「上方日本酒ワールド」、そして「大江戸日本酒まつり」

それは大人のための縁日

5月5日に行なわれた「上方日本酒ワールド」(左)と、10月6日に迫った「大江戸日本酒まつり」

ちょうど1週間後、東京・神田明神で「第1回・大江戸日本酒まつり」が行なわれます。
約2ヶ月前にそのことが発表されるや否や、参加表明が殺到しました。

というのも、この春、大阪天満宮で行なわれた「第4回・上方日本酒ワールド」に東京周辺から参加した人の多かったこと。その楽しさを知ってしまったから、なのです。
そんな矢先の開催発表ですから、大喜びしたのも分かりますよね。

10時スタートのチケットはほぼ完売のようですが、探してみる価値はあります。12時からでももちろん充分に楽しめます。ぜひ、ご一緒に。
最後に「大江戸日本酒まつり」の情報を載せてありますので、ご覧下さい。独自の趣向も考えているようですから、ますます楽しみです。

「上方日本酒ワールド」ワールド!

今年で4回目となる「上方日本酒ワールド」。

これはきっと楽しそう、と出かけて行ったのですが、予想を遥かに超えて楽しくて。これはなんなのだろう……、と思ったら、そう、縁日の楽しさなんです。しかも、大人ですから、お酒もアリ(こっちがメイン)。しかも、昼間です。

客として参加して楽しいのはもちろんですが、全国から集まってくれた飲食店、蔵元さんへの主催する側の心配りもすばらしいと、出店した方々の声が印象的でした。
出店する人たちが楽しくできるから、その楽しさが客側にも伝わるのだなぁ、と思った次第でした。

 

*****10月6日「大江戸日本酒まつり」*****

日 時:2013年10月6日(日)  10時〜16時30分(入場は10時、または12時)
場 所:神田明神境内
入場料:1,000円(参加、または協力飲食店で購入)
問合先:大江戸日本酒まつり実行委員会・日本酒虎の穴
・・http://ameblo.jp/ooedonihonsyu/ ooedonihonsyu★gmail.com(★→@に代えて) 

<<参加飲食店&蔵元一覧>>

(/の後は提供予定のメニュー)

01)「おふろ」「AMECOYA」「penguin pastry」&『新政』/
「砂肝とマッシュルームのコンフィ 蕎麦粉のパンケーキ添え」
02)「カイ燗」&『杉錦』/「3種のチーズのトルティーヤとロメスコソース」
03)「かんだ光寿」&『松の寿』/「蕎麦すいとん」
04)「神田新八」&『神亀』/「気まぐれブルーのベーコンチーズスフレ」
05)「高太郎 &『いづみ橋』/「讃岐メンチカツ」
06)「作」&『天穏』/「豚の塩角煮」
07)「蛇の市本店」&『玉川』/「築地大善鮪のホホ肉炭火焼」
08)「酒亭初乃」&『杜の蔵』/「秋鮭の燻製コロッケ」
09)「中井 玉寿司」&『悦凱陣』/「あん肝のペースト ブリュレ仕立て」
10)「日本酒バー酒趣」&『龍勢』/「牛頬肉の赤ワイン煮」
11)「にほん酒や」&『十旭日』/「自家製サイウアのグリル」
12)「門前茶屋」&『京の春』/「京の湯葉蒸し餃子 深川浅利餡がけ」
13)「ふしきの」〔BAR STYLE〕


『御前酒』が奏でた「日本酒と音楽をきく会」

雄町のふるさと岡山から辻本店若き蔵元!

造り手も、飲み手も、多くのファンを持つ酒米(酒造好適米)雄町。
——と言えば、岡山県(岡山県と広島県の位置関係、わかりますよね?^^)。

雄町は、日本最古の酒米(酒造好適米)であり、山田錦や五百万石などのルーツでもあるんですね。

手前の稲が雄町。すてきなディスプレイでみせます。

御前酒蔵元辻本店」さんは、県内でも北側にある歴史の町・真庭市勝山で、文化元年(1804年)から酒造りを続けているお蔵さんです。勝山藩主に献上していたことからその名がつき、当時は『御膳酒』と書いたのだそうです。

音楽活動や俳優業もしていた7代目、辻総一郎さん。

2007年に岡山県初の女性杜氏となった姉の辻麻衣子さんと、姉弟で酒蔵を守り運営をしているのが、7代目、辻総一郎さん。

今年の4月、お二人のお父様で前社長の辻圴一郎氏が、自社を解放して盛大に開催した、第1回「御前酒祭り」の直後に急逝されました。そして、総一郎さんが社長に就かれたのでした。

この秋、「いいね!日本酒。」にご参加いただいた、と思っていたら、ちょうど東京でイベントが行なわれるというので、お伺いしました。

開催されたのは11月2日。
ちょっと時間が経ってしまいましたが、素敵な会でしたのでご報告します。

提供されたお酒は冒頭の写真の5種類6通り。

左から、「御前酒 菩提酛 夏仕込み」、「御前酒 山廃純米 昔造り」、「GOZENSHU 9 ブルーボトル」、「GOZENSHU 9 グリーンボトル」、「御前酒 純米 菩提酛濁り酒」、「御前酒 山廃純米 昔造り」の燗。

中でも「9(ナイン)」とは、麻衣子杜氏を中心に9人の若い蔵人たちが若い人に向けて作った新しいコンセプトのブランド。2008年のスタート時には、3週間で完売し話題になりました。伝統を今に生かそうと、スタイリッシュなボトルからもその意気込みが伝わってきます。(ご想像通り、よく「9号酵母ですか?」と言われるそうです)

違いを楽しんでもらうために、順番に飲み干してからカウンターへ行って次をいただく、というスタイルがなんだか楽しめました。

主催した酒食ジャーナリストの山本洋子さんからお酒や料理の愛情あふれる解説。

場所は青山のヴィーガンカフェ『PURE CAFE』。表通りから1本入った静かな通りに面し、ガラス張りのAVEDAサロンの1階にあります。女性好みですねぇ。イベントなどで、ときどき利用させていただくことがありますが、どれもおいしい! 日本酒ファンの間でも知る人ぞ知る、日本酒のラインナップが充実したカフェなのです。

『御前酒』の特徴と言えるのが菩提酛造り。鎌倉時代以降に開発されたといわれる造り方だそうで、大正時代頃にはほとんど途絶えてしまっているのだとか。

現在、最も広く行なわれている速醸造りでは一般的に、酒母=酛を造る際に蒸し米、麹、酵母、仕込み水と一緒に市販の精製した乳酸を入れますが、菩提酛を造る際には、この乳酸を自分で造って入れるというものです。生米と蒸米を水に浸けておくと、乳酸菌を大量に含んだ水、「そやし水」ができあがります。この乳酸入りの水を、仕込み水にして酒母を仕込むということです。

ただし、辻本店さんでは、この菩提酛の造り方をベースに、先代杜氏が研究を重ねて編み出した製法で御前酒菩提酛を造るとのこと。それは、生米と蒸し米の代わりに少量の米麹だけを水につけて乳酸を繁殖させて独自の「そやし水」を造り、さらに、安全性のために加熱殺菌してから仕込み水にするというものです。

菩提酛だけでなく、違いがわかります。

この日は「そやし水」を持参してくださり、試飲させていただいたのですが、乳酸を含んでいるということで 、やや白濁した水。ほのかに甘みと酸味があっておいしかったのです。

菩提酛についてのわかりやすい説明図も用意してくれましたし、さらに、分厚い資料も持参して説明をしてくださいました。

流通情報企画の小島稔氏からも激励
日本酒ジャーナリストの松崎晴雄さんと山本洋子さん

 

実は、この日は7代目に代替わりして初のお酒の会だったのだそうです。BGMには、Jazz好きだった先代が送り出された日にも流れていたというビートルズ。

謙虚で前向きな若き蔵元とそれを見守る暖かいまなざしに、なんだかこちらも温かい気持ちになって帰路についた日でした。

余談ながら、お写真でしか拝見していませんが、なんとなくいい味出しているお姉様、麻衣子杜氏にも、ぜひお会いしてみたくなりました。

 

 

 


カップ酒のイメージを一新する「JUNGIN GLASS PROJECT」!

 

10人で飲んだら「11人いる!?」

まずは、岩手からスタート!

「純米酒BOOK」でお馴染み、純米酒をこよなく愛する!酒食ジャーナリストの山本洋子さんが、すてきなグラスのお酒「JUNGIN GLASS」  (525円)を世に送り出しました!

「カップのお酒って“オヤジ”なイメージ」。それも悪くはないのですが、手軽だから利用したいんだけどちょっと……、そう感じている人もいるのではないでしょうか?

実は、山本洋子さんは東日本大震災のあの日、取材中だった雪の秋田で被災されたのでした。

停電の暗闇の中で行く当てもなく、ふと思い出したのが知り合いの居酒屋さんでした。そこで、不安な気持ちでいるところに差し出されたお酒。一口含んで、ふっ、と気持ちがほぐれたそうです。そして、酒器も兼ねるグラスのお酒は、実はとっても利用価値、大。もうちょっとおしゃれだったら……、とアタマの隅に…。

そんな思いをどどっと込めたのが、「JUNGIN GLASS PROJECT」のシリーズです。

そういった経緯もあり、東北支援の「義援金」ならぬ「義援酒」と銘打って、10本売れたら被災地へ1本届く。誰かがそのお酒で、気持ちと体を温めてくれている。10人で一緒に飲んだら、きっと誰かもう1人を温めている。「11人いる!?」。

そうと構えなくても、手に取りたくなる、飲んだら何に使おうかなって思うすてきなグラスではありませんか?  きれいなグリーンで、重ね置きもできる(実は味が広がる工夫なのです)、底が滑らか、など、細かい配慮が詰まっています.。

このすてきなグラスをデザインされたのは川村明子さん。話題のヴィーガン(純粋菜食主義者)カフェ「Pure Cafe」「Cafe Eight」 のオーナーでもあります。実は、最近は日本酒も充実、という意味でもすてきなカフェなんです。置いてあるのは純米酒だけで、外国人客に人気だとか。

岩手を皮切りに東北六県を順次発売していくのですが、これは、ぜひ全国いってほしい、という私の勝手な願いです。

詳細は山本洋子さんのブログをご参照ください。ポスターはこちら

最後に、山本洋子さんからのメッセージです。

「今まで、日本酒を飲んでいなかった人たちに『あれ?  おいしい~っ』と思ってもらいたい!
もちろんお酒好きの人たちに『これ、うめー』を言ってもらいたい!
そして米の力で元気を出してもらいたいと思っています」