Vintage-sakeの味わい「熟成古酒ルネッサンス2013」

大きな声では言いたくないのですが、いま、最もコストパフォーマンスが高い、つまりお得なお酒はと言えば、熟成酒=古酒!

密かにささやかれているので、耳にしたことがあるでしょう。

そんな、いわゆるビンテージの日本酒が一堂に会する「熟成古酒ルネッサンス2013」の、東京で開かれる春の会が渋谷のシダックスホールでありました。これがただ事ならぬ盛況ぶり。ちょっと時間が経ちましたが、お伝えします。

知ったら奥深い熟成酒の世界!

解説がとても丁寧な当日のパンフレット。

搾ってすぐに瓶詰めした新酒、または秋上がりを、と、造った年のお酒をいただくことが基本となる日本酒では、前年度のお酒はもう古酒、熟成酒のカテゴリーに入ってしまいます。

寝かせるのが基本でヌーヴォーがイレギュラーというワインの世界とは反対です。

ウィスキーもワインも年を経るほどに味が乗って来て、お値段も乗ってくる。

それに対して、日本酒は時間が経ったらヒネてしまう、甘くてベタついている、と、まだあまり良くないイメージを持っている人もいるかもしれません。

しかし、日本酒が熟成させることに向いていないかと言うと、決してそうではありません。常温でほったらかしでも良い仕上がりになるお酒もあれば、温度管理を徹底しておいしく熟成されるお酒もあります。

日本酒は、温度に気を使って、場所も取って、何年も寝かせているのに、新酒とあまり変わらない価格で売られていることが多いのが現状。

これが、「今、最も、コストパフォーマンスが高い」といわれるゆえんです。

だって、遠くない未来、きっと熟成酒の本当の価値が分かるようになります。
そうなったら………。

そんな陰の声が広まっていたのかどうなのか、この春、3月3日に長期熟成酒研究会の加盟蔵が開いた「熟成古酒ルネッサンス2013」は、これまでにない賑わいぶりでした。2回の入れ替えで600名を越える来場者だったそうです。
みなさん、本当に楽しそうに、おいしそうに熟成酒を味わっていらっしゃいました。

たくさんの方に来ていただいたもう一つの理由は、今回、酒屋さんも出店に加わり、自慢の自家熟成酒を出品したことでしょう。

同協会は、酒蔵だけでなく酒販店さん=酒屋さんも加盟していると言う珍しい団体。それだけ、今までマイナーな(失礼……)位置にいた熟成酒を応援したかった、ということでもあるかもしれません。

「こんなにおいしいのに、なぜ広がらないんだろう」と、誰もが思っていた。

日本酒自体の全体的な盛り上がりに加え、直接、エンドユーザーと接する酒屋さんからの呼びかけは、日本酒ファンに響いたようです。来場者数も多かったけれど、なにより、若いお客さんが多い!

この反応に、今まで普及活動に努力してこられた会員の方たちの嬉しさといったら。この明るい顔、顔、顔……、見ているこちらも嬉しくなって。

長期熟成酒研究会のみなさん(一部)

では、盛会だった様子をご覧下さい。

< 参加蔵元一覧 >

01.『南部美人』南部美人(岩手県)  02.『一ノ蔵』一ノ蔵(宮城県)
03.『秀よし』鈴木酒造店(秋田県)  04.『花垣』南部酒造場(福井県)
05.『雪の茅舎』齋彌酒造店(秋田県) 06.『麗人』麗人酒造(長野県)
07.『東光』小嶋総本店(山形県)   08.『梁山泊・喜久盛』信州銘醸(長野県)
09.『初孫』東北銘醸(山形県)    10『達磨正宗』白木恒助商店(岐阜県)
11.『朝日川』朝日川酒造(山形県)  12『黒松翁』森本仙右衛門商店(三重県)
13.『奥の松』奥の松酒造(福島県)  14.『龍力』本田商店(兵庫県)
15.『東力士』島崎酒造(栃木県)   16.『葵鶴』稲見酒造(兵庫県)
17.『甲子正宗』飯沼本家(千葉県)  18.『黒牛』名手酒造店(和歌山県)
19.『岩の井』岩瀬酒造(千葉県)   20.『五橋』酒井酒造(山口県)
21.『木戸泉』木戸泉酒造(千葉県)  22.『獺祭』旭酒造(山口県)
23.『麒麟』下越酒造(新潟県)    24『杜の蔵』杜の蔵(福岡県)
25.『福正宗』福光屋(石川県)    26『天吹』天吹酒造(佐賀県)

< 参加酒販店一覧 >

01.おけい茶屋 熊谷商店(宮城県)     02.澤田屋酒店(栃木県)
03.大黒屋酒店(栃木県)       04.さかや栗原(東京都)
05.たけくま酒店(神奈川県)     06.あいちや(神奈川県)
07.望月商店(神奈川県)       08.酒舗よこぜき(静岡県)
09.中畝酒店(京都府)

 


県のカラーを楽しもう。4月は栃木と山形。

半纏にこそ主張が滲む

大方の酒蔵では酒造りも一段落して、「イベント解禁!」とばかりに、魅惑的な日本酒イベントの日々に突入しました。嬉しいやら、泣く泣く諦めて悔しいやら……。

首都圏で行なわれる会だけになってしまって、申し訳ありませんが、県酒造組合主催の試飲会をご案内します。4月は栃木県と山形県の会が開かれます。

去年の復習をして出かけよう!

———4月17日(水)
——————「新世代栃木の酒 下野杜氏 新酒発表2013」(栃木県酒造組合主催)——

「下野(しもつけ)杜氏」という言葉、聞き馴染んできたことと思います。それまで他県からの杜氏に頼っていた栃木県の酒造業界が、杜氏たちの高齢化などを危惧し、その技術を受け継ぎつつ県の個性を継承していくため、地元杜氏育成に動き始めたのが2001年。日本酒造杜氏組合連合会に加盟した最も新しい杜氏組合となりました。

衿文字に杜氏自身の名前を入れ、えんじに染め抜いた印半纏をまとう下野杜氏をリーダーに醸した新酒を味わう会です。

*****「新世代栃木の酒 下野杜氏 新酒発表2013」*****

日 時 : 2013年 4月17日(水)
場 所 : 「シアター1010」11階 ギャラリー

●タイムスケジュール
■13:30〜16:30:第一部。「試飲会」。小売流通業者、飲食店が対象ですが、15:30〜第二部のチケットをお持ちのブロガーであれば無料で参加できます。
■16:45〜18:15:「日本酒セミナー」。松崎晴雄氏を講師に迎えてたっぷり90分。栃木県の日本酒の魅力を語っていただくそうです。
■18:30〜20:30:第二部。「立食パーティ」。e+での発売は終了しましたので、酒造組合に直接問い合せを。益子焼のぐい飲みと栃木県産のおつまみが入ったお弁当が提供されます。

<2013 参加蔵元一覧 > 

01)『虎屋』 虎屋本店          02)『澤姫』 井上清吉商店
03)『四季桜』 宇都宮酒造        04)『若盛』 西堀酒造
05)『若駒』 若駒酒造          06)『雄東正宗』 杉田酒造
07)『朝日栄』 相良酒造  ★ (初参加)   08)『鳳凰美田』 小林酒造
09)『北冠』 北関酒造          10)『清開』 渡邊佐平商店
11)『柏盛』 片山酒造          12)『杉並木』 飯沼銘醸
13)『開華』 第一酒造          14)『桜川』 辻善兵衛商店 ★
15)『燦爛』 外池酒造店         16)『惣誉』 惣誉酒造
17)『十一正宗』 森戸酒造        18)『富美川』 富川酒造店
19)『松の寿』 松井酒造店        20)『かんなびの里』 小島酒造店
21)『仙禽』 せんきん          22)『東力士』 島崎酒造
23)『とちあかね』 白相酒造       24)『池錦』 池島酒造
25)『天鷹』 天鷹酒造          26)『旭興』 渡邉酒造
27)『大那』 菊の里酒造              (★=前回は不参加)

——それでは、昨年の様子をお伝えしましょう。——

第一部は、小売流通業者・飲食店対象のきき酒会。みなさん真剣です。が、お仕事仲間ということもあり、和気あいあいと楽しそうに造りの具合など聞いています。

続いて別室で日本酒セミナー。「愛と情熱の日本酒 魂をゆさぶる造り酒屋たち」、現在は「極上の酒を生む土と人 大地を醸す」が話題の山同敦子さんをコメンテーターに迎えて、栃木県の日本酒について、下野杜氏について、それぞれの蔵の状況なども交えながら解説し、意見交換されました。

第二部は立食パーティーの「栃木の酒を楽しむ夕べ」……なんですが、出遅れた伝々はチケットを入手できず、肝心のパーティーに潜入できませんでした(涙)。チケット購入済みのみなさんが、お弁当を受け取って、楽しそうに入場を待っているのを眺め、寂しく帰ってまいりました。気をつけましょう。

<2012 参加蔵元一覧 >

01)『大那』菊の里酒造         02)『富美川』富川酒造店
03)『かんなびの里』小島酒造店     04)『北冠』北関酒造
05)『愛乃澤』相澤酒造 ★       06)『杉並木・姿』飯沼銘醸
07)『開華』第一酒造          08)『東力士』島崎酒造
09)『清開・日光誉』渡邊佐平商店    10)『天鷹』天鷹酒造
11)『燦爛』外池酒造店         12)『若駒』若駒酒造
13)『池錦』池島酒造          14)『惣誉』惣誉酒造
15)『松の寿』松井酒造店        16)『鳳凰美田』小林酒造
17)『旭興』渡邉酒造          18)『澤姫』井上清吉商店
19)『雄東正宗』杉田酒造        20)『十一正宗』森戸酒造
21)『柏盛』片山酒造          22)『菊』虎屋本店
23)『四季桜』宇都宮酒造        24)『仙禽』せんきん
25)『若盛・門外不出』西堀酒造     26)『とちあかね』白相酒造
—————————————————————————(★=今回は不参加)

*栃木県酒造組合「酒々楽(ささら)」http://sasara.pto.co.jp/
TEL 028-622-5071 FAX 028-627-1780

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全国の力作酒を美食と共に

———4月25日(木)
「~COOL JAPAN 粋な日本酒!~ 山形県新酒歓評会」(山形県酒造組合主催)———

昨年の様子は、リポート(こちら)を見ていただくとしてーー。

山形県の酒造組合では、独立行政法人酒類総合研究所が行なう「全国新酒鑑評会」に先駆けて行なうコンペティションに、山形県内に限らず受け付けています。つまり、前哨戦として全国規模で腕試しをする絶好の機会となっているわけです。その名も「新酒歓評会」!

周辺の東北5県や新潟からはもちろん、北海道から九州まで幅広く送られてきた入魂のお酒。これらを、各蔵の賛同を得て、友情蔵として、山形県の試飲会でも提供してくれます。この結果をみて、本番の出品酒を調整する蔵もあるでしょう。6月の「日本酒フェア」での試飲と比べてみるのも楽しいかもしれません。

「セミナー&シンポジウム」では、ドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」でさらに有名になられた「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフをはじめ、ハーブ研究所社長の山澤清さん、料理評論家の山本益博さん、そして、山形県工業戦略技術振興課技術主幹の小関敏彦さん、酒評論家でフリーライターの藤田千恵子さんというお馴染みの顔ぶれをパネラーに、楽しいそしてタメになるトークが繰り広げられます。
奥田シェフ自らが腕を振るった料理と、山形のお酒のマリアージュを楽しめます。

そして、「歓評会パーティ」。
山形での「新酒歓評会」に向けて全国から集まった出品酒を、その都度サーブされる料理と共に味わいます。

が、残念ながら、2部、3部はすでに定員に達し、申込みが締め切られています。
目指すは、1部の「公開きき酒会」!

*****「~COOL JAPAN 粋な日本酒!~ 山形県新酒歓評会」*****

日 時:2013年 4月25日(木)
場 所:「ホテルメトロポリタン池袋」

●タイムスケジュール

・14時~17時 「公開きき酒会
」
・16時30分~18時30分「セミナー&シンポジウム」
・19時~20時45分 「歓評会パーティー」

<2013 参加蔵元一覧 >

01) 『朝日川』朝日川酒造      02) 『東の麓』東の麓酒造
03) 『清泉川』㈱オードヴィ庄内   04) 『羽陽男山』男山酒造
05) 『大山』加藤嘉八郎酒造     06) 『くどき上手』亀の井酒造
07) 『菊勇』菊勇          08) 『鯉川』鯉川酒造
09) 『香梅』香坂酒造        10) 『東光』小嶋総本店
11) 『霞城寿』寿虎屋酒造      12) 『花羽陽』小屋酒造
13) 『羽陽辧天』後藤酒造店     14) 『羽陽錦爛』後藤康太郎
15) 『上喜元』酒田酒造       16) 『やまと桜』佐藤佐治右衛門
17) 『一声』設楽酒造店       18) 『秀鳳』秀鳳酒造場
19) 『羽陽富久鶴』新藤酒造店    20) 『杉勇』杉勇蕨岡酒造場
21) 『豊龍』鈴木酒造        22) 『一生幸福』鈴木酒造店 長井蔵
23) 『十四代』高木酒造       24) 『東北泉』高橋酒造店
25) 『白露垂珠』竹の露       26) 『樽平』樽平酒造
27) 『千代寿』千代寿虎屋      28) 『出羽桜』出羽桜酒造
29) 『初孫』東北銘醸        30) 『一献』中沖酒造店
31) 『出羽ノ雪』渡會本店      32) 『沖正宗』浜田
33) 『澤正宗』古沢酒造       34) 『栄光冨士』冨士酒造
35) 『山形正宗』水戸部酒造     36) 『米鶴』米鶴酒造
37) 『六歌仙』六歌仙酒造協業組合  38) 『若の井』若乃井酒造
39) 『麓井』麓井酒造        40) 『あら玉』和田酒造
—————————————————————————(あいうえお順)

*お問合せ先
山形県酒造組合
http://www.yamagata-sake.or.jp/
電話023-641-4050
 fax 023-631-0903