「いいね!ランキング」上位蔵に聞く〜 あさ開

「上位のお蔵さん3軒くらいからご協力をいただいて、人気の秘訣を探っちゃおう」とはじめたこのシリーズ。予想以上に好評とのことで、ロングラン決定!です。

ほぼ日発信、お客様目線の情報を伝えて12位

「いいね!日本酒。」には、3ヶ月ほど前にご参加いただきました「あさ開」さん。ちょうどその直前の7月、立ち上げた前任の佐々木さんから引き継いで、楽しそうに更新されている様子が見えるような本社営業部・営業企画課・森有希さんにお話を伺いました。

実は、入社するまで、お酒は好きでも日本酒は飲んだことがなかったという森さん。東京で学生時代を過ごし、働いた後、盛岡に戻り、そうして出会ったのが地元密着企業、日本酒の酒蔵あさ開さんだったのだそうです。

余談ですが、業界関係者の方とお話をすると、意外に多いのです、「入社するまでは日本酒はあんまり……」という方。他の部分で魅力を感じて入社されるようですが、結局、みなさん、「でも、今は大好きです!」。魔力は魅力より強し、でしょうか。

もちろん、森さんも「すっかりその魅力にハマってしまった!」お一人です。

入社当初から前職であるweb製作の経験を生かしたネットショップを担当。facebook(以下、FB)担当者と入れ替わるように、現在のお仕事に就かれたとのこと。FBには、前任の方を含め、数人が関わっていて、その中には村井社長も。とはいえ、ほとんどの部分を森さんが担当されています。

読者の方のコメントも多く、そのお返事も短くないようなので、大変では?と伺うと、

「コメントを読ませていただくのが楽しいし、嬉しいですから、返事もつい書き込んでしまうんです」

とのこと。それというのも、ネットショップ時代には、メールでのやり取りも多いため、書くことは苦にならず、それよりも直に接するコミュニケーションが楽しいようです。

そのよい例が、ひと手間かけた写真。最近のものには吹き出しまでついていていました!

「盛岡の人は素朴であったかいんですが、それ故にシャイで、カメラを向けてもこっちを向いてくれないんですよ。後ろ姿では寂しいので……。写真に手を加えることは、かつての仕事経験から、面倒というよりは好きでやってることで、今あるソフトを使ってできる範囲で工夫しています」

FBを担当してからは、ネタ探し=取材のために様々なところを見て歩く必要があります。冒頭にあるように、入社までは日本酒知らず、入ってからはどっぷり?な日々。これまで、なかなか酒造りの現場をちゃんと見る機会はなかったこともあり、日々、発見の連続だそうです。

その目線で、ユニークなクイズなんかも出されています。

「日本酒についてはまだまだ勉強中。社員でもありますが、日本酒の一ファンとしての目線でいろんな発見を伝えていきたいと思っているんです」

それと同時に、Uターンしてきた人間だからこそ見える、盛岡の町や人の魅力も伝えていきたいとのこと。町あっての酒蔵ですから。

最近で印象強かったことは?

「杜氏がね、目が合ったとたん、『今年のできがいいんだよ。この5~6年のなかで一番の出来だよ!』と、嬉しそうにおっしゃったんですよ。こちらから伺う前に。私も嬉しくなって、杜氏のその気持ちを伝えたい!と思いますよね!」

思います、思います。

そして、これからは、読者の方とのコミュニケーションを形にしてみたいと話します。それは、

「FB上で意見を集めて、そこから新しいお酒を作り出してみたいと思ってるんです。ネットショップでは、お客さんのアンケートから、何種類かのパッケージを作ったりしています。近所の酒屋のご用聞き、という感覚でずっとやってきているんです。FBでも気持ちは同じなので、それをさらに一歩進めて、お酒を本体を、と。作り手は消費者の方と接する機会が少ないですし、消費者の方の意見を作り手に届ける機会も少ないですから、そこをつないでいけたら、と。まだまだ遠い夢ですけど。」

FBから生まれたお酒、飲んでみたいですね。ネーミングも勝手にいろいろ考えちゃいます。

そんなアットホームさが、FBに訪れた人を引き込んで、ぽちっと「いいね!」したくなるのかもしれませんね。

シャイな社員にはフキだしでフォロー(左)。 搾りの初日には多くのメディアも取材に訪れた。嬉しそうな藤尾杜氏。

最後になりましたが、「昨年の震災以降、みなさんの励ましやご支援に勇気づけられ、とても感謝しています」、とのことでした。内陸側のあさ開さん自体も多くの支援をされていることを付記させていただきます。

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「山形県新酒歓評会」(4月26日)〜お待たせリポート

味わえるのは山形県のお酒、だけじゃない。

暑い日が続きますね。
ちょっと春の気候の良い時を思い出して、穏やかぁな気持ちになってください。

左から、奥田政行さん、山澤清さん、山本益博さん、藤田千恵子さん、写っていませんが小関敏彦さん。

4月26日、東北の山形から、なんと173種のお酒を携えて「ホテル メトロポリタン池袋」にやってきたのは、山形県酒造組合に加盟する方々でした。

持ち込まれたのは、山形県が主催し、全国から参加を募って行なわれた「新酒歓評会」(「鑑評会」ではなくて)のお酒。山形県酒造組合に加盟する52蔵のうち40銘柄が出品されました。

広島県の独立行政法人酒類総合研究所が行なう「全国新酒鑑評会」はもちろん、その前哨戦として、県や地方の国税局などの単位でも行なわれます。ところが、山形県主催の「新酒歓評会」は、平成16年(2004)にスタートした時から、山形県だけでなく全国から参加が可能。

そして、それらのお酒をそのまま持ち込むこの会でも、本格的なきき酒の時間がたっぷり設けられ、その後のパーティでも同様に、全国の蔵元、杜氏が「獲りに行く」、入魂のお酒を一足早く味わえるといいうわけです。これを楽しみに訪れる人は少なくないのです。

午後2時から始まったこの日の会は3部構成で「公開きき酒会」、「セミナー&シンポジウム「山形酒とイタリアンの出会い」」、「歓評会パーティ」と盛りだくさん。

全て定員制ですが、1部、300人、2部100人、3部300人、とのべ計700人も訪れたことになります。

シンポジウムは恒例の顔ぶれで、和やかな雰囲気も抜群です。世界規模でお馴染みの「アルケッチァーノ」オーナーシェフの奥田政行さん、ハーブ研究所社長の山澤清さん、料理評論家の山本益博さん、そして山形県工業技術センターの小関敏彦さん。今回のゲストは酒評論家・フリーライターの藤田千恵子さんです(冒頭の写真)。

山本益博氏の司会でてきぱきと進められますが、奥田シェフと山澤さんのファンタジーな会話が……。その後、山形のお酒に合わせた奥田シェフのイタリアン・メニューがサーブされました。

実は、この日、記者会見も開かれ、そこでは、山形県長井市に蔵を移して酒造りを再開した、鈴木酒造の鈴木専務から挨拶と報告もありました。1年前の同会に招かれ、小関氏から紹介されたのが現在、酒造りをしている蔵。「温かく迎え入れてくれた山形の人たちに感謝しつつ、いつか浪江に戻ることを信じている」と語っていました。

さて、なぜ、このタイミングで山形の会のご紹介になったかと言うとーー。

この日、岩手県酒造組合の代表の方々がイベント会場にいらしたのを、「なぜ?」と思った方もいたのでは?

伺ってみると、「8月末に、初めての岩手県の酒の会を、同じ会場で予定しているため、視察を兼ねて少し手伝わせていただいて」とのこと。この日は、やや緊張気味の様子も見られましたが、いよいよ本番の「いわて酒物語2012」まで後10日ほどとなりました。どんな会になるのか楽しみです。

こうしている間にも、会場では真剣なきき酒会が繰り広げられています。
そして、第3部のパーティが始まりました。