「聖地巡盃」賑やかに発進!

 神社とお酒の深〜い関係にとことんこだわる

このブログでもたびたびお知らせしてきました「聖地巡盃」ツアー。

日本各地に根ざした「神」と「酒」を通し、奥深い日本の心に触れる旅としてご提案させていただきました。そして、モニターツアーを経てブラッシュアップ。ついに、本格始動いたします。

第1回となるツアーは、モニターツアーの際に、伝々も参加した、会津若松(リポートはこちら)です。今は大河ドラマ「八重の桜」(NHK)で話題沸騰中ですね。そうです。会津娘に注目!なのです。

そして先日、このツアーを盛り上げていこう!という有志が集い、説明会&キックオフ宴会が行なわれました。

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第一部は、飲食おあづけで、まじめなお話です。

まずは、瀧本徹観光庁観光地域振興部長による「酒蔵ツーリズム(R)」のお話。地酒ファンにとっては、聞いただけで嬉しくなりますね。

観光庁観光地域振興部長・瀧本徹さん

澄んだおいしい水が豊富なところに酒蔵が集まります。そんなところは、自然も豊かなところが多いもの。そうなれば、訪れるだけでもぜったい楽しめる……、と、西条の『酒まつり』で、もまれにもまれた伝々は思いを馳せます。

実は、西条に行った際、密かに竹原に足を延ばしたり、先日は、京都で伏見の酒蔵通りを歩いて、「ひとり酒蔵ツアー」をして来たのでした。そのリポートも追々お伝えします。

続いて、「日本文化とお酒」と言ったら、まずはこの方。島根で行われた「 日本酒で乾杯推進会議 島根大会」でもお会いした、神崎宣武先生。「旅の文化研究所」所長で、宮司でもいらっしゃいます。

先生のお話は、目からウロコで、ちょっと笑って、とても勉強させていただいた講演だったので、それがこんな少人数で……、贅沢なことです。

旅の文化研究所々長・神崎宣武さん

「『神社』と『お酒』」と聞いては、これほど語れる方はいらっしゃいませんが、神崎先生ご自身も、このツアーに対して期待されているのだなぁ、という思いが伝わってきました。ちなみに、このツアーに向けての推薦文も書いてくださり、ツアーサイトやフライヤーに載っていました。ぜひ、ご一読を。

さて、このツアーのテーマである神と酒との密接なつながりを語ってくださったのですが、「酒」の語源についての詳しい解説からスタート。「さ・け」は、「特別に清らかな飲物」ということを意味し、まず最初に神様に食べていただくもの、なのだそうです。酒そのものも神様が醸したもの、という古歌が残っているそうです。

お話の中で、「礼講なくして無礼講なし」というお言葉。神様がくださるお酒を敬って上座から順にいただく、賞玩する、これが礼講。それが終わって初めて無礼講となる。自由に、下座から飲み残しの酒をまわすなどもオッケーで、楽しく飲みましょう、ということになる。

そういう神様とお酒の関係を、本来の連続したものとして知ることができ、旅の中で体験することができるという意味でも、「聖地巡盃」の意義があるとのこと。

深い深い意味があったんです。

前回のツアーでも伊佐須美神社の宮司さんが、お祓いしたというお酒「徹下酒」を下さり、一同大感激だったのです。ちゃんとお祓いされたものをいただく機会って、そうないですよね。

今回のツアーでもちゃんと用意されているようです。

アリス・ゴーデンカーさん

前回の会津若松ツアーでご一緒させていただいた「ジャパンタイムス」のアリス・ゴーデンカーさんから、モニターツアーの体験談。

日本在住の外国人が喜びそう!というご意見。なるほどなるほど。

それに加え、彼女が鶴ヶ城で、土産物屋の前にある「顔出しパネル」をおもしろがって取材しているなぁと思って見てたら、ちゃんとその記事を書いたのだそう。いろんな視点があるものです。

さて、ここまでのお話が、いわば、礼講とでも言いましょうか。ここから先は無礼講……ですよね。

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いよいよ2部の懇親会、「直会(なおらい)」です。

『末廣』醸造元・末廣酒造・代表取締役社長・新城猪之吉さん。/当日のお酒。左から「『末廣』初しぼり 純米吟醸原酒生」「大吟醸『玄宰』」「『咲くら』極上純米酒」「『咲くら』極上山廃純米酒」「『咲くら』極上本醸造辛口」

5種類のお酒を提供してくださった、今回のツアー先である「末廣酒造株式会社」の新城猪之吉社長によるお酒の説明。いつも通り、おやじギャグを交えながらの解説に、笑ったり笑えなかったり……。ところが、こと「会津」、「神と酒」の話題になると、真剣なご様子です。

「末廣」さんの中でも最もハイクラスのお酒「玄宰」は会津藩の家老・田中玄宰から取った銘柄名とのこと。正しくは「たなかはるなか」と読むところが、みんな「げんさいさん」と呼んでいたそうな。5代藩主の松平容頌(かたのぶ)に遣え、もり立てた人。会津の人たちの尊敬を集めているのだそうです。

そして、最後に、

「酒屋である自分は『いつも神様に造らされている』という気がしている。神様に造ってもらってできた酒だから、神様に真っ先に捧げる。これは、酒屋にとって当たり前のこと」と。

酒蔵の人たちはもしかしたら、そんな思いで酒造りをしている方も多いのかもしれない、と思ったら、お酒は無駄にしてはいけませんね。おいしくいただきたいですね。(ただの、飲む言い訳です;;)

そのまま、懇親会のスタートを告げる乾杯です。

「カンパーイ」。まだ静かですが……。

今回の会場「咲くら」は、先の写真にあるように、「末廣」さんとのコラボのお酒もあるお店。店長から料理説明をいただきましたが、豊富なメニューに圧倒されます。

ちょっと私事を差し挟ませていただきますと、次から次へとおいしそうな料理が出て来るのですが、参加者の方々と話はしたいわ、料理は食べたいわ、仕事はしなきゃいけないわ……プチ・パニック……でした……。あー、タッパーがあれば……。

というわけで、場がくつろぐのに時間はかからず、会場を見渡せば、こっちではまじめな顔して酒蔵ツーリズム(R)について激論を交わしているかと思えば、こちらでは神社のお参りの話、こちらではお酒の話、あちらはただただ宴会、と、各所で盛り上がっていました。

お約束だった抽選会。5本ずつご用意いただいたプレゼントに、見事!当たったお二人を、両手に花で上きげんの新城社長。 向かって右は酒サムライコーディネーターの平出淑恵さん。/「八重の桜」(NHK)記念のお酒『純米吟醸 八重さん』と「ぜひ、バレンタインに活用を!」と『末廣 純米吟醸 イエローラベル』

そして、宴もたけなわ、中締めの前に、酒サムライ・コーディネイターの平出さんから一言いただきました。

「神崎先生のお話を聞いて、自分が日本酒を海外に紹介していくことの意義と紹介すべき視点、裏付けを発見できた」、とのご感想でした。

楽しい時間はあっという間です。

新垣慶太観光庁観光地域振興部観光資源課長による音頭で締め、散会となりました。

神社と酒のプロフェッショナル・神崎先生から、「会津のこととなれば」いつになくまじめな姿を見せた新城社長まで、いろんな人の思いと期待が詰まったツアーなんだなぁ、と改めて思わされ……、ますます行きたくなりました!

新城社長、いつかきっと、奥さまと2ショットを見せてくださいね!

おいしいお酒とその土地の料理の夕食が待っている。

ツアーのフライヤーはこちら→ 「聖地巡盃
聖地巡盃会津若松ツアー(表)聖地巡盃会津若松ツアー(裏)

 


想像以上の盛り上がり、西条「酒まつり」〜前編

どっちを向いても楽しそうな顔! あらゆる場所がイベント会場

お伝えしていた通り、行ってきました、西条「酒まつり」。
10月6、7日の2日間行なわれた、初日の6日でした。

「酒まつり」のスタートは、御建神社内にある松尾神社から酒林の神輿が担ぎ出されてメイン会場へ。

もちろん、覚悟はして行ったんです。
ものすごい人出、ものすごい混雑、ものすごいお酒、ものすごいゴキゲンな人たち。

でも、最後にはちょっと飲めるかな。楽しそうだなぁ。きっと、思ったよりもエリアは狭くて、2日で25万人なんて言っても、実はもうちょっと少ないだろうから……。

広島市内に宿を取っていた私を、動画担当のYさんが迎えに来てくれて、車で向かった東広島市西条。ところが、近づくにつれ、渋滞……、いやぁ〜な予感。

不安は的中し、やっとこさ、10時過ぎに会場に着いた時には、すでに人、人、人、で、ごった返しておりました。工事中で仮駅舎の小さな西条駅からは、いつ果てるともしれぬ人の波。そのまま、酒蔵通りへ、酒ひろばへ、と流れて行きます。もちろん、石畳が敷き詰められた酒蔵通りの、石畳なんて見えません。

ここへ突入して、さらにお仕事中の蔵の方に話を聞く……。
「こりゃ、無理だな」……。
Yさんと、ほとんど泣きそうな顔を見合わせ、すでに白旗上げてました。

「まずは、一番近い『賀茂鶴』さんへ行きましょう」

逃げて帰れないのがお仕事。まじめなYさんが、「きっ」と見据えた酒蔵通り。
ところが、かの方向から現れたのは、酒林神輿の一団。急遽、予定を変更し、まずはそちらを撮影に走る。最後には、「ミス東広島」?のきれいどころのおねえさんも続きます。

賀 茂 鶴 酒 造

さて、やっと「賀茂鶴」さんに到着です。酒蔵通りから1本入って、平行して延びる石畳に面した広い敷地。西条名物の酒蔵煙突が2本、伸びているのが見えます。実はこの本社蔵には全部で4本!立っているのです。

「賀茂鶴」さんは、米の旨味が生きた、すっきりした飲み口で人気のお酒。1990年のパリ万国博覧会にも出品し、名誉大賞を受賞という華やかな歴史のある蔵です。

いました、いました。入ってすぐの試飲会場で、ウェルカムドリンクをサービス中の太田さん。まずはここで「賀茂鶴上等酒」を一口。そして無料、有料の試飲コーナー、他業種とのコラボコーナーがずらりと続きます。

賀茂鶴酒造株式会社・営業部広報課・主任 太田裕人さん。
「例年おこなっている社員による「酒造り唄」の披露や、菰樽の菰巻き実演。本年は新しく、鏡開き(初日は1回、2日目は2回)をした後、その樽酒を振舞い、樽酒とチーズのマッチングを味わっていただくなどお越しいただいた皆様に楽しんでいただいています」
蔵の中でも様々な催しが。
豊富な種類のお酒を試飲してすぐに買えるのも「酒まつり」のいいところ。売るほどあります。

次に目指すは「賀茂泉」さん。酒蔵通りの一番奥です。

通りには、散策とお酒を楽しみながら、のんびり歩く人たち。みんな幸せそうな顔をして、お酒の感想なんかを言い合いながら、出店を冷やかしながら、次の蔵を目指しています。

「ふだんはあまり日本酒を飲まないんだけど……」、なんて声も聞こえてきます。ほんとにお祭りを楽しんで、ついでに日本酒に触れる、そんないい機会ですね。

酒蔵通りのちょうど中程にある、通称、くぐり門。かつてこの奥にあった芝居小屋「朝日座」のために設けられたもの。

そんなゆったりムードの人たちをかき分け、字のごとく、血走っている私ら。荷物は多いし、ほんと、いい迷惑でした……。

賀 茂 泉 酒 造

休憩できる配慮はさすが。ここまで来ると、休みたくなる。

やがて、建物の前にベンチが置かれ休めるようになっている、と思ったら、「賀茂泉」さんの蔵でした。30年ほど前に、酒蔵エリアの端と端、賀茂泉さんと賀茂輝さんとではじめたことが、こんな大きなお祭りになった。ずっと携わってきただけに細部に気遣いが感じられます。

賀茂泉酒造株式会社・常務取締役 前垣壽宏さん
「酒蔵のスタッフはもちろん、各団体から学生のボランティアまで、一丸となってみなさんをお待ちしています。ぜひ、来年もお越し下さい」
賀茂泉酒造株式会社・業務企画室・室長 渡邊伸司さん
「始まってからも裏はどたばたですが(笑)、楽しんでいただけたでしょうか」

地酒にこだわり、早くから純米酒に取り組んできた賀茂泉さんの芳醇なお酒が並ぶ試飲コーナーや仕込み水などが置かれた蔵を通り抜けると、中庭はワンダーランド。焼き牡蠣、竹酒、美酒鍋など様々なコーナーが設けられ、賑やかで楽しそうです。酒蔵コンサートの告知もあります。

大きな牡蠣がいい香りを放っていた。はい、頂きました。 
みんな楽しそうに竹酒を楽しんでいる。さすがにノリがいい。

会場によっては8〜9時頃まで開いているところもありますが、酒蔵は5時で閉館。飲み忘れに注意、です。

こんな大変な最中に押し掛けた取材班に、快くご対応いただきました蔵元のみなさま。深く感謝申し上げます。

Yさん渾身の撮影による映像「『2012酒まつり』延べ24万人が日本酒の秋を満喫!~東広島市」も併せてお楽しみください。

 

 


900種のお酒に美酒鍋、魅力の西条「 酒まつり」

家族で楽しめる酒イベント、ウワサの「酒まつり」へついに……

「日本酒の日」も、もうすぐですね。
この日が来ると、次は東広島市西条「 酒まつり」と思いを巡らせる人も少なくないのでは?

のんたと一緒に鏡開き

昨年、オープンして間もなかった「いいね!日本酒。」でも、facebookでご紹介しようと、賀茂泉さんの前垣専務にお話を伺ったのが、ちょうど1年前でした。懐かしいですねぇ。
「美酒鍋」がいかにおいしいかを熱く語っていただきました。

御建神社では、酒林を奉納

実は、「酒まつり」ってバラエティ豊富なプログラムなんです。
広島県東広島市にある西条は、酒蔵が軒を連ねる風情ある酒蔵通りで有名。それだけでも行きたくなるのに、「酒まつり」の期間、このエリアを中心に、町を挙げて様々にイベントが組まれているのです。
初日の朝、松尾神社のある御建神社へ詣でて、神輿も出る、まさに「酒まつり」。そして、メイン会場での芸能などのイベントに加え、各酒蔵で組まれている趣向を凝らしたスペースやイベント。そして、この時だけのスペシャルなお酒、メニュー。

23回目を数え、「酒まつり」もますますパワーアップ。「いいね!日本酒。」取材体制もパワーアップして賀茂泉酒造・渡邊課長、賀茂鶴酒造・営業部広報課の太田裕人さんにお話を伺うことができました。

また、既にfacebookでお知らせしているように、「オリジナル手ぬぐいを10名さまにプレゼント」して戴けることになりました。ありがとうございます。
行ける人も行けない人も、どんどんご応募くださいね。

さて、昨年は2日間で25万人!が押寄せたというこの「酒まつり」。そもそも23年前に始まったのが、賀茂泉さんたちのアイデアだったとか。その時のことを賀茂泉酒造・渡邊課長に伺いました。
「賀茂泉」さんは、早くから純米酒に取り組み、お酒本来の味わいにこだわる酒蔵です。

「中央公園(現在のメイン会場)で『1000人の居酒屋』を開いたのが始まりなんです。みんなではじめた小さなイベントがだんだん広がって町全体を取り込んで、5年前からは急激に増えてきていますね。今は、いらっしゃる方々にご満足いただけるよう、こちらも一所懸命です」

「酒まつり」が近づくと、社員ほぼ全員がその準備に掛かりっきりになるほど。

「『このお酒、おいしいねぇ』っていわれると、うれしいんですよねぇ」
みんなが直接販売員になって接客する、たいへんだけど、嬉しいひとときです。

それにしても、「1000人の居酒屋」が今や「5000人の居酒屋」。「酒蔵ツーリズム」、「酒蔵で町起こし」のお手本のようなはなしですが、23年も前にはじめたことなんですよね。

賀茂泉さんでは、酒蔵コンサートを開くことに加えて、この時だけの特別なお酒を販売するのだそうです。
「お酒は、何が出されるか分からないうちから予約が入るんですよ」と、うれしい悲鳴。甘党にはここでしか食べられない梅酒ワッフル。充実のスイーツも人気です。

「賀茂泉」さんのSAKE BAR(左)と、「賀茂鶴」さんのお客さんによる鏡開き

「酒まつり」の一番の楽しみ方は、酒蔵イベント、とおっしゃるのは、賀茂鶴酒造・営業部広報課の太田裕人さん。

柔らかな呑み口が特徴の 賀茂鶴さんのお酒は冷やしても良し、燗でもおいしくて、人気です。蔵元に設ける有料試飲コーナーでは、大吟醸酒を3種と、特別本醸造酒を1種試飲していただけるそうです(500円/4種類)。

「お酒の試飲販売、酒蔵コンサートなど西条酒造協会に加盟している蔵元各社それぞれ工夫を凝らしたイベントを開催しています。

また、象徴的なのが『酒ひろば会場』です。日本全国、約900種類のお酒を飲み比べることができます。通の方から、日本酒はよく解らないという方も、まずは飲み比べて、自分にあった酒を発見していただきたいですね。そして新しい日本酒の楽しみ方、フローズンカクテルや清流ハイボールなどの酒カクテルも楽しめます」
そして、もう一つ、というのが件の「美酒鍋」です。酒蔵で生まれた郷土料理。アルコール分は抜けているので、どなたでもおいしくいただけるのです。

まずは、スケジュールをチェック、ですね。

夜になってますます盛り上がるメイン会場(左)。酒つくり歌も披露。

お酒の好きな人はもちろん、家族連れでも楽しめる一大イベント。一度行ったら、もう来年が楽しみになるそうです。

そんな「酒まつり」に伝々、取材に伺うことになりました。戻りましたら、なるべく早くリポートをお伝えしますね。
それでは、西条でお会いしましょう!

西条「酒まつり」
日時:10月6〜7日
問い合わせ:酒まつり実行委員会
電話:082-420-0330
HP:http://www.sakematsuri.com/

賀茂泉酒造:http://www.kamoizumi.co.jp/

賀茂鶴酒造: http://www.kamotsuru.jp/