今年は60蔵!で競う「美酒早慶戦」

※昨年の蔵別順位、ボトルデザイン賞に追加記載しました。(8月19日)

楽しんでいるような、限りなく真剣に競っているような、緊張感がありつつ、和気あいあいとした雰囲気がなんとも言えない「美酒早慶戦」……。

第2回目となった昨年は、見事総合で慶應が初優勝。ご当人たちの喜び方も半端ではなかったのですが、前年の落胆ぶりを見ているこちらにとっても「ほっ」と胸を撫で下ろす結果となったのでした。

「絶対負けられない戦い」が、ここにもあった!

ウワサを聞きつけては「参加したい」と申し出てくれる蔵元もお客さんも増えているそうで、かなり浸透して来ているようですが、まだまだ広がってほしいところ。

参加酒蔵はすでに60を数えているそうです。まだ、最終決定は出ていないそうなので、現時点では、昨年の参加蔵を参考にしてほしいということのようです。発表され次第、情報を追加いたしますので、その時はまたお知らせいたします。

出品酒の規定は純米大吟醸のカテゴリーのみ。各蔵が最高峰といえる酒を持ちよって競うわけです。つまり、当日は、その美酒を味わえる、ということになります。

参加者全員が審査員となり、ラベルが分からないように黒い袋で覆ったボトルから試飲。それぞれの主観で与えられた3点を配点。時間内に集計して、最後に華々しく発表されます。最強の飲み手である人たちが採点するわけですから、この名誉は、ある意味かなり大きいものでしょう。自ずと力が入ってしまうのも……。

そして、元々が、被災蔵支援の手段としてもスタートしたものだけに、それぞれの蔵から持ち寄ったノベルティグッズなどをオークションにかけたりと、ただのお祭りで終わらせるものではありません。
次のようなことを目的として開催されているそうです。

1. 早慶の蔵元が率先するグローバル化、…地域振興のための活動を支援する。
2. チャリティーを募り、その収益金をあしなが育英基金を通じて東日本大震災孤児支援に役立てていただく。
3. 参加者全員が審査員となり、「蔵元出身大学対抗」という切り口で、各蔵の個性と美味しさ、そして「勝負」を楽しむ。
4. 参加者と蔵元との交流と親睦を深める。

総合優勝の結果も楽しみですが、個人賞の結果はとても興味深い。10位くらいまで発表していただけたら、と思うのは私だけではないかと……。

そんな、短いながらも深〜い歴史を踏まえて開催される第3回。盛り上がらないはずがありません。

*****9月7日「第3回美酒早慶戦
~早慶所縁の蔵元60数蔵の純米大吟醸が集結~」*****

日 時:2013年9月7日(土) 12時30分(12時開場)~15時30分
場 所:コートヤード・マリオット銀座東武ホテル
(http://www.tobuhotel.co.jp/ginza/access.html)
入場料:参加費/男性8,500円 女性7,500円
主催:美酒早慶戦大会実行委員会
◆問い合せ/杉原(メールアドレス:es13281328@yahoo.co.jp)

ーーそれでは、昨年の白熱した様子をご覧下さい。

<2012 参加及び出品蔵元一覧>>

〈早稲田蔵〉22
01)『あさ開 極上旭扇』あさ開(岩手県) 02)『澄天』男山酒造(山形県)
03)『國権』国権酒造(福島県)     04)『蒼天伝』男山本店(宮城県)
05)『麒麟山』麒麟山酒造(新潟県)   06)『米川』高沢酒造(長野県)
07)『萬歳楽』小堀酒造店(石川県)   08)『渡舟』府中誉(茨城県)
09)『菊泉』滝澤酒造(埼玉県)     10)『嘉泉』田村酒造場(東京都)
11)『曙光』熊澤酒造(神奈川県)    12)『笹一』笹一酒造(山梨県)
13)『白川郷』三輪酒造(岐阜県)    14)『東龍』東春酒造(愛知県)
15)『喜久酔』青島酒造(静岡県)    16)『若葉』若葉(岐阜県)
17)『出雲誉』竹下本店(島根県)    18)『雁木』八百新酒造(山口県)
19)『栄光 しずく媛』栄光酒造(愛媛県) 20)『獺祭』旭酒造(山口県)
21)『山丹正宗』八木酒造部(愛媛県)  22)『李白』李白酒造(島根県)

〈慶應蔵〉29
23)『国士無双』高砂酒造(北海道)  24)『雪の茅舎』『由利正宗』齋藤酒造店(秋田県)
25)『陸奥八仙』八戸酒造(青森県)   26)『大山』加藤喜八郎酒造(山形県)
27)『刈穂』『出羽鶴』秋田清酒(秋田県)28)『まんさくの花』日の丸醸造(秋田県)
29)『浦霞』佐浦(宮城県)       30)『東光』小嶋総本店(山形県)
31)『玄宰』末廣酒造(福島県)     32)『鶴齢』青木酒造(新潟県)
33)『真野鶴』尾畑酒造(新潟県)    34)『真澄』宮坂醸造(長野県)
35)『加賀鳶』福光屋(石川県)     36)『手取川正宗』吉田酒造店(石川県)
37)『梵』加藤吉平商店(福井県)    38)『副将軍』明利酒類(茨城県)
39)『いづみ橋』泉橋酒造(神奈川)   40)『箱根山』井上酒造(神奈川県)
41)『臥龍梅』三和酒造(静岡県)    42)『津島屋』御代桜醸造(岐阜県)
43)『玉乃光』玉乃光酒造(京都県)   44)『喜楽長』喜多酒造(滋賀県)
45)『櫻室町』室町酒造(岡山県)    46)『小鼓』西山酒造場(兵庫県)
47)『御前酒』辻本店(岡山県)     48)『西の関』萱島酒造(大分県)
49)『源』八鹿酒造(大分県)      50)『千代の園』千代の園酒造(熊本県)
51)『瑞鷹』瑞鷹酒造(熊本県)

*** 2013年「美酒早慶戦」結果 ***

総合優勝:慶應義塾大学

蔵別賞:優 勝『浦霞 山田錦 純米大吟醸 20BY』(佐浦/宮城県・慶應)
————準優勝『獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分』(旭酒造/山口県・早稲田)
————準優勝『陸奥八仙 純米大吟醸 華想い40』(八戸酒造/青森県・慶應)
————4 位『酒仙栄光 純米大吟醸 40』(栄光酒造/新潟県・早稲田)
————5 位『臥龍梅 純米大吟醸 山田錦』(三和酒造/静岡県・慶應)

ボトルデザイン賞
————『きりんざん ブルーボトル 純米大吟醸』(麒麟山酒造/新潟県・早稲田)
————『小鼓 純米大吟醸 路上有花』(西山酒造場/兵庫県・慶應)


県のカラーを楽しもう。6月は多彩!①〜岩手、佐賀。

またしても、超・直前情報になってしまいました……。

6月は、都内イベントだけでも、元々「全国日本酒フェア」があるところへ、例年は秋に行なっていた県の試飲会が移動してきたり……、めじろ押し、というか騒然?としております。

6月12日「いわて酒物語2013」——
6月13日「探そう!美味しい佐賀の酒! 佐賀の日本酒を楽しむ会」——
6月14日「全国日本酒フェア2013」——
6月16日「富山の酒とかまぼこフェア2013」——
6月20日「東京都酒造組合 東京地酒呑み切り2013」——
6月26日「越前・若狭の地酒とホタルの夕べ」——

今回は、岩手県、佐賀県をお伝えします。

——6月12日「南部杜氏のさと・岩手 岩手酒物語2013」——
現在、各県で行なわれている酒造組合主催の試飲会。それぞれの県で行なわれるのはもちろんですが、多くの県は東京でも行なっています。

とても意外だったのですが、岩手県がそのような形で行なうのは、昨年が初めてだったのだそうです。そのため、同じメトロポリタン池袋で開催している昨年の山形県の試飲会に、岩手県酒造組合の方々が揃いのハッピで下見兼手伝いに訪れていらっしゃいました。

当日は、東日本大震災を乗り越えた元気な姿を見てほしいと、被害の大きかった沿岸部の酒蔵も多数参加。感動的なシーンも見られました。

——では、昨年の様子を。

*****6月12日「南部杜氏のさと・岩手 岩手酒物語2013」*****

日 時:2013年6月12日(水)  15時~ 21時
場 所:ホテルメトロポリタン池袋
入場料:昼の部(業界関係者のみ):無料
夜の部:7,000円
タイムスケジュール
■昼の部
15時〜17時:「岩手の清酒」試飲会。(案内のあった方のみ)
■夜の部
19時〜21時:「南部杜氏のさと・岩手 岩手酒物語2013」(200名)。
岩手の名産品が当たる大抽選会もあり。
問合先:岩手県酒造協同組合
 http://www.ginga.or.jp/~syuzou/

<<参加予定蔵元一覧>>

01)『あさ開』あさ開[盛岡市]     02)『菊の司』菊の司酒造[盛岡市]
03)『桜顔』桜顔酒造[盛岡市]     04)『わしの尾』わしの尾[八幡平市]
05)『月の輪』月の輪酒造店[紫波町]  06)『廣喜』廣田酒造店[紫波町]
07)『吾妻嶺』吾妻嶺酒造店[紫波町]  08)『堀の井』高橋酒造店[紫波町]
09)『喜久盛』喜久盛酒造[北上市]   10)『南部関』川村酒造店[花巻市]
11)『岩手誉』岩手銘醸[奥州市]    12)『関山』両磐酒造[一関市]
13)『世嬉の一』世嬉の一酒造[一関市] 14)『磐乃井』磐乃井酒造[一関市]
15)『酔仙』酔仙酒造[陸前高田市]   16)『浜千鳥』浜千鳥[釜石市]
17)『国華』上閉伊酒造[遠野市]    18)『浜娘』赤武酒造[大槌町]
19)『千両男山』菱屋酒造店[宮古市]  20)『八重桜』泉金酒造[岩泉町]
21)『福来』福来[久慈市]       22)『南部美人』南部美人[二戸市]

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*****6月13日「探そう!美味しい佐賀の酒! 佐賀の日本酒を楽しむ会」*****

九州と言えばまだまだ焼酎のイメージが大きく、実際、焼酎の占めるシェアの方が大きいのが現状です。その中にあって、佐賀県は酒蔵の数も多く、また、九州に於いては唯一、焼酎より日本酒の消費量が多い県なのです。

富久千代酒造さんの『鍋島 大吟醸』が「2011IWC(International Wine Challenge)」sake部門の最高位、チャンピオン酒受賞を受けて、すぐに行動を起こした佐賀県酒造組合。酒蔵ツーリズム®など、現在各地で起きている酒蔵をベースとした地域活性化のアイディアも、いち早く取り入れました。

また、佐賀県原産地呼称管理制度も取り入れていて、使用された米、麦が100%佐賀県産、使用された水の取水地が佐賀県などの条件をクリアした66種の日本酒も認定されています。(認定酒は佐賀県HPよりこちら)

——では、昨年の様子を。


——「探そう!美味しい佐賀の酒! 佐賀の日本酒を楽しむ会」——

開催日:平成25年6月13日(木)
会 場:「八芳園」 東京都港区白金台1-1-1 TEL03-3443-3111
タイムスケジュール
第1部
■「日本酒セミナー」
場所:「1階 グレース」
時間:13時~13時45分
演題:「ワイングラスで楽しむ日本酒」
講師:リーデルジャパン/白水 健 氏 ・ 天山酒造 七田謙介
会費:無料
定員:50名 (予約不要。当日先着50名様)
■佐賀の地酒 きき酒商談会
場所:「1階 チャット」
時間:14:00~16:30(受付は16:15で終了いたします)
対象:小売・卸酒販店、料飲店、マスコミ関係者
会費:無料(予約不要。要お名刺)
第2部 一般消費者対象の[佐賀の日本酒を楽しむ会] について
■『第7回 探そう!美味しい!佐賀の酒 in 東京』
時間:19:00~21:00 (受付開始18:30~)
場所:1階「チャット」
内容:立食形式の日本酒パーティ *椅子の準備はございません!
*お酒の席ですので未成年者のお申込み及びご来場はお断りいたします!
参加費: 5,000円
定員: 200名(★定員に達しましたので締め切られました。)
お問合せ:佐賀県酒組合http://www.sagasake.or.jp/ tel:0952-24-3201担当ヤマサキ

<<参加予定蔵元一覧>

01)『天吹』天吹酒造[みやき町]   02)『基峰鶴』基山商店[基山町]
03)『窓乃梅』窓乃梅酒造[佐賀市]  04)『肥前杜氏』大和酒造[佐賀市]
05)『七田』天山酒造[小城市]    06)『東鶴』東鶴酒造[多久市]
07)『聚楽太閤』鳴滝酒造[唐津市]  08)『万齢』小松酒造[唐津市]
09)『松浦一』松浦一酒造[伊万里市] 10)『古伊万里「前」』古伊万里酒造[伊万里市]
11)『宮の松』松尾酒造場[有田町]  12)『宗政』『のんのこ黒』宗政酒造[有田町]
13)『虎乃児』井手酒造[嬉野市]   14)『東一』五町田酒造[嬉野市]
15)『東長』瀬頭酒造[嬉野市]    16)『肥前蔵心』矢野酒造[鹿島市]
17)『幸姫』幸姫酒造[鹿島市]    18)『能古見』馬場酒造場[鹿島市]
19)『金波』『魔界への誘い』光武酒造場[鹿島市] 20)『鍋島』富久千代酒造[鹿島市]


「いいね!ランキング」上位蔵に聞く〜 あさ開

「上位のお蔵さん3軒くらいからご協力をいただいて、人気の秘訣を探っちゃおう」とはじめたこのシリーズ。予想以上に好評とのことで、ロングラン決定!です。

ほぼ日発信、お客様目線の情報を伝えて12位

「いいね!日本酒。」には、3ヶ月ほど前にご参加いただきました「あさ開」さん。ちょうどその直前の7月、立ち上げた前任の佐々木さんから引き継いで、楽しそうに更新されている様子が見えるような本社営業部・営業企画課・森有希さんにお話を伺いました。

実は、入社するまで、お酒は好きでも日本酒は飲んだことがなかったという森さん。東京で学生時代を過ごし、働いた後、盛岡に戻り、そうして出会ったのが地元密着企業、日本酒の酒蔵あさ開さんだったのだそうです。

余談ですが、業界関係者の方とお話をすると、意外に多いのです、「入社するまでは日本酒はあんまり……」という方。他の部分で魅力を感じて入社されるようですが、結局、みなさん、「でも、今は大好きです!」。魔力は魅力より強し、でしょうか。

もちろん、森さんも「すっかりその魅力にハマってしまった!」お一人です。

入社当初から前職であるweb製作の経験を生かしたネットショップを担当。facebook(以下、FB)担当者と入れ替わるように、現在のお仕事に就かれたとのこと。FBには、前任の方を含め、数人が関わっていて、その中には村井社長も。とはいえ、ほとんどの部分を森さんが担当されています。

読者の方のコメントも多く、そのお返事も短くないようなので、大変では?と伺うと、

「コメントを読ませていただくのが楽しいし、嬉しいですから、返事もつい書き込んでしまうんです」

とのこと。それというのも、ネットショップ時代には、メールでのやり取りも多いため、書くことは苦にならず、それよりも直に接するコミュニケーションが楽しいようです。

そのよい例が、ひと手間かけた写真。最近のものには吹き出しまでついていていました!

「盛岡の人は素朴であったかいんですが、それ故にシャイで、カメラを向けてもこっちを向いてくれないんですよ。後ろ姿では寂しいので……。写真に手を加えることは、かつての仕事経験から、面倒というよりは好きでやってることで、今あるソフトを使ってできる範囲で工夫しています」

FBを担当してからは、ネタ探し=取材のために様々なところを見て歩く必要があります。冒頭にあるように、入社までは日本酒知らず、入ってからはどっぷり?な日々。これまで、なかなか酒造りの現場をちゃんと見る機会はなかったこともあり、日々、発見の連続だそうです。

その目線で、ユニークなクイズなんかも出されています。

「日本酒についてはまだまだ勉強中。社員でもありますが、日本酒の一ファンとしての目線でいろんな発見を伝えていきたいと思っているんです」

それと同時に、Uターンしてきた人間だからこそ見える、盛岡の町や人の魅力も伝えていきたいとのこと。町あっての酒蔵ですから。

最近で印象強かったことは?

「杜氏がね、目が合ったとたん、『今年のできがいいんだよ。この5~6年のなかで一番の出来だよ!』と、嬉しそうにおっしゃったんですよ。こちらから伺う前に。私も嬉しくなって、杜氏のその気持ちを伝えたい!と思いますよね!」

思います、思います。

そして、これからは、読者の方とのコミュニケーションを形にしてみたいと話します。それは、

「FB上で意見を集めて、そこから新しいお酒を作り出してみたいと思ってるんです。ネットショップでは、お客さんのアンケートから、何種類かのパッケージを作ったりしています。近所の酒屋のご用聞き、という感覚でずっとやってきているんです。FBでも気持ちは同じなので、それをさらに一歩進めて、お酒を本体を、と。作り手は消費者の方と接する機会が少ないですし、消費者の方の意見を作り手に届ける機会も少ないですから、そこをつないでいけたら、と。まだまだ遠い夢ですけど。」

FBから生まれたお酒、飲んでみたいですね。ネーミングも勝手にいろいろ考えちゃいます。

そんなアットホームさが、FBに訪れた人を引き込んで、ぽちっと「いいね!」したくなるのかもしれませんね。

シャイな社員にはフキだしでフォロー(左)。 搾りの初日には多くのメディアも取材に訪れた。嬉しそうな藤尾杜氏。

最後になりましたが、「昨年の震災以降、みなさんの励ましやご支援に勇気づけられ、とても感謝しています」、とのことでした。内陸側のあさ開さん自体も多くの支援をされていることを付記させていただきます。

アンケート結果はこちら
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【聖地巡盃】第5弾〜最終・盛岡へ

八幡さまが見守り、酒蔵が寄り添う、盛岡の町

 

「聖地巡盃」モニターツアーも、ついに最後の場所となりました。
5カ所、けっこうあると思ったのですが、やはり、過ぎてみると早いですね。

実は、私、盛岡は年に4回は通っています。残念ながら、通過してばかリで、ゆっくり町を歩くこともありませんでした。途中下車しても、駅から町の中心は、ちょっとあります。趣のある町並みだとは聞いていたので、今回、ちらっとその片鱗に触れられて、楽しい時間でした。

「盛岡八幡宮」は、平成9年に建て替えられたばかりとのことで、社殿は新しくてとても立派。内部も豪華絢爛な感じで、これから数百年、時代を経て趣が加わって行くのだろうなぁ、と。いつもは神社の歴史、建物の歴史…と、過去に思いを馳せるところが、ここでは未来に……数百年の未来に思いを馳せてしまいました。その頃、世界は、どうなっているのでしょうね、と思わずにいられない今日この頃。

それはともかく、この立地がすてきです。町を見守るように高台に建ち、朱塗りの鳥居からはまっすぐに参道が伸びています。

 

あさ開さんにて

今回、訪れる「あさ開」さんは、1つの酒蔵の建物の中に、最新鋭の機械を設置したスペースと昔ながらの手造りのスペースが配置されていて、コンパクトに見学しやすくなっていました。特に手造りはここで洗米、ここで浸漬、ここで蒸して、タンクへ、と、小仕込みの動線の良さ。
また、敷地内に、取水所、お宮まであり、まさに酒蔵の要素を一目で見られるお蔵さんでした。
ショップがまた充実しています。在庫があれば、「ハナサケ!」缶なんかは必須ですが、それ以外にも、ここでしか買えないお酒、多すぎ!!(笑)

 

細川第2営業部々長が、ご説明してくださいました。

ところで、盛岡八幡宮とお邪魔する酒蔵、「あさ開」さんは、ほんとうに歩いて数分の距離にあります。

酒蔵ですから、神棚は松尾神社(しかも地元の)、ということになりますが、八幡さまの例大祭には参加しますし、八幡宮の周辺にある3蔵と商店街とで協力して、飲み歩き企画をするなど、何かと関わりは深いところです。

 

一つだけ残念だったのが、宿。いえいえ、宿が悪かったのでは全くなく、私たちの運が悪かった、はたまた弾丸ツアーの悲しさです。
「つなぎ温泉 ホテル紫苑」は、秋になると紫苑の花が咲くお宿。それでなくても、傍らに湖があって、とっても眺めがいい……らしいです。お部屋も居心地良くて。

これ見よがしな、暗い窓、です。

泊まったんです、私たち。ところが、着いたのが真っ暗になってから、というのは仕方ないのですが、さらに、吹雪で外へは出られず、窓の景色も楽しめず。

翌朝も、わたわたと出発したのでした。
行かれる方は、ぜひ、ご感想をお聞かせください。


「自粛から日本酒を救え」こぼれ話・第3回

さすが本職、一大キャンペーン「ハナサケ!ニッポン!」

ーー(末尾に情報を加えました。2011.3.16)

あれから1年。3月11日をみなさんはどう過ごされたでしょうか。

最終回は、当サイトもお手伝いした”「日本酒と着物 100人の女子会」にもご参加いただいた”とかいう「ハナサケ!ニッポン!」のタカハシマコトさん。当日の写真を改めて見て、それらしき人、発見しましたよ。

タカハシマコトさん。自粛ムードを一変させた仕掛人。 ちなみに、今は、海外逃避行中??のようです。

実は、「ハナサケ!ニッポン!」が流したYou Tubeの動画を、私はたまたま公開されたその日の夜に見て、月曜の朝、南部美人の久慈専務に電話を入れ、話を伺いました。まだ、誰からも取材が入っていなかったようで、「見てくれたんですか」と、のんびりした様子。じっくり話を伺えたのですが、その直後から取材依頼がすごかったようですね。

そして、記事にも書いた通り、誰が製作したのかは教えてくれず、「知り合いが」と。でも、実は全く知り合いではなかったんですね。

事務局の方とも連絡を取り、お話ししたのですが、「数人がボランティアでやってまして……」とだけ。(話したうち、男性の方はタカハシさんだったかも、です)、と、なんだか疲れた様子でした。

ハナサケ!ニッポン!

そりゃ、疲れているはずです。事務局と言っても3人くらいでやっていて、他に映像編集、デザインの方が協力している程度。後で分かったことですが。

日経ビジネス・オンラインでは、震災後間もなく南部美人さんの別記事が掲載されたばかりで、ボツになりました。

それでは、主宰者であるタカハシマコトさんが石原発言以後に取った行動の流れを追ってみます。

  • 3月29日(火)、「酒なんか飲んでる場合じゃない」という石原都知事発言。
  • 3月30日(水)、「花見自粛論争」がソーシャルメディアやネット掲示板で激論になる。
  • 4月1日(金)、昼
  •   仲間と企画会議。盛岡にあるグループ会社の友人に電話。現地の様子を聞いて企画書をまとめる。長く停電していたため、被災地では東京などの自粛ムードも知らない人が多く、都知事発言から都市部での自粛の風潮とそれに対する反発など、花見自粛論争についての説明も加えた。
  • 4月1日(金)、夕方
  •   盛岡の友人を通して「南部美人」の久慈さん、「あさ開」の藤尾さん、「月の輪」の横沢さんの3人に協力を要請し、同意を得る。久慈さんはその日の夜にskypeでライブ録画。商品写真などを送ってもらう。藤尾さん、横沢さんはデジカムで収めた映像を送ってもらった。
  • 4月2日(土)、徹夜で映像を編集。夕方、発信元を「ハナサケ!ニッポン!」として、「あさ開」「南部美人」のメッセージをYou Tubeにアップ。
  • 4月4日(月)、You Tubeを見たメディアから蔵元に多数、取材依頼が入る。「月の輪」をYou Tubeにアップ。併行してHPを製作。
  • 4月6日(水)、HPを公開する。

さすがプロ、とはいえ、すごい速攻作戦です。ただでさえ忙しい広告代理店の方なのに、少ないプライベートの時間を使ってのことだったのですが、素早く動いたことで効果も反応も大きかった。やった甲斐があったというもの。それは、みなさんのご記憶に強く焼き付いていることと思います。

「仕事もこのくらいやってほしいものだ」と、言われたとか、言われなかったとか……。

今回ご紹介した4つのプロジェクト、ほとんど1人で発想し、スタートして、周りを巻き込んでいった。その、冷静な目と行動力。……とにかく始めて見る。

石橋を叩いて壊す私には、ひたすら尊敬するばかり、です。

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===もっと “こぼれ話” ===

遠く海外でこのブログを見たタカハシさんから、ぽろっと思い出話がこぼれました。

ブレーキなしのハナサケ・カーも思わずアクセルを踏む力が緩んだのではないかと思われる、じんわりとくるお話だったので、是非、お伝えしたいと思います。

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「縁は異なもの」〜ちょっといいハナシ

実は、10年ほど前、タカハシさんはあさ開さんのPRを担当していたのだそうです。

そして、ライトな大吟醸の「水の王」、大辛口の純米酒「水神」の名付け親(!)だったとのこと。

今回の行動を起こす際、相談した盛岡の友人というのは、盛岡博報堂在籍の方で、当時の担当営業だったのです。タカハシさんご自身は、担当を外れたため、ほぼ10年ぶりであさ開さんにご連絡をとったのだそうです。

「担当を外れてずいぶん経つので、もし、今回の震災がなければ、あさ開さんとお話をすることは二度とないままだったかもしれない……」と感慨深げです。

そして、
「人の縁は異なものですね」
……あさ開の村井社長がふと口にした、そんな言葉も伝え聞いたそうです。

ハナサケ!ニッポン!
Save The 東北の酒
いま買うべき東北の日本酒リスト
save sake project
自粛から日本酒を救え