

御建神社では、酒林を奉納

実は、「酒まつり」ってバラエティ豊富なプログラムなんです。
広島県東広島市にある西条は、酒蔵が軒を連ねる風情ある酒蔵通りで有名。それだけでも行きたくなるのに、「酒まつり」の期間、このエリアを中心に、町を挙げて様々にイベントが組まれているのです。
初日の朝、松尾神社のある御建神社へ詣でて、神輿も出る、まさに「酒まつり」。そして、メイン会場での芸能などのイベントに加え、各酒蔵で組まれている趣向を凝らしたスペースやイベント。そして、この時だけのスペシャルなお酒、メニュー。

23回目を数え、「酒まつり」もますますパワーアップ。「いいね!日本酒。」取材体制もパワーアップして賀茂泉酒造・渡邊課長、賀茂鶴酒造・営業部広報課の太田裕人さんにお話を伺うことができました。

また、既にfacebookでお知らせしているように、「オリジナル手ぬぐいを10名さまにプレゼント」して戴けることになりました。ありがとうございます。
行ける人も行けない人も、どんどんご応募くださいね。

さて、昨年は2日間で25万人!が押寄せたというこの「酒まつり」。そもそも23年前に始まったのが、賀茂泉さんたちのアイデアだったとか。その時のことを賀茂泉酒造・渡邊課長に伺いました。
「賀茂泉」さんは、早くから純米酒に取り組み、お酒本来の味わいにこだわる酒蔵です。

「中央公園(現在のメイン会場)で『1000人の居酒屋』を開いたのが始まりなんです。みんなではじめた小さなイベントがだんだん広がって町全体を取り込んで、5年前からは急激に増えてきていますね。今は、いらっしゃる方々にご満足いただけるよう、こちらも一所懸命です」

「酒まつり」が近づくと、社員ほぼ全員がその準備に掛かりっきりになるほど。

「『このお酒、おいしいねぇ』っていわれると、うれしいんですよねぇ」
みんなが直接販売員になって接客する、たいへんだけど、嬉しいひとときです。

それにしても、「1000人の居酒屋」が今や「5000人の居酒屋」。「酒蔵ツーリズム」、「酒蔵で町起こし」のお手本のようなはなしですが、23年も前にはじめたことなんですよね。

賀茂泉さんでは、酒蔵コンサートを開くことに加えて、この時だけの特別なお酒を販売するのだそうです。
「お酒は、何が出されるか分からないうちから予約が入るんですよ」と、うれしい悲鳴。甘党にはここでしか食べられない梅酒ワッフル。充実のスイーツも人気です。

「賀茂泉」さんのSAKE BAR(左)と、「賀茂鶴」さんのお客さんによる鏡開き

「酒まつり」の一番の楽しみ方は、酒蔵イベント、とおっしゃるのは、賀茂鶴酒造・営業部広報課の太田裕人さん。

柔らかな呑み口が特徴の 賀茂鶴さんのお酒は冷やしても良し、燗でもおいしくて、人気です。蔵元に設ける有料試飲コーナーでは、大吟醸酒を3種と、特別本醸造酒を1種試飲していただけるそうです(500円/4種類)。

「お酒の試飲販売、酒蔵コンサートなど西条酒造協会に加盟している蔵元各社それぞれ工夫を凝らしたイベントを開催しています。

また、象徴的なのが『酒ひろば会場』です。日本全国、約900種類のお酒を飲み比べることができます。通の方から、日本酒はよく解らないという方も、まずは飲み比べて、自分にあった酒を発見していただきたいですね。そして新しい日本酒の楽しみ方、フローズンカクテルや清流ハイボールなどの酒カクテルも楽しめます」
そして、もう一つ、というのが件の「美酒鍋」です。酒蔵で生まれた郷土料理。アルコール分は抜けているので、どなたでもおいしくいただけるのです。

まずは、スケジュールをチェック、ですね。

夜になってますます盛り上がるメイン会場(左)。酒つくり歌も披露。

お酒の好きな人はもちろん、家族連れでも楽しめる一大イベント。一度行ったら、もう来年が楽しみになるそうです。

そんな「酒まつり」に伝々、取材に伺うことになりました。戻りましたら、なるべく早くリポートをお伝えしますね。
それでは、西条でお会いしましょう!

西条「酒まつり」
日時:10月6〜7日
問い合わせ:酒まつり実行委員会
電話:082-420-0330
HP:http://www.sakematsuri.com/

賀茂泉酒造:http://www.kamoizumi.co.jp/

賀茂鶴酒造: http://www.kamotsuru.jp/