「いいね!ランキング」上位蔵に聞く〜 天吹酒造

macヘヴィユーザーの社長自ら投稿!で11位の『天吹』

最近、何かと目が離せない九州の日本酒。それを引っ張っているのが佐賀県、と言って良いでしょう。

今回、お話を伺ったのは、そんな佐賀県から、一昨年(平成22年)のNHK紅白歌合戦「僕のふるさとニッポン」のコーナーで、嵐の大野智さんが酒造りを体験した蔵として一躍、若い女性にも知られるようなった天吹酒造さんです。300年の歴史を持ち、東京農大中田教授が開発した花酵母を早い時期から積極的に取り入れて、バラエティ豊かな酒造りをされていることでも知られています。

 「担当者 社長 木下武文」、……社長さま? ……旭日小綬章を叙勲された?

失礼ながら、最初、担当者欄にお名前を拝見した際には、特に名前の記載がない訳は何人かで担当されているので、社長が代表して、ということなのかと思いました。

ところが、お話を伺うと、「あの頃はmacしかなかったからね」、とおっしゃる、筋金入りのmacユーザー! eメールも一般化されて間もなくアドレスを取得したものの、「知りあいでメールやってる人が少なかったから、当時はあまりやり取りすることもなかったけど」と、まさにネット社会の創世記を歩まれて来た方なのでした。

今もfacebook(以下、FB)はもちろん、HPもTwitterもご担当されているのだそうです。

「FBは去年の9月11日から。今年のお年賀にも、『FBをはじめましたので、“いいね!”をお願いします』って書いたんですよ。叙勲や鑑評会で金賞をもらった時のコメントに『いいね!』をたくさんいただいた時は嬉しかったですね」

積極的に活用されています。

Twitterは、そのずっと以前からはじめられていて、FBを知って、Twitterより良さそうだと平行してFBをはじめられたのだそうです。

そんなに多くを担当されていて、FBの更新も苦にならないんですね?と伺うと、

「今思うと、中学の頃、日記を書いていたんよ。だからその感覚で。だけど、こちらは、くどくならないようにということには気をつけて、さらっと読んでもらえるにはどうしたらいいかな、と考えながら書いてますよ」

HPのコラムも書かれているので、その書き分けも伺いました。

「HPはじっくり読んでもらえるので、ちゃんと説明して書ける。FBは、例えば同じことを書くとしてもポイントを絞って2〜3回に分けてアップするように書きますね」

読者の負担にならないように1回の投稿のウェイトを軽くする、という気遣いがあります。それが何度も訪れてもらえる秘訣。そして、それぞれの投稿には必ず、発見や気づきや面白さが入っているように、と気を配る。さらっと読んでもらうためには、さらっと書くわけにはいかないんですね。

そんな投稿を、少なくとも週に3回はアップしたい、とおっしゃいます。そのためには、気づいた時に、時間がある時に、何回分かを書き貯めて、ストックしておくのだそうです。そして、アップする日のトピックなどを少し取り入れたりしてアップします。

「毎日考えるのはたいへん。自分が苦痛になってはしょうがないからね」

社長業務のお忙しい中でこまめにアップできるのも、そういった陰の工夫がありました。ブログでもFBでも、あまり間をあけないことが読者とのコミュニケーションを続けるためには大切です。

国内でのイベントや海外営業があった際、社長が不在の際に特徴のあるお客様が見えた時には、それぞれの担当者に書いてもらいますが、それ以外はご自分で書き、スケジュール管理もされています。しかも、社員の方の原稿は必ずチェックし、時には手直ししたりして、アップするのは社長ご自身です。

「いろんな人が見てくださるものですから。そして、酒造りの状況、飲み方の提案、など、すべて『お知らせ』として書くようにしているんです」

とはいえ、酒造り以外の季節、夏場は“ネタに困る”……。どこのお蔵さんも同じ悩みをお持ちです。

「だから、何をするにもネタ探し(笑)。花がきれいだな、と思ったら、『あ、これを上げよう』とかね。そのためにも、何事にも関心を持ち、好奇心を持ち続けることが大切です」

また、名刺や年賀状に「facebookはじめました」と入れたり、TwitterにもFBのアドレスを入れたり。また、直接、蔵で買ってくださったお客さんにはお礼のメールを送るのだそうです。ところが、社長と名乗らずに送ることがほとんど。

何気なく受け取ったメール、社長さんからかもしれません。

もちろん、そういった努力は会社の宣伝のためです。しかし、最終的な目的はそれだけでない。一番大切なことは、日本酒の良さを多くの人に気づいてもらうこと。

「どうやったら、日本酒に興味を持ってもらえるか、そのための情報を出さんといけない」

あれも言いたい、これも言いたい、でも書きすぎては読む方が食傷しないように、淡々と酒と酒蔵の魅力を伝え続けていく。それが日本酒全体の人気につながるFBの役目と考えておられるのでした。

文章同様、写真も伝えたいことにフォーカスして。1シーンを載せるためには最低10カットは撮るそうで、以前はデジカメ携帯、今はiPhoneで。左の収録風景は「このまちであなたと」。1月9日水曜日22時54分からSTSサガテレビで放映予定。

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