日本酒をおいしく提供するために

下段はテイスティング競技会で決勝に残った8人と「飲食店日本酒提供者協会」理事長(右)、松崎晴雄さん(左から5人目)。優勝した笠原佑介さんは左から6人目。

飲食店主らが自ら動き出した

日本酒を扱う飲食店が急増している昨今。日本酒ファンとしては嬉しい現象です。が、それらが全て本来の味で提供されているか、ちょっと不安に思うこともあります。

日本酒に興味を持ち始めたばかりといった人たちには、特に飲食店で味わうお酒が情報源の多くを占めることになります。そこでおいしいお酒に出合えるか否かは、重要なことですよね。お酒がちゃんと適正な状態で保存され、お酒を活かす方法でサーブされたか、その意識が高いお店&高いスタッフと出会うか、それは、飲み手である私たちはもちろんですが、送り出している酒蔵にとってより気になる問題でしょう。

酒蔵が丹誠込めて醸した日本酒を、正しい知識を持って、最良の状態で客に提供していくためにと、もともと日本酒に力を入れて提供している飲食店主や従事者有志が自ら動き出し、2013年9月17日に結成された「飲食店日本酒提供者協会」。結成以降、日中や仕事の終わった深夜など、勉強会、情報交換などを重ねています。

いずれは、日本酒を保管、提供する際の基本要項や注意点などをマニュアル化し、資格システムの整備までもって行こうというものです。

そして、協会の設立発表を兼ねて、先月、初の協会主催イベント「SAKENOVA サケノバ」が行なわれました。

一般消費者向けの試飲会と、日本酒を扱う店主やスタッフなど、従事者向けの日本酒テイスティング競技会の2本立てで行なわれました。

2部制で行なわれた試飲会は、早い時期にチケットが完売し、合計で700人も訪れたそうです。試飲用の盃には、このブログでもご紹介したカネコ小兵製陶所さんの「ミニ一献盃」4種類の中から選ぶことができました。加えておつまみには、生ハムや馬肉、カナッペにおかき、という、ユニークなセレクション。新鮮な驚きもあり、食べ合わせも楽しめました。

その同じ頃、日本酒を扱う飲食店スタッフの方たちが、きき酒のコンテストに挑んでいたのでした。待合室代わりの廊下では、飲食関係の仲間と談笑したり、楽しそうな会話も聞かれましたが、すでに緊張感が伝わってきます。中に入るとそれぞれが神経を集中させて、お酒と向き合っています。そして、栄えある第1回の受賞者は、2位が梶川大輔「大塚 地酒や もっと」勤務、1位 笠原佑介「丸八 高田馬場本店」勤務。

お馴染みのお店の方もいらっしゃるとは思いますが、せっかくの機会なので、試飲会場の日本酒ファンと、競技会々場にいる飲食店関係者の両者をリンクさせるタイミングがあっても楽しかったのではないかな、とも思いました。

————— 「SAKENOVA サケノバ」 —————

【日 時】2014年5月25日(入れ替え制)
・・・・・1部=13:00(12:45開場)〜15:00、2部=16:00(15:45開場)〜18:00
【場 所】渋谷・シダックスビレッジ2F

<<2014 参加蔵元一覧>>

01)『陸奥八仙』(青森県) 02)『阿部勘』(宮城県)
03)『乾坤一』(宮城県)  04)『ゆきの美人』(秋田県)
05)『新政』(秋田県)   06)『春霞』(秋田県)
07)『一白水成』(秋田県) 08)『白瀑』(秋田県)
09)『冩樂』(福島県)   10)『一品』(茨城県)
11)『来福』(茨城県)   12)『浅間山』(群馬県)
13)『巌』(群馬県)    14)『結人』(群馬県)
15)『屋守』(東京都)   16)『鶴齢』(新潟県)
17)『遊穂』(石川県)   18)『亀齢』(長野県)
19)『福無量』(長野県)  20)『秀峰喜久盛』(長野県)
21)『三千櫻』(岐阜県)  22)『開運』(静岡県)
23)『忠臣蔵』(兵庫県)  24)『神結』(兵庫県)
25)『龍力 』(兵庫県)  26)『雨後の月』(広島県)
27)『富久長』(広島県)  28)『賀茂金秀』(広島県)
29)『天寶一』(広島県)  30)『宝剣』(広島県)
31)『美和桜』(広島県)  32)『寿喜心』(愛媛県)
33)『亀泉』(高知県)   34)『南』(高知県)
35)『七田』(佐賀県)   36)『鍋島』(佐賀県)


「第14回 若手の夜明け」チケット発売!

「第12回 若手の夜明け2013 祝 日本酒 世界文化遺産登録 か!?」より。

例年より1ヶ月早い3月30日の開催となる今回の若手の夜明け。

正式タイトルも決定しました。

「おちこんだりもしたけれど、日本酒はげんきです。 〜第14回 若手の夜明け2014 in ベルサール原宿」

ちょうど3月には実写版「魔女の宅急便」も公開されるタイミングです。

掛詞になっていて、あいかわらずおみごと!……、だけれども、時事関係で大きな話題が起きると、タイトルもちょっと変わるかも……、油断はできません。同時に楽しみです。

昨年の秋の会に引き続き、場所は「ベルサール原宿」。お間違えのないように。

去年の復習をして行きましょう!

ホームグラウンドのようになっていた渋谷の「シダックスホール」から、2倍はあろうかという「ベルサール原宿」へと場所を移して行なわれた、前回の東京開催「第12回 若手の夜明け2013 in ベルサール原宿 ~日本酒世界文化遺産登録 か?」。場所は広くなって、参加蔵も1.5倍になっても、持っている空気感は変わりません。

前回、初めて、準備段階から取材させていただいたのですが、コアメンバーが設営、ごみなど、手分けして担当。パネルやパンフレットも、ご存知の通り、内部担当者による製作(印刷は依頼しますが)。既成のものに頼るのではなくて、できることは自分たちで作り上げるスタイルです。関東の蔵元は車に一切を積んで会場へ。誰かが到着すると手の離せる人は手伝いに集まります。そんな行動が自然に行なわれていました。

*****3月30日「おちこんだりもしたけれど、日本酒はげんきです。
第14回 若手の夜明け2013 in ベルサール原宿」*****

日 時:2014年3月30日(日)
第1部(試飲会・オールスタンディング)12時30分〜14時 / 第2部(試飲会・オールスタンディング)15時〜16時30分 / 第3部(蔵元との交流会・スタンディング)17時30分〜19時30分
場 所:ベルサール原宿
入場料:第1部・第2部(試飲会)1,500円 / 第3部(懇親会)2,800円
チケット:イープラス

<<2014 春 参加蔵元一覧>>

01)青森県『陸奥八仙』駒井秀介さん  02)岩手県『タクシードライバー』藤村卓也さん
03)秋田県『一白水成』渡邉康衛さん  04)宮城県『萩の鶴』佐藤曜平さん
05)宮城県『山和』伊藤大祐さん    06)宮城県『乾坤一』久我健さん(新)
07)宮城県『阿部勘』阿部昌弘さん   08)宮城県『宮寒梅』岩崎健弥さん
09)宮城県『浪の音』佐々木洋さん(新)     10)山形県『楯野川』佐藤淳平さん
11)福島県『寫樂』宮森義弘さん    12)福島県『天明』鈴木孝市さん
13)福島県『一歩己』矢内賢征さん   14)福島県『山の井』渡部景大さん
15)福島県『廣戸川』松崎祐行さん   16)福島県『野恩』佐藤哲野さん(新)
17)栃木県『松の寿』松井宣貴さん(新)   18)栃木県『若駒』柏瀬幸裕さん
19)群馬県『町田酒造』町田晶也さん  20)群馬県『流輝』松原広幸さん
21)神奈川県『相模灘』久保田晃さん  22)長野県『澤の花』伴野貴之さん
23)山梨県『青煌』清水紘一郎さん   24)石川県『竹葉』数馬嘉一郎さん
25)静岡県『白隠正宗』高嶋一孝さん       26)滋賀県『七本鎗』冨田泰伸さん
27)兵庫県『播州一献』壷坂雄一さん  28)奈良県『花巴』橋本晃明さん(新)
29)和歌山県『紀土』山本典正さん   30)岡山県『大正の鶴』落昇さん(新)
31)島根県『出雲富士』今岡稔晶さん  32)山口県『カネナカ』中村信博さん(新)
33)高知県『久礼』西岡大介さん    34)佐賀県『東鶴』野中保斉さん
35)大分県『豊潤』小松潤平さん    36)大分県『ちえびじん』中野淳之さん

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船上パーティで日本酒を!和醸和楽の試み。

プレゼントの当選者とデッキにて「和醸和楽」の水野会長(左)

リッチー・ホウティンさん、山同敦子さんと、素晴らしい日本酒応援者の方々をご紹介しましたが、もちろん、蔵元さんや酒販店さんたちだって自分たちの造る、勧める日本酒をたくさんの人たちに飲んでみてほしい!と活動されています。

そんな中で、積極的にイベントなどを行なっているグループが「和醸和楽」さん。蔵元さんと酒販店さん51人(2013年12月現在)が協力して活動されています。

 

2012年からスタートした日本酒クルーズと日本酒セミナー

「和醸和楽」は、日本酒需要の落ち込みが激しくなっていた2005年、蔵元や酒販店の若手有志が「何か始めなければ」と集まったのが発端でした。翌2006年10月1日、日本酒の日に結成。そして、2007年7月に記者会見を開いて正式にスタートしました。

最大の目的は「0杯を1杯に」、ということ。

「1〜2杯飲む人に3〜4杯飲んでもらおう」ということよりも、興味のない人、苦手だと思い込んでいる人に、日本酒のおいしさを知ってほしい。0杯……つまり飲まない人に1杯でも飲んでみてもらおう、というものです。

「0-1(ゼロイチ)運動」と表現することもあり、最近は日本酒が苦手な人にアドバイスしたり、飲み方の提案をしたりする場も多くなりましたが、「和醸和楽」さんがスタートしたのは、もう6年も前でした。

最初のアピールは、女性向けの日本酒セミナーや、銀座ウォーク。後者では、和醸和楽のメンバーと彼らを応援する飲食店の方達や愛飲家の方達約100人で、「10月1日、日本酒の日」を知ってもらおうと、銀座を歩きました。

昨年からはプログラムを一新。「辻調理師学園」で未来の料理人に向けて日本酒セミナー、ギャル系の若い女性に向けての日本酒セミナー、そして、年に1回、日本酒に馴染みのない女性を対象とした日本酒クルーズが、定期的なイベントになっています。

クリスマス・クルーズ、ニューイヤー・クルーズなど、気軽に楽しめる湾内クルーズもいろいろ組まれる季節ですが、そこにおいしい日本酒はあるでしょうか?

季節は冬になってしまいましたが、今年の秋に行なわれた日本酒クルーズの様子をお伝えします。これは日本酒初心者じゃなくても、参加したいクルーズですよね。

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ついに札幌、ついに2000人規模、「若手の夜明け」の大パーティ!

※9月1日のイベントで、料金に情報を追加しました。

2013年・春、終了後……、

昨年の福岡に続いて、今年は北へ。北海道・札幌での開催が7月21日、この週末に迫っている「若手の夜明け」。

主催者からのコメントもあります。

「さぁ、いくぜ!札幌!!
札幌のランドマーク『さっぽろテレビ塔』をジャック!
夏は北から『若手の夜明け』地酒の花火を上げます!!」

そして、チラシには、

「日本酒飲んでる途中でしょうが!」

……思い出します、ラーメン屋……涙。

北海道から初参加の2蔵を加え、「若手の夜明け」の代表メンバーが乗り込む札幌。温かく迎えてやってくださいまし。そして、ぜひ、様子をお知らせください。

……いいなぁ、涼しそうで。

あの、気になる発言は前振りだった!?

覚えていますか、前回のインタビュー。念のため、一部、再掲しますと、

「みんなが今と同じ熱さを持ち続けた上で、来てくれる人たちがそのことを一緒に喜んでくれるのであれば、大きなイベントにしたいとは思っています。参加蔵も来てくれる人も満足のいく環境があって、自然な流れの中ではそういうステップも必要でしょうね」(山本さん)

自然な流れは、意外に早くやってきましたね。または、すでに、ちらっと頭をかすめていたのかな??
ついに2,000人規模に挑戦です。決まっているだけで、参加蔵は35蔵!。

なんだか嬉しいですよね。
どんな会になるんだろう。思いを巡らせるだけでもワクワクします。

楽しみなタイトルは「日本酒世界文化遺産登録か?」

……ま、また、変わるかもしれませんが。

では、春の会、思い出してみましょう。

<<2013春 参加蔵元一覧>>

01)青森県『陸奥八仙』駒井秀介さん   02)宮城県『山和』伊藤大佑さん
03)宮城県『日輪田』佐藤曜平さん    04)秋田県『一白水成』渡邉康衛さん
05)山形県『楯野川』佐藤淳平さん    06)山形県『くどき上手』今井俊典さん
07)福島県『磐城壽』鈴木大介さん    08)福島県『寫樂』宮森義弘さん
09)栃木県『仙禽』薄井一樹さん     10)栃木県『若駒』柏瀬幸裕さん
11)群馬県『町田酒造』町田晶也さん   12)群馬県『浅間山』櫻井武さん
13)群馬県『流輝』松原広幸さん     14)神奈川県『昇龍蓬莱』大矢俊介さん
15)神奈川県『相模灘』久保田晃さん   16)山梨県『青煌』清水紘一郎さん
17)富山県『羽根屋』羽根千鶴子さん   18)長野県『澤の花』伴野貴之さん
19)長野県『九郎右衛門』湯川尚子さん  20)静岡県『白隠正宗』高嶋一孝さん
21)滋賀県『七本鎗』冨田泰伸さん    22)兵庫県『播州一献』壺阪雄一さん
23)和歌山県『紀土』山本典正さん    24)島根県『出雲富士』今岡稔晶さん
25)高知県『久礼』西岡大介さん     26)福岡県『若波』今村友香さん
27)佐賀県『東鶴』野中保斉さん

*****7月21日「次世代蔵元 日本酒夏祭り in さっぽろテレビ塔
               若手の夜明け 北の国から2013 乾杯」*****

[日 時]:2013年7月21日(日)
■第1部 (試飲会) 13時~14時30分
■第2部 (試飲会) 15時30分~17時
■第3部 (蔵元との交流会) 18時~20時
[場 所]:さっぽろテレビ塔2階
[入場料]:■試飲会(1部・2部)前売券 1,500円 当日券 2,500円
□□□■蔵元との交流会(3部)前売券のみ 2,500円
□□□※1部・2部・3部とも食べ物はありません。
参考:「若手の夜明け 札幌」(facebook)

<<2013 参加蔵元一覧>>

01) 北海道『北斗随想』小林精志さん  02) 北海道『金滴』川端慎治さん
03) 青森『陸奥八仙』駒井秀介さん   04) 宮城『日輪田』佐藤曜平さん
05) 宮城『乾坤一』久我健さん     06) 秋田『一白水成』渡邉康衛さん
07) 山形『くどき上手』今井俊典さん  08) 福島『磐城壽』鈴木大介さん
09) 福島『寫樂』宮森義弘さん     10) 栃木『大那』阿久津信さん
11) 栃木『仙禽』薄井一樹さん     12) 栃木『若駒』柏瀬幸裕さん
13) 群馬『町田酒造』町田晶也さん   14) 群馬『浅間山』櫻井武さん
15) 富山『羽根屋』羽根千鶴子さん   16) 長野『澤の花』伴野貴之さん
17) 静岡『白隠正宗』高嶋一孝さん   18) 和歌山『紀土』山本典正さん

*****9月1 日「第12回 若手の夜明け2013 in ベルサール原宿
                日本酒世界文化遺産登録 か?」*****

[日 時]:2013年9月1日(日)
■第1部(試飲会・オールスタンディング)12時30分~14時
■第2部(試飲会・オールスタンディング)15時~16時30分
■第3部(蔵元との交流会・スタンディング)17時30分~20時30分
[場 所]:ベルサール原宿
[入場料]:オールスタンディング(1部・2部)前売り=1,500円、当日=3,000円
□□スタンディング(3部)前売り=2,800円(蔵元持参のおつまみ付き)、
※当日券は発売しませんので注意。

<2013 参加蔵元一覧>>

01) 青森『陸奥八仙』駒井秀介さん  02) 宮城『日輪田』佐藤曜平さん
03) 宮城『山和』伊藤大祐さん    04) 秋田『一白水成』渡邉康衛さん
05) 山形『楯野川』佐藤淳平さん   06) 福島『寫樂』宮森義弘さん
07) 福島『磐城壽』鈴木大介さん   08) 福島『天明』鈴木孝市さん
09) 福島『一歩己』矢内賢征さん   10) 福島『山の井』渡部景大さん
11) 福島『廣戸川』松崎祐行さん   12) 栃木『仙禽』薄井一樹
13) 栃木『若駒』柏瀬幸裕さん    14) 群馬『流輝』松原広幸さん
15) 群馬『町田酒造』町田晶也さん  16) 群馬『浅間山』櫻井武さん
17) 神奈川『相模灘』久保田晃さん  18) 山梨『青煌』清水紘一郎さん
19) 富山『羽根屋』羽根千鶴子さん  20) 石川『竹葉』数馬嘉一郎さん
21) 長野『澤の花』伴野貴之さん   22) 長野『九郎右衛門』湯川尚子さん
23) 静岡『白隠正宗』高嶋一孝さん  24) 滋賀『七本槍』冨田泰伸さん
25) 滋賀『笑四季』竹島充修さん   26) 兵庫『播州一献』壷阪雄一さん
27) 和歌山『紀土』山本典正さん   28) 島根『出雲富士』今岡稔晶さん
29) 愛媛『石鎚』越智稔さん     30) 愛媛『城川郷』中城文吾さん
31) 高知『久礼』西岡大介さん    32) 福岡『若波』今村友香さん
33) 佐賀『東鶴』野中保斉さん    34) 大分『ちえびじん』中野淳之さん
35) 大分『豊潤』小松潤平さん

お楽しみにぃ〜〜〜!!

 


絶対参戦!「大森弾丸ツアー」&「若手の夜明け」(後)

「大森弾丸ツアー」で飲み疲れ、歩き疲れ、している間もなく、翌日は、注目度も毎回上昇、の若手蔵元の会。「若手の夜明け」です。

初の九州体験を経て、何か変わったか、変わらないか。その目で確かめに行きましょう。

「第11回 若手の夜明け2013 in 渋谷シダックスホール ~日本酒飲んで景気回復 巻き起こせ サケノミクス!! ~」

2012年秋の会終了後

はい、今回も長いタイトル。ひねりにひねった……のか、思いついちゃったのか、ノリは完璧!なタイトルで引きつけてくれます「若手の夜明け」。

「大好評だった福岡のノリを東京でも取り入れてみる、なんてどうですか?」と「若手の会」会長で『紀土』(和歌山県)の山本典正さんに聞いてみると、

「九州は九州、東京は東京として」

それぞれのカラーは大切にしたいのだそうです。
−−ごもっともです。それぞれの場所での個性があれば、遠征したくなりますね。

酒蔵ツーリズム®—じゃなくて、酒イベントツーリズム!? 楽しそうです。

ということで、近年は春と秋の年2回開かれる会も、6年目。
一度、振り返ってみるのも良いのでは、と、山本さんと、副会長で『萩の鶴』『日輪田』(宮城県)の佐藤曜平さんに、お話を伺いました。

この数年、連日幾つもの試飲会やお酒の会、蔵元の会が開かれるようになって、どれに行こうか時間とお財布と相談、なんて状況で、日本酒ファンとしては嬉しい限り。

しかし、わずか5〜6年前のこの頃は、全く状況が違っていました。
焼酎ブームも落ち着き始めた、とはいえ、日本酒のシェアも下降線一方。試飲会は開かれていましたが、地酒とはいえ、ある程度名のある蔵、力のある蔵でなければなかなかお呼びがかかる機会もなかった。

地方で一生懸命、「自分の酒」を造っている蔵元たち、まして若い造り手であれば、その酒は、自分が飲みたいと思う酒、そして、同世代の若い人たちに「おいしい」と言ってほしいはず。飲んでみてもらう機会があったら……。

そうして、初代会長の『澤の花』(長野県)伴野貴之さん、佐藤さんら、東京農業大学出身者の、20代後半から30歳という、まさに次世代蔵元の若手8人が参加して、2007年9月に開かれました。記念すべき第1回のタイトルは、
「若手の夜明け〜次世代の酒を造れ〜2007 in 中野サンプラザ」

若さと気概が感じられますね。150人ほどの来場を集めたそうです。

そんなスタート当時から5年経ち、昨年秋に行なわれた第10回は26蔵元で、参加者が3回入れ替えで約1000人!という規模に。

しかし、実は……、
「2010年秋の第5回の時点で1300人も来ていただきました。それ以降は混雑を考えて1000人程度に抑えさせてもらっています。チケットの枚数を抑えなければ2000人も可能かもしれません(笑)」(佐藤さん)
ーーということだったのだそうです!

参加蔵元は固定ではなく、1回ごとに集合と解散を繰り返し、「アメーバ的に増殖している」状況なのだとか。緊張感ありますよね。それがいつも、年齢はともかく?、若手のフレッシュさを保っていられる要因かもしれません。

唯一の基準は、蔵元、または次世代蔵元が責任を持ってブランドをマネージメントしていること。それぞれが自分の方向性を持った酒造りをして、地元に愛され、広く全国へ、中には海外へも目を向けているメンバーだからこそ、魅力を感じて来場者が増えて来た。

行かれた方は分かると思いますが、それぞれブースには出品酒のスペックと共に、蔵元個人の名を表に出しています。自分のお酒に責任と自信を持って、自分の言葉で語れる人たちということですね。

「良いお酒を造っていても、なかなかこういう場に出る機会のない蔵元にとって、『おいしい』という嬉しい声も厳しい意見も聞ける、とても意義のある機会になっている。様々な声を聞いて、一緒に成長していければいいと思います」(山本さん)

厳しい声も歓迎。そこから成長してほしい、という思いもあります。

だから、1回で1000人を入れるのではなく、入れ替えて3回に分けることで、直接話しやすい環境でということでしょうか。去年からは一緒に飲んで話しができる時間も設けられていますので、積極的に感想を伝えていただければ、とのことです。

ところで、「若手の夜明け」といえば、毎回楽しませてくれる長〜いタイトル。佐藤さんや山本さんが中心となってそこへ意見を出し合い、完成させていくのだそうで、独立独歩で、地域も散らばっているコアメンバーながら、自分たちも楽しんで、来る人たちにも楽しんでもらいたいという気持ちは揃っている様子。

画面やブースのパネルは佐藤さんがコツコツ作り上げているそうです。シンプルな自社のラベルからは想像できないマニアックさもあり、毎回楽しみにしているのは、私だけではないでしょう。

そして当日は、声をからして山本さんが司会進行し、平和酒造の蔵人総出?の体制。
10回以上をこなしているので、ほかのコアメンバー関係の動きも慣れたものです。

そこで気になるのが、そろそろキャパが限界という嬉しい状況。規模拡大もあり?

「みんなが今と同じ熱さを持ち続けた上で、来てくれる人たちがそのことを一緒に喜んでくれるのであれば、大きなイベントにしたいとは思っています。参加蔵も来てくれる人も満足のいく環境があって、自然な流れの中ではそういうステップも必要でしょうね」(山本さん)

無理に大きくするというよりは、福岡の会で、これまでと違ったスタイルを試みたように、スピンオフ的に大小のイベントを展開することも前向きに考えているようです。まだ行っていない地方でも開催して、地元の元気な蔵元たちにも参加してもらいたい。そして、実際に年齢が若い人にも参加してもらいたい、とも考えています。

可能性はまだまだ無限大です。

今回も凝りに凝って……

==これまでの記録==

第1回 〜 2007年9月9日(日)
「若手の夜明け〜次世代の酒を造れ〜 2007 in 中野サンプラザ」

第2回 〜 2008年9月14日(日)
「~ 次世代の日本酒を醸せ!~ 第二回 若手の夜明け 2008 in こまばエミナース」

第3回 〜 2009年6月28日(日)
「次世代蔵元大江戸の乱 日本酒下克上!! 第三回 若手の夜明け 2009 in こまばエミナース

第4回 〜 2010年03月28日(日)
「次世代蔵元平成維新~日本酒新時代の幕開けぜよ!!  第4回若手の夜明け2010inこまばエミナース」

第5回 〜 2010年10月31日(日)
「日本酒十八人の侍 次世代蔵元Shibuyaをジャック!!  第5回 若手の夜明け2010秋 in 渋谷シダックスホール」

第6回 〜 2011年3月13日(日)
「日本酒ヘビーローテーション 次世代蔵元Shibuyaなう!!  第6回若手の夜明け2011春 in 渋谷シダックスホール」

第7回 〜 2011年9月24日(土)
「次世代蔵元大阪初上陸 !!  第7回 若手の夜明け2011 in 梅田スカイビル」

第8回 〜 2011年10月23日(日)
「次世代蔵元 COMEBACK to SHIBUYA 第8回 若手の夜明け in Shibuyaシダックスホール」

第9回 〜 2012年4月29日(日)
「次世代蔵元 今、大空へ 日本酒情熱列島 FLYING GET!  第9回 若手の夜明け 2012 in 渋谷シダックスホール」

第10回 〜 2012年9月9日(日)
「あなたと次世代蔵元24人が「いいね!」と言っています。 第10回 若手の夜明け 2012 in 渋谷シダックスホール」

spin off 〜 2012年10月28日(日)
「次世代蔵元 九州場所 今夜も満員御礼!! 若手の夜明け 2012 in 博多」

==2013年春の参加蔵元==

青森 陸奥八仙 駒井秀介      宮城 日輪田 佐藤曜平
宮城 山和 伊藤大佑        秋田 一白水成 渡邉康衛
山形 楯野川 佐藤淳平       山形 くどき上手 今井俊典
福島 磐城壽 鈴木大介       福島 寫樂 宮森義弘
栃木 仙禽 薄井一樹        栃木 若駒 柏瀬幸裕
群馬 町田酒造 町田晶也      群馬 浅間山 櫻井武
群馬 流輝 松原広幸        神奈川 昇龍蓬莱 大矢俊介
神奈川 相模灘 久保田晃      山梨 青煌 清水紘一郎
富山 羽根屋 羽根千鶴子      長野 澤の花 伴野貴之
長野 九郎右衛門 湯川尚子     静岡 白隠正宗 高嶋一孝
滋賀 七本鎗 冨田泰伸       兵庫 播州一献 壺阪雄一
和歌山 紀土 山本典正       島根 出雲富士 今岡稔晶
高知 久礼 西岡大介        福岡 若波 今村友香
佐賀 東鶴 野中保斉

それでは、去年の春秋、ご紹介できなかったこぼれ話を。


初の九州上陸控え、「若手の夜明け2012秋」TOKYO

興奮冷めやらぬうちに!?

まさか、20日も経たないうちに、同じテーマでアップするとは思いませんでした。それでも、もう出遅れてるようですが……。
というのも、「若手の夜明け」が1ヶ月後にいよいよ九州上陸となるからなんです。

次世代蔵元 九州場所 今夜も満員御礼!!「若手の夜明け2012 in 博多」
10月28日(日) the voodoo lounge にて。
詳細は上記、facebookでご確認ください。

さて、今回。
「第10回 若手の夜明け2012 ~あなたと次世代蔵元24人が「いいね!」と言っています」が渋谷シダックスホールにて、3部構成で行なわれました。

1部が終わった辺りに伺ったのですが、山本典正会長、既に青ざめてます。

「ヤバいです、1部からすごいことになっていて、2部はもっと………」
「え………」
「でも、試飲するなら2部が良いです。3部はどうなるか分からないから……」

結局、3部合計で1000人を超える方がいらっしゃったそう。
いつもはお酒を控えて取材に徹するのですが、つい、アドバイスに従いまして……。

10回目という記念の回、何かするのかと聞いてみたら、
「いつも通り、変わらないスタイルでやるのが、僕達のスタイルなんで」
でも、きっと、何かあるなぁ……。

前回、「全員集合写真とか撮らないの?」と聞いたら、そういえば「撮ったことないなぁ」と。10回だもの、きっと撮るよね。

それでは、ひやおろしの季節ですが、珍しく、とって出しリポートです。

「蔵元と語ろう」の第3部は、さすがに慣れた感じで、いろんなところで盛り上がっていましたね。
今回も、最後はなんだかぐっと来ました。


年々熱くなる、次世代蔵元の会

「あなたと次世代蔵元24人が「いいね!」と言っています。」

春と秋、年に2回行われている次世代蔵元の会。「若手の夜明け」。
回を追うごとに、参加者も参加蔵も、パワーアップしている感、あります。

先日、この会に参加しているある蔵元さんと話をする機会があり、やはり、話題は昨年、春の会のことに。東日本大震災の直後も直後の3月13日で、お酒だけが届いて、会場に来られたのは半分。中止にした方がいいか、とも思ったけれど、送られて来たお酒をむだにはできない、と。知りあいの酒販店や飲食店さんの助けを借りて開催したのだそうです。その後、「自粛だ」、「いや、飲んで支援を」と、様々な思いが入り乱れました。そんなことになる前の、もしかしたら、震災後、一番最初に開かれたかもしれないお酒の会は、こんな胸の詰まるような、とても意義深い会だったのですね。行かれた方、忘れられない会だったことでしょう。

それにしても、毎回、「考えるのが大変なんですよ〜」という凝った長いタイトル。
そりゃ、大変でしょう。でも、確実に楽しんでます、ほとんど命かけてます。長いタイトルを考えることに。

明日、9月9日に行なわれる2012年秋の会が、

あなたと次世代蔵元24人が「いいね!」と言っています。

なんとなく、「いいね!日本酒。」としても、他人とは思えないタイトルで、そのためかどうか分かりませんが、「取材、よろしく」と天の声が。
今回は、カメラを置いて、心置きなくお客さんをするつもりだったのに……(笑)。

今回の参加蔵は次の24蔵です。

『陸奥八仙』『㐂久盛』『日輪田』『山和』『阿部勘』『一白水成』『くどき上手』『写樂』『天明』『磐城壽』『来福』『仙禽』『花駒』『町田酒造』『昇龍蓬莱』『相模灘』『羽根屋』『澤の花』『白隠正宗』『播州一献』『紀土』『出雲富士』『石鎚』『豊潤』

第10回 若手の夜明け in 渋谷シダックスホール
・第1部11:00~12:45 第2部 /13:45~15:30 /第3部(交流会) 16:30~19:00
シダックスホール@渋谷にて。

チケットはほぼ完売ですが、追加も出ました。

ちなみに4月29日に行なわれた会のタイトルは、
次世代蔵元 今、大空へ 日本酒情熱列島 FLYING GET!」
でした。それでは、熱さをお伝えすべく、春の会の様子を。

あの、独特の空気。なんだか身の引き締まる思いさえします。
記念すべき第10回。どんな会になるでしょうか。

※9月9日の情報を追加しました。


お待たせリポート「秋田の酒を楽しむ会」

「秋田の酒を楽しむ会」を思い出して

今を去る3月……3ヶ月前のお話です。懐かしいですねぇ……??

神奈川県のお酒の会に続いて、秋田県の会がありました。行かれた方は思い出して、「そうだ、飲んでみよう」と思っていただければ幸せかな、と。

その後の各県酒造組合主催のお酒の会もできるだけ取材させていただいていますので(そーとー溜まってます……)、これから少しずつアップしていきます。驚かずにお待ちくださいませ。

さて、ここまで引っ張って良かったといえるなら(あ、言い訳がましい……)、当ブログでも速報しました「IWC – International Wine Challenge」で、秋田県産酒の3部門4銘柄がゴールドメダルを獲得! これって県別では最多なんです。

受賞酒は、純米吟醸・純米大吟醸の部
「純米吟醸 雪の茅舎」「秘伝山廃 雪の茅舎」((株)齋彌酒造)。吟醸・大吟醸の部「大吟醸 福小町」(ナショナル物産(株)秋田木村酒造工場)、古酒の部「山吹 ゴールド」(金紋秋田酒造(株))。

==参加26蔵==

・「新政」新政酒造(株)/・「ゆきの美人」秋田醸造(株)/・「高清水」秋田酒類製造(株)/・「銀鱗」(株)那波商店/・「一白水成」福禄寿酒造(株)/・「太平山」小玉醸造(株)/・「北鹿」株式会社北鹿/・「白瀑」山本合名会社/・「秋田誉」秋田誉酒造(株)/・「雪の茅舎」(株)斉彌酒造店/・「天寿」天寿酒造株式会社/・「飛良泉」(株)飛良泉本舗/・「千代緑」(有)奥田酒造店/・「春霞」(名)栗林酒造店/・「秀よし」(名)鈴木酒造店/・「やまとしずく」秋田清酒(株)/・「刈穂」刈穂酒造(株)/・「奥清水」(株)高橋酒造店/・「阿櫻」阿桜酒造株式会社/・「天の戸」浅舞酒造株式会社/・「大納川」備前酒造本店/・「まんさくの花」日の丸醸造株式会社/・「両関」両関酒造株式会社/・「爛漫」秋田銘醸株式会社/・「福小町」ナショナル物産(株)秋田木村酒造工場/・「一滴千両」秋田県醗酵工業(株)