県のカラーを楽しもう。6月は多彩!①〜岩手、佐賀。

またしても、超・直前情報になってしまいました……。

6月は、都内イベントだけでも、元々「全国日本酒フェア」があるところへ、例年は秋に行なっていた県の試飲会が移動してきたり……、めじろ押し、というか騒然?としております。

6月12日「いわて酒物語2013」——
6月13日「探そう!美味しい佐賀の酒! 佐賀の日本酒を楽しむ会」——
6月14日「全国日本酒フェア2013」——
6月16日「富山の酒とかまぼこフェア2013」——
6月20日「東京都酒造組合 東京地酒呑み切り2013」——
6月26日「越前・若狭の地酒とホタルの夕べ」——

今回は、岩手県、佐賀県をお伝えします。

——6月12日「南部杜氏のさと・岩手 岩手酒物語2013」——
現在、各県で行なわれている酒造組合主催の試飲会。それぞれの県で行なわれるのはもちろんですが、多くの県は東京でも行なっています。

とても意外だったのですが、岩手県がそのような形で行なうのは、昨年が初めてだったのだそうです。そのため、同じメトロポリタン池袋で開催している昨年の山形県の試飲会に、岩手県酒造組合の方々が揃いのハッピで下見兼手伝いに訪れていらっしゃいました。

当日は、東日本大震災を乗り越えた元気な姿を見てほしいと、被害の大きかった沿岸部の酒蔵も多数参加。感動的なシーンも見られました。

——では、昨年の様子を。

*****6月12日「南部杜氏のさと・岩手 岩手酒物語2013」*****

日 時:2013年6月12日(水)  15時~ 21時
場 所:ホテルメトロポリタン池袋
入場料:昼の部(業界関係者のみ):無料
夜の部:7,000円
タイムスケジュール
■昼の部
15時〜17時:「岩手の清酒」試飲会。(案内のあった方のみ)
■夜の部
19時〜21時:「南部杜氏のさと・岩手 岩手酒物語2013」(200名)。
岩手の名産品が当たる大抽選会もあり。
問合先:岩手県酒造協同組合
 http://www.ginga.or.jp/~syuzou/

<<参加予定蔵元一覧>>

01)『あさ開』あさ開[盛岡市]     02)『菊の司』菊の司酒造[盛岡市]
03)『桜顔』桜顔酒造[盛岡市]     04)『わしの尾』わしの尾[八幡平市]
05)『月の輪』月の輪酒造店[紫波町]  06)『廣喜』廣田酒造店[紫波町]
07)『吾妻嶺』吾妻嶺酒造店[紫波町]  08)『堀の井』高橋酒造店[紫波町]
09)『喜久盛』喜久盛酒造[北上市]   10)『南部関』川村酒造店[花巻市]
11)『岩手誉』岩手銘醸[奥州市]    12)『関山』両磐酒造[一関市]
13)『世嬉の一』世嬉の一酒造[一関市] 14)『磐乃井』磐乃井酒造[一関市]
15)『酔仙』酔仙酒造[陸前高田市]   16)『浜千鳥』浜千鳥[釜石市]
17)『国華』上閉伊酒造[遠野市]    18)『浜娘』赤武酒造[大槌町]
19)『千両男山』菱屋酒造店[宮古市]  20)『八重桜』泉金酒造[岩泉町]
21)『福来』福来[久慈市]       22)『南部美人』南部美人[二戸市]

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*****6月13日「探そう!美味しい佐賀の酒! 佐賀の日本酒を楽しむ会」*****

九州と言えばまだまだ焼酎のイメージが大きく、実際、焼酎の占めるシェアの方が大きいのが現状です。その中にあって、佐賀県は酒蔵の数も多く、また、九州に於いては唯一、焼酎より日本酒の消費量が多い県なのです。

富久千代酒造さんの『鍋島 大吟醸』が「2011IWC(International Wine Challenge)」sake部門の最高位、チャンピオン酒受賞を受けて、すぐに行動を起こした佐賀県酒造組合。酒蔵ツーリズム®など、現在各地で起きている酒蔵をベースとした地域活性化のアイディアも、いち早く取り入れました。

また、佐賀県原産地呼称管理制度も取り入れていて、使用された米、麦が100%佐賀県産、使用された水の取水地が佐賀県などの条件をクリアした66種の日本酒も認定されています。(認定酒は佐賀県HPよりこちら)

——では、昨年の様子を。


——「探そう!美味しい佐賀の酒! 佐賀の日本酒を楽しむ会」——

開催日:平成25年6月13日(木)
会 場:「八芳園」 東京都港区白金台1-1-1 TEL03-3443-3111
タイムスケジュール
第1部
■「日本酒セミナー」
場所:「1階 グレース」
時間:13時~13時45分
演題:「ワイングラスで楽しむ日本酒」
講師:リーデルジャパン/白水 健 氏 ・ 天山酒造 七田謙介
会費:無料
定員:50名 (予約不要。当日先着50名様)
■佐賀の地酒 きき酒商談会
場所:「1階 チャット」
時間:14:00~16:30(受付は16:15で終了いたします)
対象:小売・卸酒販店、料飲店、マスコミ関係者
会費:無料(予約不要。要お名刺)
第2部 一般消費者対象の[佐賀の日本酒を楽しむ会] について
■『第7回 探そう!美味しい!佐賀の酒 in 東京』
時間:19:00~21:00 (受付開始18:30~)
場所:1階「チャット」
内容:立食形式の日本酒パーティ *椅子の準備はございません!
*お酒の席ですので未成年者のお申込み及びご来場はお断りいたします!
参加費: 5,000円
定員: 200名(★定員に達しましたので締め切られました。)
お問合せ:佐賀県酒組合http://www.sagasake.or.jp/ tel:0952-24-3201担当ヤマサキ

<<参加予定蔵元一覧>

01)『天吹』天吹酒造[みやき町]   02)『基峰鶴』基山商店[基山町]
03)『窓乃梅』窓乃梅酒造[佐賀市]  04)『肥前杜氏』大和酒造[佐賀市]
05)『七田』天山酒造[小城市]    06)『東鶴』東鶴酒造[多久市]
07)『聚楽太閤』鳴滝酒造[唐津市]  08)『万齢』小松酒造[唐津市]
09)『松浦一』松浦一酒造[伊万里市] 10)『古伊万里「前」』古伊万里酒造[伊万里市]
11)『宮の松』松尾酒造場[有田町]  12)『宗政』『のんのこ黒』宗政酒造[有田町]
13)『虎乃児』井手酒造[嬉野市]   14)『東一』五町田酒造[嬉野市]
15)『東長』瀬頭酒造[嬉野市]    16)『肥前蔵心』矢野酒造[鹿島市]
17)『幸姫』幸姫酒造[鹿島市]    18)『能古見』馬場酒造場[鹿島市]
19)『金波』『魔界への誘い』光武酒造場[鹿島市] 20)『鍋島』富久千代酒造[鹿島市]


2回目を迎える「酔っても美味い!九州S-1グランプリ」

九州の日本酒って?! どーんと40種揃います

昨年行なわれた第1回。全く初めての試みに期待が高まりました。中央に総合司会の小松社長。ユーモアのある楽しい語りで進行して行きます。

「どの酒が本当に毎日のおかずに合うか、実際に食べ合わせて投票してもらおう!」

そんなオソロしいことを言い出したのは、九州清酒協議会に所属する蔵元たち自身。

焼酎のイメージが強い九州にも実は、おいしい日本酒を醸す酒蔵がたくさん。 富久千代酒造の「鍋島」がIWCを受賞して、佐賀県のお酒が注目されましたが、それでも、実際に比べて、まだまだ知られていない現状です。そこで、たくさんの九州のお酒に触れてもらう機会を作ろう、と考えたのが、このイベント。勇気ある40蔵が一堂に会してトーナメント制で開催されたのが、去年の秋、10月22日でした。

それにしても、こんなキケンな、でも参加者はとっても楽しいイベントを思いついてしまったのは、九州清酒協議会会長であり、今年も総合司会をされるという『万齢』小松酒造(佐賀県)の小松大祐社長。昨年の見事な司会が思い起こされます。もちろん、今年も総合司会。

「ウチのは1回戦で敗退してしまったんですけどね」
「…………」

人気も定評もある『万齢』が……、やっぱりキケンすぎますって。

記念すべき第1回となった去年のメニューは、1回戦が「豆腐」、2回戦が「大根の煮物」、3回戦「サバの塩焼き」、決勝が「鳥の唐揚げ」。お豆腐は淡白すぎて、何で味付けするかにかかってきますし、難しいでしょう、やっぱり。それが1回戦に来てしまったんですから……。順番が違ったら、料理が違ったら、結果も変わる。それもこのイベントの面白いところです。

では、気を取り直して、お話を伺いました。さすがに2年目、余裕が感じられます。

まずは、昨年の結果と、全体を見た感想などから。

「優勝は鳴滝酒造(佐賀県)の『聚楽太閤 本醸造生貯蔵酒』でした。意外に思う人もいるかもしれませんが、本醸造系が上位に入るだろうことは、酒蔵同士の間ではある程度予想が付き、そうなれば良いなと、僕自身も『本醸造、来い!』と、思っていたんですよ。やはり、日常酒である本醸造は万能というか、淡白な料理にも味の濃い料理にも合う。それが証明されたようなものでした。もっと本醸造が見直されていいし、もっとアピールしていくことも必要かもしれません。

もっとも、『優勝したからといって売れると思うなよ』とは言ってありますが(笑)。

その一方で、料理ごとにと考えて、合うものを探すとそれぞれお酒は細かく分かれるのでしょう。実際には、純米酒や吟醸酒の方が売れている、ということは、もっと細かい提案をして行くことが必要かも、とも考えました」

嗜好品として選ばれるもの、日常酒として常に手に取ってもらえるもの。そんな棲み分けも現実としてあるでしょうから、それぞれに合った提案が必要かもしれません。

「そしてもう一つ、実はこれがとても大きな発見だったのですが、0点だったお酒はなかったんです。どんなお酒もおいしいと思う人が必ずいる。嗜好品としてのお酒と考えた時、そのことは嬉しい発見でしたね」

焼酎王国のイメージが強い九州ですが、日本酒もおいしいですからね。今年は、市販されていてだいたい常に一般的に買える銘柄だけが出品されるそうです。

「この料理やおつまみにはどのお酒が合うか」、逆は手軽にできても、こんな飲み比べは個人で試すのもなかなか難しいことですから、ほんとうにいい機会です。

みなさん、楽しそうですが、表情は真剣です。

さて、お酒と料理のマッチングを楽しむこのイベント。今回の料理はどのようなテーマのメニューなのでしょうか。

「前回は『家庭のおかず』でしたので、今回は目線を変えて、『だし巻き玉子』、『なすの揚げ浸し』、『さわらの照り焼き』、『鶏肉の塩麹焼き』と、東京の居酒屋さんで飲む時のごく一般的なおつまみのイメージです。『さわらの照り焼き』は醤油味、『鶏肉の塩麹焼き』は塩味で脂っぽさもある、そして、『なすの揚げ浸し』ではポン酢の味と分かれています」

醤油、塩と日本酒が合うことは分かりますが、酢=酸味の利いた料理に合うのはどんなお酒か、気になりますね。

料理はごく一般的なもので、とはいえ、選ぶのはそうとう神経を使うだろうと想像されます。同じ居酒屋メニューでも、どの料理が出るか、どの順番で出されるか、それによって評価もだいぶ変わるわけですから、毎回条件が違う。次回、再び家庭料理に戻っても、前回とは違う結果になるかもしれません。新鮮な目線で楽しめる競技会、ともいえます。

今晩のメニューに合うお酒の参考にもなるかも?

「去年のS-1でもう一つ発見したのが、みなさん、甘いお酒を好まれるんだな、ということ。ちょっと意外でしたね」

40種類の銘柄は伏せられていますが、毎回、得票数はオープンです。どんなお酒が高い評価を得たのかは一目瞭然。そこで、甘口のお酒が思いのほか得点を得た。辛口のお酒が人気ですが、家庭料理に合せていただく時の本音は意外に程よい甘口なのかもしれません。

ちなみに審査は、4つのカテゴリーに分けられた5種類のお酒から1種のお料理とのマッチングを考えて投票していくシステムです。

さて、事務局の方には様々な感想が寄せられています。どんな意見が多かったのでしょう。

「やはり、『おつまみを食べながらお酒との相性を評価する』という企画が面白かった、画期的だったという声が圧倒的でしたね。ただのきき酒会ではない。さらに、その場で結果が発表され、トーナメントで勝ち上がって行くところも楽しんでいただけたようです」

試飲会で料理が出ることは多々ありますが、個別に蔵関係者に感想を伝えることはあっても、あとはおいしく頂くところまで。また、利き酒をして評価するということも、鑑評会などいくつかの競技会はあります。それらを複合的に、現実に即して評価してみる、まさに禁断のイベントといえます。

さらに、感想として「九州に日本酒がこんなにあると思わなかった」「九州のお酒にこれだけ多く触れる機会がなかった」「九州にもおいしい日本酒があったんですね」などの声も多かったとのことで、身を挺して(?)行なった以上の効果もあったようです。来場者にとっても、新しい発見があり、日本酒ワールドが広がるいい機会だったようです。

「まさに、そこが、一番知ってほしいところだったんです。出店しているのは40蔵ですが、九州6県には日本酒の酒蔵が約170社もあるんですよ。このイベントには、関東以北には出荷していないような小さな蔵元さんも参加していますし」

今回は2部のパーティでは、蔵元もそれぞれのテーブルに付いたり、ゲームも予定されていたりと、楽しそうな計画もあるそうです。

去年の第1回の様子をぜひYou Tubeでご覧下さい。

今年はどんな発見があるか、どんなお酒に出合えるか。そして、『万齢』、リベンジなるか!? 楽しみですね。