名古屋、そして秋の東京へと続く「純米酒フェスティバル2013」

現在では、徐々にメインストリームへと近づきつつある純米酒、純米吟醸酒。4月のことですが、総数1,260人の日本酒ファンが楽しんだという「純米酒フェスティバル2013 春」が行なわれました。東京では1日2部制で年に2回開かれるにもかかわらず、即日完売の勢いでチケットがsold outしてしまう人気のイベントです。

先日、「純米酒フェスティバル 2013 秋」10月6日(日)も発表されました(発売は8月18日)。その前には、「純米酒フェスティバル2013 名古屋」が7月12日(金)に開催されます。まだまだ楽しめるチャンスは続きます。

人気の秘密は?

米、米麹、水だけを使って造られる、本来の日本酒である純米酒を広めようと、漫画家の高瀬斉さんたちが中心となって純米酒普及推進委員会を結成し、第1回の「純米酒フェスティバル」を開催したのが2000年のことでした。。

純米酒造りに熱心な酒蔵が参加し、提供されるのは、もちろん各蔵自慢の純米酒、特別純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒ばかりです。

そして、隠れたテーマが「大人の遊園地」。お客さんも酒蔵さんもみんなワクワクしながら訪れます。今回のBGMは、80〜90年代のウェストコーストサウンド。あの頃、いつもラジオでかかっていた曲が次々と流れ、ついつい仕事の手が止まって、困った、困ったの伝々でした。

詳細なデータの載った冊子にはきき酒用語も載っていますので、日本酒はこれから、という人もきき酒を楽しんでみることができます。

開始の宣言で、それぞれのブースには次々と人のカタマリができ、そこここに楽しそうな笑顔と、嬉しそうな声が広がっていきます。600人が着席する広さの会場と思えない賑やかさと和やかな空気に包まれていました。

ところで、初参加の私に、始まる前にある人がこっそり耳打ちしました。「スタートと同時に『龍力』に行列ができるから、撮っておくと良いよ」と。
助言通り、一番前にブースがある本田商店さんからステージ下にはどこまでも続く行列が。1升瓶で31,500円(税込)という本田商店の最高級酒『龍力 純米大吟醸 米のささやき 秋津』を目当てに、真っ先に並ぶようです。

そして、それぞれのブースへと散っていきます……。

<<2013 春 参加蔵元一覧>>

01) 北海道 『男山』(男山)     02) 岩手県 『南部美人』(南部美人)
03) 秋田県 『角右衛門』(木村酒造) 04) 秋田県 『天の戸』(浅舞酒造)
05) 秋田県 『雪の茅舎』(齋彌酒造店)06) 秋田県 『まんさくの花』(日の丸醸造)
07) 山形県 『秀鳳』(秀鳳酒造場)  08) 山形県 『洌』(小嶋総本店)
09) 山形県 『山吹極』(朝日川酒造) 10) 宮城県 『浦霞』(佐浦)
11) 福島県 『天明』(曙酒造)    12) 福島県 『星自慢』(喜多の華酒造場)
13) 福島県 『人気一』(人気酒造)  14) 群馬県 『水芭蕉』(永井酒造)
15) 茨城県 『郷乃譽』(須藤本家)  16) 長野県 『水尾』(田中酒造店)
17) 長野県 『川中島』『玄舞』(酒千蔵野) 18) 新潟県 『鶴齢』(青木酒造)
19) 新潟県 『北雪』(北雪酒造)   20) 富山県 『立山』(立山酒造)
21) 石川県 『加賀鳶』(福光屋)   22) 福井県 『梵』(加藤吉平商店)
23) 静岡県 『臥龍梅』(三和酒造)  24) 岐阜県 『津島屋』(御代桜醸造)
25) 愛知県 『奥』(山崎)      26) 三重県 『作』(清水清三郎商店)
27) 三重県 『青雲』(後藤酒造場)  28) 三重県 『参宮』(澤佐酒造)
29) 奈良県 『山鶴』(中本酒造店)  30) 奈良県 『睡龍』(久保本家酒造)
31) 和歌山県 『黒牛』(名手酒造店)32) 和歌山県 『紀伊国屋文左衛門』(中野BC)
33) 兵庫県 『福寿』(神戸酒心館/初出展) 34) 兵庫県 『白鷺の城』(田中酒造場)
35) 兵庫県 『龍力』(本田商店)   36) 鳥取県 『千代むすび』(千代むすび酒造)
37) 島根県 『七冠馬』(簸上清酒)  38) 山口県 『日下無双』(村重酒造)
39) 山口県 『獺祭』(旭酒造)    40) 福岡県 『国菊』(篠崎)

今後の予定——————

*****『純米酒フェスティバル2013 名古屋』*****

[日 時]:2013年7月12日(金) 18時30分~20時30分
[場 所]:名古屋東急ホテル・3階「ヴェルサイユ」
[入場料]:6,500円(消費税込) ※720ml詰め純米酒1本のお土産付き
[定 員]:300名 円卓着席式(全席座席指定制)、松華堂弁当

<<2013 名古屋 参加予定蔵元一覧>>

01)北海道『男山』(男山)     02)岩手県『南部美人』(南部美人)
03)山形県『山吹極』(朝日川酒造) 04)宮城県『浦霞』(佐浦)
05)福島県『人気一』(人気酒造)  06)福島県『天明』(曙酒造)
07)茨城県『郷乃譽』(須藤本家)  08)長野県『豊香』(豊島屋)
09)福井県『梵』(加藤吉平商店)  10)岐阜県『津島屋』(御代桜醸造)
11)愛知県『奥』(山﨑)      12)愛知県『神杉』(神杉酒造)
13)三重県『青雲』(後藤酒造場)  14)和歌山県『黒牛』(名手酒造店)
15)兵庫県『白鷺の城』(田中酒造場)16)鳥取県『千代むすび』(千代むすび酒造)
17)島根県『七冠馬』(簸上清酒)  18)山口県(『日下無双』村重酒造)
19)山口県『獺祭』(旭酒造)    20)福岡県『国菊』(篠崎)

*****『純米酒フェスティバル2013 秋』*****

[日 時]:2013年10月6日(日)
:12時~14時30分(受付11時30分〜/入場11時45分〜)
:16時~18時30分(受付15時30分〜/入場15時45分〜)
[会 場]:「ベルサール渋谷ファースト」イべントホール
[参加費]:6,500円(消費税込) 720ml詰め純米酒1本のお土産付き
[定 員]:1,200名 (「昼の部」600名、「午後の部」600名)
円卓着席式(全席座席指定制)、松華堂弁当

<<2013秋 参加予定蔵元>>

*詳細未定。「純米酒フェスティバル 2013 春」の参加蔵を参照のこと。

問合先はいずれも、
フルネット(事務局)
TEL.03(3543)0141/FAX.03(3543)0231 〈E-Mail〉junfes★fullnet.co.jp
(★を@に替えて)


「いいね!ランキング」上位蔵に聞く〜 中野BC

同年代の女性にもっと日本酒を!と16位の『長久』『紀伊国屋文左衛門』

 「おじいちゃんが『長久』をよく飲んでいたんです」と懐かしい思い出を話してくださったのは、中野BCさんで、インターネット関係を担当されている山中真梨奈さん。まだ20代前半という彼女に、いきなり脱線ですが、日本酒の印象を伺ってみました。

「正直言って、入社するまでは、日本酒って、年齢の高い男性のものと思っていました。学生時代のおいしくないお酒のイメージもありましたし。でも、地元企業として誇れる会社であり、それを広める手伝いができたら、と思いまして入社を希望。入社しておいしいお酒、おいしい飲み方を教えてもらい、女性にとってもおいしく飲めて楽しめるものだと、改めて感じています」

お友達は?と聞いたところ、「日本酒を理解する女友達はまだ少ない」とのこと。

若い女性の日本酒ファンが増えたと話題になったりもしますが、山中さんが話してくれたことが、実は、まだ大多数の声でしょう。ということは、その良さを知らない人がまだまだいる、まだまだ広がる可能性がある、ということですね。

さて、本題です。

ホームページにネットショップ、ブログにfacebookにTwitter……と、インターネット周辺で対応しなければならないことがどんどん増え、選任スタッフを置く酒蔵さんも増えてきました。

社員数約140人という中野BCさんで担当されている山中真梨奈さんも、その周辺をカバーするため昨年夏に入社。ご多忙な専務から引き継いで半年ほどになります。

1日1回の投稿を心がけ、「いいね!」の増加が集中している時間帯の前にはアップするようにしたり、インサイトも参考にして記事のアップを考えるといいます。

写真がきれいだなぁ、と思ったら、カメラは会社に常備している1眼レフ。加えて、学生時代(ワリとつい最近のこと^^)にフリーペーパーを作ったりしていたのだそう。写真加工ソフトのphotoshopも使いこなして、演出しているそうです。

「きれいな写真を心がけているのは、女性にもっと参加してほしいから。やはり、まだまだ周りには同年代で日本酒の良さに気づいていない人が多いんです」

梅酒で人気の蔵元さんですから、梅酒のファンとしてFBに参加した人たちにも、日本酒のおいしさを知ってほしいところですね。

蔵見学やイベントに来られたお客さんは本人の承諾を得られればなるべく載せたいということで、『月向BAR2012』で、梅酒の瓶を象った「イイね!」の手形プレートを作って持ってもらったところ、みなさん、楽しんで参加してくれたそうです。シェアしてくれた人もいたとか。掲載の承諾が取れない時には、人物を小さくしたり、顔をぼかしたりとの配慮は忘れないようにしています。

2月3日には『日本酒BAR 2013』がありますから、きっと日本酒版の「いいね!」プレートが登場する、のかな? ぜひ、「日本酒『いいね!』アルバム」を作ってもらって、シェアさせていただきたいです。

ところで、この「日本酒BAR2013」、最初に500円でお猪口付きの1杯めを買ってしまえば、後は用意されたどれを飲んでも1杯100円! 笑福亭由瓶氏の落語会はあるし、おつまみもあるし……、日本庭園を眺めながら、なんだか幸せな時間を過ごせそうで………行きたくなります………。

まだまだFBを活用しているのは若い年代が多いということを考えると、入門編的な情報をこまめに出していくことも日本酒ファンの裾野を広げることになります。

ただ、前述の通り日本酒はいわば初心者とのこと。今はいろんなことが新鮮で、好奇心のアンテナに次々と情報が飛び込み、間違えないようにと緊張感も持ってブログやFBの画面に向かっています。幸い、蔵のみなさんがいろんな質問に快く応えてくださるので、今はいろんなことを吸収するのが楽しい毎日だそうです。

「日本酒は昨日今日できた新しいものではないので、深い知識を持った方達も見ることになります。より正しい情報を発信するためにしっかり学んでおかないと……」

1本のメッセージを書くだけでも慎重に慎重を重ねてのことといいます。

山中さんは、ユーザーの方々に向けての発信に加え、社内にもFBの発信や共有を呼びかけています。

例えば、酒蔵見学にいらした方が抽選のプレゼントに当たってFBに喜びと感想のコメントを書き込んでくれたことがあり、さらにそれを社内で共有できたのだそうです。それもFBならではのこと、です。だから、

「お客様が積極的にコメントを寄せてくれるFBという場では、お客様と接する機会があまりとれない現場の人たちも、日頃、自分たちの造っているお酒がどのように受け止められているのか、どんな人たちが飲んでくれているのかを直接知ることができる場であると思っています」

そこで、見ることはできても、返事を返したいけれど投稿は苦手、という人たちのために、素材や意見を預かって、代わりに投稿することも積極的に行なっています。

さまざまな角度からFBを使い切っている、そんな風景が見えてきます。

さりげなく季節の便り。/手作りの「イイね!」プレートと笑顔がすてきです。/もろみが1週間で変化する様子を紹介。

 ところで、日本酒に加え、和歌山ということで梅酒等の果実酒で知られる中野BCさん。「BC」が気になっていたのですが、「Biochemical Creation」の略で生化学の創造を意味するとのこと。日本酒、梅酒、それらから派生する健康食品、化粧品など、幅広く作っていらっしゃいます。日本酒と梅酒の製造時期がちょうど反対なので、情報発信のテーマには困らないようです。

アンケートの結果はこちら