逆輸入で楽しむ『JOY OF SAKE』、いよいよ明日!

ハワイ発の日本酒イベント「JOY OF SAKE / ジョイ・オブ・サケ」。

 10周年を迎え、その記念にと、日本酒の故郷、日本で開催されたのは2010年のことでした。それから4年。この11月7日に4回目が開催されます。

「文字通り、記念のイベントとして1回だけのものなのか、それともレギュラーイベントにするのか、特に深くは考えていなかった」、そう話すのは、「JOY OF SAKE / ジョイ・オブ・サケ」をスタートさせた国際酒会の初代会長で、現在は同イベントの責任者を務めるクリス・ピアスさん。クリスさんに創設当時のお話を伺いました。

『JOY OF SAKE』創世記

東京で行なわれる会は、フラダンスなどハワイの雰囲気を楽しめる趣向になっていますが、ハワイでは、ジャズを箏やシンセサイザーで演奏したり、ニューウェーブなど、新解釈、現代的も含め、多様な音楽を楽しみながら日本酒を味わう会になっているそうです。

「みんなで自宅で集まってお酒を飲むと小さいパーティになり、いろんな音楽をかけて楽しみますよね。もともと25年前に『国際酒会』というのが始まったのも、30人くらいが集まって日本酒を楽しむイベントを開いていた小さな会だったんです。それから8年ほど経って『お月見の宴』『七夕の会』といった形で開くようになった。この頃には80人くらい集まるようになって。それは『JOY OF SAKE』のずっと前ですね」

この頃は、まだ質の良いお酒はハワイにはあまり輸入されていない頃。純米酒はあったそうですが、ハイクラスの吟醸酒は入っていなかった。そこで、日本へ出張に行った人が買ってくるという段取りです。

「手荷物(現在はできませんね)で、ひとり5升(!)入るんですよ、バッグに。そうして手に入れたお酒を楽しんでいたんです。だいたい25種類くらい集まったところで、会を開いて」

栗原酒店さんなどにお世話になったそうですよ。そして、地方のおいしいお酒を手に入れてはハワイに持って帰っていたのです。25年前と言えば「日本吟醸酒協会」もできる直前。今で言う特定名称酒を、すでにハワイで味わっていたのですね。

「きっと、アメリカで一番おいしいお酒を飲んでいたと思いますよ。だけど、飲んでしまうともう地元には無いから、何も無くなってしまって次の出張が待ち遠しい」

プレ・イベントでのクリス・ピアスさん(右から2人目)。ハワイ在住で、2011年には東日本大震災のあとであり、チャリティとして行なわれた『JOY OF SAKE』では、1946年の大津波を始め、たびたび津波の被害に見舞われるハワイをベースとするだけに、援助が津波被害のあった蔵に直接届くようにと腐心されていました。

そして、『JOY OF SAKE』へと発展していくわけですが……。

「最初は歓評会(「全米日本酒歓評会」)だけやろうと思っていたんです」

日本の良いお酒が入ってくるようになっていたものの、それゆえに基準が分からないので現場が混乱していた。日本酒の経験もあまりないため、間違ったことを書く人も出てくる。クリスさん自身、1999年から日本酒に特化した輸入業『WORLD SAKE IMPORTS』もスタートさせて、日本酒の状況が少しは見えるようになってくる。

そこで、広島の酒類総合研究所に協力を依頼し、二瓶孝夫氏に、次いで阿部秀雄氏に顧問となってもらい、歓評会の準備を進めます。

そして、2001年、ついに歓評会が開かれ、阿部秀雄氏、岩田理事が揃ってハワイに足を運び、輸入されてきた日本酒を、日本の基準に沿って見定めを行なったそうです。審査員は日本から先のお二人を含め4名、アメリカから4名(現在は各5名)。アメリカ側からは日本料理店からが中心でハワイに来島してもらったそうです。出品酒は1回目から124銘柄も。

「せっかく良いお酒が揃っているのだから……と、お酒の会を開くことになったんですね。おいしい日本のお酒、日本の文化を味わってもらうのですから、料理も良いものを出さなければいけない。初回ながらお客さんも400人ほど集まったんです」

それが記念すべき『JOY OF SAKE』の第1回だったのです。

もちろん、歓評会とそれに伴うパーティですから、当時から船便なら冷蔵での運搬、または飛行機で、と品質の保持には細心の注意を払っていました。

実は、今回のために何か当時の写真とか記録になるものがあったら、とお願いしたのですが、最初の4年ほどは無我夢中だったのか記録がほとんど残っていないそうです。

1年目の成功で、これなら2年目はもっと!と思ったところが、逆に出品酒の数が減ってしまった。理由はハワイでの販売量が少ないため。そこで、フェスティバルに本腰を入れることになります。そう発表すると180以上のお酒が揃ったそうです。

3年目にはサンフランシスコでも開かれ、初めて行なわれたにも関わらず、600人が集まったそうです。さらに翌年は800人といいますから注目度が分かります。もちろん、ここでもトップレストランが名を連ねていました。

そして、ニューヨーク。今年は10年目で、参加人数が900人近くになったこともあるとのこと。

日本の会では蔵元さんも参加されるのでお客さんが集まるのも分かるのですが、ハワイや本土では、参加される蔵元さんも8〜12社程度。それでもこんなにお客さんが集まって楽しんでもらえるイベントになっているんですね。

昨年の様子から

124銘柄でのスタートから今年は384銘柄!です。

「お酒自体が上品ですから、おいしいお酒を飲んで、おいしい料理を食べて、たくさんの人と会話を楽しんでいただけたら、嬉しいですね」とクリスさん。

お客さんも場の中では演者のひとり。それぞれにおしゃれして来ていただけると楽しいですね(と、私が言うと説得力に欠けますが……)。

様々な料理に、様々な酒器に、様々な音楽に、そして、様々なシーンに合う、それが日本酒の良いところ。そんなことを早くから発信してくれたのが『JOY OF SAKE』だったのではないかと思います。

一緒においしい「お酒を楽しみ」ましょう!

***** 参加レストラン・居酒屋 *****

「アルポルト」、「重慶飯店」、「人形町今半」、「Passo a Passo」、「越乃寒梅 Manjia(マンジャ)」、「Danlo」、「駒八」、「酉玉」、「白金バル」、「福わうち」、「霞町三〇一ノ一」、「CAPOLAVORO」、「地酒遊楽 裏や 酒菜家 野崎酒店 醸蔵(かもぞう)」、「すずや」

 

*****11月7日 「JOY OF SAKE 2013 TOKYO」*****

日 時:2013年11月7日(木) 18時~21時
場 所:五反田TOCビル(13階特別ホール)
入場料:8,000円($85/11月6日まで購入可能)、当日券は9,000円
チケット:購入方法はこちら。または、以下で販売中。
「JOY OF SAKE」オンラインチケットストア
CNプレイガイド:セブンチケット(セブンコード:025-035)
チケットぴあ:Pコード624-645 / e+(イープラス
問合先:「JOY OF SAKE」事務局
http://www.joyofsake.jp/