日本酒をおいしく提供するために

下段はテイスティング競技会で決勝に残った8人と「飲食店日本酒提供者協会」理事長(右)、松崎晴雄さん(左から5人目)。優勝した笠原佑介さんは左から6人目。

飲食店主らが自ら動き出した

日本酒を扱う飲食店が急増している昨今。日本酒ファンとしては嬉しい現象です。が、それらが全て本来の味で提供されているか、ちょっと不安に思うこともあります。

日本酒に興味を持ち始めたばかりといった人たちには、特に飲食店で味わうお酒が情報源の多くを占めることになります。そこでおいしいお酒に出合えるか否かは、重要なことですよね。お酒がちゃんと適正な状態で保存され、お酒を活かす方法でサーブされたか、その意識が高いお店&高いスタッフと出会うか、それは、飲み手である私たちはもちろんですが、送り出している酒蔵にとってより気になる問題でしょう。

酒蔵が丹誠込めて醸した日本酒を、正しい知識を持って、最良の状態で客に提供していくためにと、もともと日本酒に力を入れて提供している飲食店主や従事者有志が自ら動き出し、2013年9月17日に結成された「飲食店日本酒提供者協会」。結成以降、日中や仕事の終わった深夜など、勉強会、情報交換などを重ねています。

いずれは、日本酒を保管、提供する際の基本要項や注意点などをマニュアル化し、資格システムの整備までもって行こうというものです。

そして、協会の設立発表を兼ねて、先月、初の協会主催イベント「SAKENOVA サケノバ」が行なわれました。

一般消費者向けの試飲会と、日本酒を扱う店主やスタッフなど、従事者向けの日本酒テイスティング競技会の2本立てで行なわれました。

2部制で行なわれた試飲会は、早い時期にチケットが完売し、合計で700人も訪れたそうです。試飲用の盃には、このブログでもご紹介したカネコ小兵製陶所さんの「ミニ一献盃」4種類の中から選ぶことができました。加えておつまみには、生ハムや馬肉、カナッペにおかき、という、ユニークなセレクション。新鮮な驚きもあり、食べ合わせも楽しめました。

その同じ頃、日本酒を扱う飲食店スタッフの方たちが、きき酒のコンテストに挑んでいたのでした。待合室代わりの廊下では、飲食関係の仲間と談笑したり、楽しそうな会話も聞かれましたが、すでに緊張感が伝わってきます。中に入るとそれぞれが神経を集中させて、お酒と向き合っています。そして、栄えある第1回の受賞者は、2位が梶川大輔「大塚 地酒や もっと」勤務、1位 笠原佑介「丸八 高田馬場本店」勤務。

お馴染みのお店の方もいらっしゃるとは思いますが、せっかくの機会なので、試飲会場の日本酒ファンと、競技会々場にいる飲食店関係者の両者をリンクさせるタイミングがあっても楽しかったのではないかな、とも思いました。

————— 「SAKENOVA サケノバ」 —————

【日 時】2014年5月25日(入れ替え制)
・・・・・1部=13:00(12:45開場)〜15:00、2部=16:00(15:45開場)〜18:00
【場 所】渋谷・シダックスビレッジ2F

<<2014 参加蔵元一覧>>

01)『陸奥八仙』(青森県) 02)『阿部勘』(宮城県)
03)『乾坤一』(宮城県)  04)『ゆきの美人』(秋田県)
05)『新政』(秋田県)   06)『春霞』(秋田県)
07)『一白水成』(秋田県) 08)『白瀑』(秋田県)
09)『冩樂』(福島県)   10)『一品』(茨城県)
11)『来福』(茨城県)   12)『浅間山』(群馬県)
13)『巌』(群馬県)    14)『結人』(群馬県)
15)『屋守』(東京都)   16)『鶴齢』(新潟県)
17)『遊穂』(石川県)   18)『亀齢』(長野県)
19)『福無量』(長野県)  20)『秀峰喜久盛』(長野県)
21)『三千櫻』(岐阜県)  22)『開運』(静岡県)
23)『忠臣蔵』(兵庫県)  24)『神結』(兵庫県)
25)『龍力 』(兵庫県)  26)『雨後の月』(広島県)
27)『富久長』(広島県)  28)『賀茂金秀』(広島県)
29)『天寶一』(広島県)  30)『宝剣』(広島県)
31)『美和桜』(広島県)  32)『寿喜心』(愛媛県)
33)『亀泉』(高知県)   34)『南』(高知県)
35)『七田』(佐賀県)   36)『鍋島』(佐賀県)


県のカラーを楽しもう。6月は多彩!①〜岩手、佐賀。

またしても、超・直前情報になってしまいました……。

6月は、都内イベントだけでも、元々「全国日本酒フェア」があるところへ、例年は秋に行なっていた県の試飲会が移動してきたり……、めじろ押し、というか騒然?としております。

6月12日「いわて酒物語2013」——
6月13日「探そう!美味しい佐賀の酒! 佐賀の日本酒を楽しむ会」——
6月14日「全国日本酒フェア2013」——
6月16日「富山の酒とかまぼこフェア2013」——
6月20日「東京都酒造組合 東京地酒呑み切り2013」——
6月26日「越前・若狭の地酒とホタルの夕べ」——

今回は、岩手県、佐賀県をお伝えします。

——6月12日「南部杜氏のさと・岩手 岩手酒物語2013」——
現在、各県で行なわれている酒造組合主催の試飲会。それぞれの県で行なわれるのはもちろんですが、多くの県は東京でも行なっています。

とても意外だったのですが、岩手県がそのような形で行なうのは、昨年が初めてだったのだそうです。そのため、同じメトロポリタン池袋で開催している昨年の山形県の試飲会に、岩手県酒造組合の方々が揃いのハッピで下見兼手伝いに訪れていらっしゃいました。

当日は、東日本大震災を乗り越えた元気な姿を見てほしいと、被害の大きかった沿岸部の酒蔵も多数参加。感動的なシーンも見られました。

——では、昨年の様子を。

*****6月12日「南部杜氏のさと・岩手 岩手酒物語2013」*****

日 時:2013年6月12日(水)  15時~ 21時
場 所:ホテルメトロポリタン池袋
入場料:昼の部(業界関係者のみ):無料
夜の部:7,000円
タイムスケジュール
■昼の部
15時〜17時:「岩手の清酒」試飲会。(案内のあった方のみ)
■夜の部
19時〜21時:「南部杜氏のさと・岩手 岩手酒物語2013」(200名)。
岩手の名産品が当たる大抽選会もあり。
問合先:岩手県酒造協同組合
 http://www.ginga.or.jp/~syuzou/

<<参加予定蔵元一覧>>

01)『あさ開』あさ開[盛岡市]     02)『菊の司』菊の司酒造[盛岡市]
03)『桜顔』桜顔酒造[盛岡市]     04)『わしの尾』わしの尾[八幡平市]
05)『月の輪』月の輪酒造店[紫波町]  06)『廣喜』廣田酒造店[紫波町]
07)『吾妻嶺』吾妻嶺酒造店[紫波町]  08)『堀の井』高橋酒造店[紫波町]
09)『喜久盛』喜久盛酒造[北上市]   10)『南部関』川村酒造店[花巻市]
11)『岩手誉』岩手銘醸[奥州市]    12)『関山』両磐酒造[一関市]
13)『世嬉の一』世嬉の一酒造[一関市] 14)『磐乃井』磐乃井酒造[一関市]
15)『酔仙』酔仙酒造[陸前高田市]   16)『浜千鳥』浜千鳥[釜石市]
17)『国華』上閉伊酒造[遠野市]    18)『浜娘』赤武酒造[大槌町]
19)『千両男山』菱屋酒造店[宮古市]  20)『八重桜』泉金酒造[岩泉町]
21)『福来』福来[久慈市]       22)『南部美人』南部美人[二戸市]

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*****6月13日「探そう!美味しい佐賀の酒! 佐賀の日本酒を楽しむ会」*****

九州と言えばまだまだ焼酎のイメージが大きく、実際、焼酎の占めるシェアの方が大きいのが現状です。その中にあって、佐賀県は酒蔵の数も多く、また、九州に於いては唯一、焼酎より日本酒の消費量が多い県なのです。

富久千代酒造さんの『鍋島 大吟醸』が「2011IWC(International Wine Challenge)」sake部門の最高位、チャンピオン酒受賞を受けて、すぐに行動を起こした佐賀県酒造組合。酒蔵ツーリズム®など、現在各地で起きている酒蔵をベースとした地域活性化のアイディアも、いち早く取り入れました。

また、佐賀県原産地呼称管理制度も取り入れていて、使用された米、麦が100%佐賀県産、使用された水の取水地が佐賀県などの条件をクリアした66種の日本酒も認定されています。(認定酒は佐賀県HPよりこちら)

——では、昨年の様子を。


——「探そう!美味しい佐賀の酒! 佐賀の日本酒を楽しむ会」——

開催日:平成25年6月13日(木)
会 場:「八芳園」 東京都港区白金台1-1-1 TEL03-3443-3111
タイムスケジュール
第1部
■「日本酒セミナー」
場所:「1階 グレース」
時間:13時~13時45分
演題:「ワイングラスで楽しむ日本酒」
講師:リーデルジャパン/白水 健 氏 ・ 天山酒造 七田謙介
会費:無料
定員:50名 (予約不要。当日先着50名様)
■佐賀の地酒 きき酒商談会
場所:「1階 チャット」
時間:14:00~16:30(受付は16:15で終了いたします)
対象:小売・卸酒販店、料飲店、マスコミ関係者
会費:無料(予約不要。要お名刺)
第2部 一般消費者対象の[佐賀の日本酒を楽しむ会] について
■『第7回 探そう!美味しい!佐賀の酒 in 東京』
時間:19:00~21:00 (受付開始18:30~)
場所:1階「チャット」
内容:立食形式の日本酒パーティ *椅子の準備はございません!
*お酒の席ですので未成年者のお申込み及びご来場はお断りいたします!
参加費: 5,000円
定員: 200名(★定員に達しましたので締め切られました。)
お問合せ:佐賀県酒組合http://www.sagasake.or.jp/ tel:0952-24-3201担当ヤマサキ

<<参加予定蔵元一覧>

01)『天吹』天吹酒造[みやき町]   02)『基峰鶴』基山商店[基山町]
03)『窓乃梅』窓乃梅酒造[佐賀市]  04)『肥前杜氏』大和酒造[佐賀市]
05)『七田』天山酒造[小城市]    06)『東鶴』東鶴酒造[多久市]
07)『聚楽太閤』鳴滝酒造[唐津市]  08)『万齢』小松酒造[唐津市]
09)『松浦一』松浦一酒造[伊万里市] 10)『古伊万里「前」』古伊万里酒造[伊万里市]
11)『宮の松』松尾酒造場[有田町]  12)『宗政』『のんのこ黒』宗政酒造[有田町]
13)『虎乃児』井手酒造[嬉野市]   14)『東一』五町田酒造[嬉野市]
15)『東長』瀬頭酒造[嬉野市]    16)『肥前蔵心』矢野酒造[鹿島市]
17)『幸姫』幸姫酒造[鹿島市]    18)『能古見』馬場酒造場[鹿島市]
19)『金波』『魔界への誘い』光武酒造場[鹿島市] 20)『鍋島』富久千代酒造[鹿島市]


絶対参戦!「大森弾丸ツアー」&「若手の夜明け」(前)

勝手にセットにしてすいません。2回連続でお知らせです。

回を追うごとにパワーアップし来場者との距離も近くなり、感動的な思い出を作り出している「若手の夜明け」。当日券も若干、あるそうです。

そして、その前日に行なわれるのが大森の町を舞台に繰り広げられる、福島支援の「福興◎福島 大森弾丸ツアー」。こちらは参加自由。

申し合わせているわけでは全くないそうなのですが、4月末の土・日曜日ということで、今年も連ちゃんです。体力付けてのぞみましょう!

まずは、「福興◎福島大森弾丸ツアー」から。

 

「福興◎福島 大森弾丸ツアー」

「大森弾丸ツアー」は、東日本大震災の被災蔵支援を目的として、2011年、4月26日から3日間に渡って行なわれたのがスタートです。

被災地の蔵の惨状に、何かしたい、しなければ、と、居酒屋「吟吟」の石橋さんたちが親しい酒蔵に声をかけて、協力を募ったのでした。

この時、参加した有志は、飲食店3店(「柏庵」「ottimo」「吟吟」)、酒蔵15社(「達磨正宗」「英君」「十五代九郎右衛門」「長良川」「花泉/口万」「黒松仙醸」
/「七田」「天青」「会津中将」「白老」/「奈良萬」「羽根屋」「臥龍梅」「千古乃岩」「貴」)。

今でこそ参加蔵は福島だけですが、東日本大震災直後のこと、売るお酒さえない蔵もありました。そんな中でも福島県から参加した蔵が多かったとのこと。いても立ってもいられないのは、地元も同じ、むしろ、余計にそう思っての参加だったのではないでしょうか。

「奈良萬」夢心酒造の東海林社長に当時のことを伺いました。

「自分のことだけで精一杯の蔵も多かった。それでも蔵を閉めるのではなく、再建させようと前向きに頑張っていた。彼らが酒造りを再開した時に、『福島はもうだめだ』と思われていてはいけない。動ける自分たちが『福島は元気にやっている』ということを示し続けていかなければ」

そんな気持ちで参加されたのだそうです。「会津はまだましで、動ける」とは言っても、もちろん、無傷にはほど遠い状況なのですが。

今年はオリジナルグラスが参加証。

1回目はチャリティで、収益は義援金として日本酒造組合中央会に送られました。

被害の大きかった被災地からは福島の蔵だけだったこともあり、また、2年目のお酒が明暗を分ける、勝負だ、と思った東海林社長が、石橋さんから「来年もやる」と聞いて、参加してくれた飲食店に提案したそうです。

「福島だけでやってくれないか。絶対に安全な酒しか造らないし、出さない。そのことをアピールするのには、このイベントを福島の蔵で埋めること、それが最大効果となるはず」

「大森弾丸ツアー」を「安全な福島の酒」を全国へ発信するステージと捉えたのでした。

言い出した東海林さんですが、不安がなかったわけではありません。
「福島だけで占める、というのは、飲食店さんにとって勇気のいることだったと思います。お客さんに応援してもらえるか、敬遠されるか、どちらに転んでもおかしくはない。それでも迷わず快諾してくれた。感謝しています」

ご存知の通り、9店舗9蔵が参加した2年目も大成功。
聞いて驚きます、事務局の「吟吟」が発した結果報告。


驚異的な数字です。しかし、事実です。
ばらつきはありますが、1晩に1店で約500杯近くが飲まれた計算になります。
最高のアピールとなりました。

そして、それらはすべて、それぞれの蔵元へ、ダイレクトに寄付されました。こんな明朗会計はほかにありませんね。

実は、順調に見えるこの流れの陰で、切迫した状況があったのだそうです。当時の経緯を、「吟吟」の石橋さんが、思い出して話してくれました。

「1年目の開催日の、丁度その時に、原発による放射線の検査が行われ、お水やお米などの検査結果が出る直前だったのです。もし悪い結果が出ていたら、蔵を続けることを断念する、とまで考えていた蔵があったと、恥ずかしながら翌年、知ることになりました。
そんな状況下で、我々、大森の飲食店のために動いてくださった事を何とも申し訳なく、御恩返しをしなきゃ、ということで、福島をテーマにというのは、依頼されたから、というより自然な流れだったように感じています」

3年目の今年も、オール福島、そして1店舗増えた10店舗10蔵で行ないます。

実は、チャリティと考えなくても、とっても楽しいイベントです。福島以外の蔵元が応援 に駆けつけていたりします。

今年も、開催に先駆けて、参加蔵の中から、『奈良萬』(夢心酒造)、『口万』(花泉酒造)、『会津中将』(鶴乃江酒造)、『磐城寿』(鈴木酒造店)、『天明』(曙酒造)という代表5蔵の蔵元会が「吟吟」で行なわれ、大盛況となりました。

受け入れる飲食店さんたちは、福島へ出向いて食材を探し、その目で確かめて仕入れているという熱心さ。今年は福島の食材がさらにたっぷり使われるそうです。
そして、販売もされるとか。楽しさもパワーアップです。

それでは、昨年の賑わいを。

===「福興◎福島 大森弾丸ツアー」===

営業時間:17~22時、立ち飲みスタイル。
料  金:Cash on delivery. お料理、お酒がすべて500円。
参加方法:参加証代わりの専用グラスを500円で購入し、そのグラスを持って回る。
※    専用グラスが売り切れると「特製プラコップ」!

===参加店舗、参加蔵一覧===

「地酒と地魚  吟吟」&『会津』会津酒造
「蕎麦と料理 柏庵」&『奈良萬』夢心酒造
「日本酒とワインのお店  ottimo」&『一歩己』豊国酒造
「日本料理 仲志満」&『会津娘』高橋庄作酒造店
「男の料理と旨い酒 TANIYA」&『弥右衛門』大和川酒造店
「和の酒  T’s BAR」&『ロ万』『花泉』花泉酒造
「和旬楽酒  楠 」&『会津中将』『ゆり』鶴乃江酒造
「じんぺい」&『磐城寿』鈴木酒造店
「季節料理 こばやし」&『天明』曙酒造
「和彩ダイニング 膳 」&『あぶくま』玄葉本店


パーティ気分で出かけよう!「THE JOY OF SAKE TOKYO 2012」

今年も揃いました、おいしいお酒とおいしいおつまみ

今年も目前に迫りました「THE JOY OF SAKE TOKYO 2012」。11月6日に東京五反田TOCビルにて開催されます。
ハワイ・ホノルル発、ニューヨーク&サンフランシスコ経由で、10年目という節目の記念に東京上陸を果たしたのが3年前。
ホノルルやニューヨークで開催される、雰囲気をそのままに、いつもの試飲会とはひと味違ったスタイルで楽しませてくれます。パーティ気分で、ちょっとおしゃれしてでかけてみませんか。

華やかに楽しめるこのイベント、実は、ホノルルで審査が行なわれる国際酒会主催「全米日本酒歓評会」というアメリカ最大の日本酒コンペティションの出品酒を味わう会なのです。カテゴリーごとに置かれたお酒の前には、鑑評会さながらに蛇の目のきき酒猪口とスポイト。アメリカンテイストも加わって選ばれた入賞酒、味わってみたいですよね。

出品酒は、日本はもちろん、アメリカやカナダからも届き、「大吟醸A」(精米歩合40%以下)、「大吟醸 B」(精米歩合50%以下)、「吟醸」、「純米」という4つのカテゴリーに分けて審査されます。審査員はアメリカ側から5人、日本から5人の計10人によるブラインドテストで、審査基準はバランス、香り、味、総合評価の4つ。ただし、吟醸酒では重視される香りも純米酒ではこだわらなくて良いなど、酒の種類による特性も考慮しているそうです。
それらの中から、2段階で審査され、金賞、銀賞が選び出されるのです。

今年2012年度も、「いいね!日本酒。」参加蔵の方々がたくさん入賞されています。
その中で金賞受賞は、佐賀県の天山酒造さんが『大吟醸 飛天山』(大吟醸A)、『七田 純米吟醸』(吟醸)、『地酒 天山』『七田 純米』(純米)と、4つの金賞を受賞したのをはじめに、山口県・酒井酒造さんが『五橋 吟醸原酒』(吟醸)、『五橋 イセヒカリ 木桶造り 生酛純米酒』(純米)のダブルで、新潟県・尾畑酒造さんの『真野鶴 百弐拾式 大吟醸原酒』(大吟醸 B)、新潟県・吉乃川さんの『越後純米』(純米)が、それぞれ金賞を受賞しています。
おめでとうございます!

さらに、金賞受賞酒の中からこれまでの累計得点トップに贈られる「エメラルド賞」、各部門上位3位となる「ベスト3ゴールド賞」と最高得点の「トップゴールド賞」が設けられています。
会の冒頭で表彰式も行われますので、ぜひ、最初から来場して祝福の拍手を送りましょう。

後は、おいしいお酒と、名店の料理を楽しむだけ。
今年の参加レストランは以下の通りです。
「アルポルト」「重慶飯店」「Passo a Passo」「Cave de Gamin et Hanare」「霞町三○一ノ一」「DANLO」「白金 Baru」「越乃寒梅 Manjia」「葡呑」「酉玉」「駒八」「地酒遊楽 裏や  酒菜家・野崎酒店・醸蔵」「福わうち」

では、去年の様子を見ながら今年を楽しみに待ちましょう。
併せて、去年のNYリポートもご覧下さい。

THE JOY OF SAKE TOKYO 2012
日 時:2012年11月6日(火) 18:00〜21:00
場 所:五反田TOCビル 13階特別ホール
入場料:8,000円 ($100)


「いいね!ランキング」上位蔵に聞く〜 天山酒造

中盤どころの旗手、現在5位の「天山」

ここへ来て、またご参加頂くお蔵さんが続き、現在、68蔵のご参加を頂いています。
ありがとうございます。

今回の天山酒造さんは、5位。「天山」「七田」「岩の蔵」という、3つの銘柄を中心にマルチブランドで展開されています。

お話を伺ったのは、facebook(以下、FB)を担当されている営業部の松尾亮さん。年に2回の蔵開きを週末に控えた先週の中ころ。大忙しのところでの電話インタビューでした。

話題の蔵開きに行かれた方も多いかと思います。
本題に入る前に、蔵開きのことを少し伺いましたので、まずはその話しから。

「ウチの蔵開きは、春、3月と、秋の9月に行なっています。春は蔵開き限定の春の新酒や地元の物産を売って、近所の飲食店さんの屋台コーナー、ゲームコーナーなど、『新酒祭り』のように賑やかに行ないます。

秋は逆に、お客さんにゆっくり過ごしてもらおうと、イベントスペースになっているレンガ蔵でミニコンサートを開いたり。

中でも一番の目玉は、『KENSUKY’s SAKE BAR』での飲み比べです。3種類のセットがワンコイン、500円で試すことができるんです。今回は、例年の3銘柄ごとのセットに加え、全国新酒鑑評会受賞酒(斗瓶取り)のBY(酒造年度)違いも杜氏に分けていただいて、同料金で用意したんです。そういったニュースも随時、FBで出しています」

取材の翌日にアップすべく準備中とのことでした。
スピード感ある配信と、写真に工夫。その後を見ていたら、なんと天山さん、列車やシャトルバスの時刻表もFBで提示するという、来場者の手間をよくご存知で、至れり尽くせりのケア。FBを活用されています。時刻表はともかく、いずれの写真もインパクト強し、です。

「社長から、写真には気を使って、といつも言われているんです。お客様に雰囲気、臨場感が伝わるように、と、見せ方とか意見もいただきます。写真は私が撮ったり、上司の係長が撮ったりした物などから選んで出しています」

特に好評だったのが、ゆず酒の紹介をした日。上司、渾身の写真がとても評判がよく、あっという間に「いいね!」が積み重なっていったそうです。

松尾さんは、ホームページの担当もされているということで、やはり連動させて相互に見ていただこうとしているようです。

「平成15年から『人、米、酒(じんまいしゅ)プロジェクト』を行なっていますが、その苗や稲など記録もずっと撮っていますので、予告や比較など、FB上で随時紹介できるんです。みなさん、FBは常にチェックされていますから、撮ったら早めに公開するようにしています」
重要なプロジェクトの貴重な記録の役割も果たされているようです。

FBもこまめですが、ホームページの情報欄もかなりこまめな更新をされています。

「『知ったのが遅くて残念』という声を聞くこともあり、少しでも早くお知らせした方がいいということがやっていてわかったので、決まったら、分かったらすぐに出すように努力しています。旬な情報を提供することが大切なんだなぁ、と」

面白いお話も伺いました。
ダイレクトにコメントできるFBは、今や会社の窓口的な存在になっています。

「社長が個人でFBをされているので、会社の方も社長が書かれているのかと思っていらっしゃるのか、社長に向けたようなメッセージを残される方がたまにいらっしゃるので、返事の仕方に工夫が必要なこともあるんです(笑)」

FBでイベントなどをお知らせすると、1分もしないうちに「いいね!」が押されることが多いと話す松尾さん。
「待ってくれてるんだ、と嬉しいと共に身の引き締まる思いがしますね」
何しろ社を代表しての報告、発言となるわけで、緊張する部分もあるそうです。

そして、個人的にもFBをされている松尾さんは、公私を超えた経験も。

「個人のFBで知り合ったお酒仲間との話しが発展して、天山のお酒の会を開いたんです。これはFBをしてなかったら、なかったことでしたね。また、同時にFBで新たなファンを獲得できた、ということでもあります。そういうことがありますので、これからもFBのファンを増やしていきたいですね」

「ホームページよりもFBで情報を得る人の方が多くなってきているのでは?」と話す松尾さん。それだけに重要な立場であり、これからは動画も自分でやってみたい、もっと可能性を追求してフル活用していきたいとおっしゃいます。

ウワサのゆず酒写真(左)。こちらもウワサの「KENSUKY’S SAKE BAR」

アンケート結果はこちら