「いいね!ランキング」上位蔵に聞く〜 大雪渓酒造

思わず目を引く大雪渓酒造さんのfacebook(以下FB)にあるカバー写真。この絵柄には、出だしからやられちゃいますが、ちょっと別件の話題からスタートさせていただきます。

というのも、先頃、発表されました、「IWC(International Wine Challenge)」のSAKE部門メダル賞で、見事、「大雪渓 純米大吟醸原酒」が「純米吟醸酒・純米大吟醸酒の部」ゴールドを、「大雪渓 限定純米酒」が「純米酒の部」のブロンズを受賞されました! これらを含めた受賞酒は、さらに、トロフィーの発表、チャンピオンの発表へと続きます。ぜひ、チャンピオンを! 応援していきたいですね。

ダイナミックな、繊細な、自然を写し出し14位の『大雪渓』

さて、本題です。

まず冒頭のカバー写真。男性陣が恵方飲みをする、の図なのですが、一番右、もしかして……の杜氏さんでした!

しかもこの写真は今年のものではなく、昨年の節分にノリで撮ったものだそうです。ブログに載せられたそうですので、ご記憶されている方もいらっしゃるでしょうか。節分に合せたブログ用の写真を撮ろうとあれこれ考え、誰が言い出したのか、恵方巻、ではなくて、どうせなら酒瓶で恵方飲み(の格好)、となったのだそう。今年辺りは一部でかなりポピュラーになっていますが、その発端は、もしかして、この写真!?

「言い出したのは杜氏さんだったかな‥‥。『いいね!日本酒。』さんから、『日本一気さくな杜氏』(こちらを参照)と、お墨付きも頂いていますし(笑)」

と、今回、お話を聞かせていただいたのは、大雪渓酒造の企画室長、薄井結行(ゆうき)さんです。

きさくな杜氏さんが指揮を取る酒造りは、きっとみなさん和気あいあいとして、まさに「和醸良酒」な仕上がりなのだろうと想像できますね。

こんなユニークな大雪渓さんのfacebook、徹底して、ダイナミックな北アルプスの山並みや可憐な花々など、美しい自然を写し出す写真を多用しています。お酒の瓶などの商品や蔵の様子は、まるで思い出したようにぽろっと登場する程度。……酒造メーカーさん、ですよね?

「ウチの酒蔵は、安曇野の恵まれた自然の中でお酒を造らせてもらっているので、そのことを知っていただくには、写真で見ていただくのが一番良いですから」

思いっきりの良さ、です。

朝、出社してホッと一息つくと目の前には昨日とは表情の違う山並みの美しさ。で、つい、カメラを向けてしまう。日々、違う表情を見せるのですから、残しておきたくなる、見てほしくなるのも無理はありません。

頂きに残る雪が地面に染み込んで、ゆっくりゆっくり濾過されて伏流水となり、やがて、酒蔵のあるところまで流れてくる……。

「水は豊富なんです。井戸も敷地内にありますし。

ほんとは、蔵人やスタッフなど人物ももっと登場させたいのですが、恥ずかしがる人が多いんですよ。それに、商品を載せるより、自然の写真の方が、反応がありますから」

造り手でもあった薄井さんですから、蔵人さんへの気遣いもあるようです。

それにしても、ほぼ毎日アップしているというタイムラインに対して、コメントの多さ、シェアの多さが目を引きます。シェアしてくれた方のお友達が写真に引かれてふらりと見にきてくれる、というケースが少なくないのでは?とおっしゃいます。

「せっかくですから、日本酒に興味のなかった人、大雪渓を知らない人にも興味を持つきっかけになってくれたら良いなと思います。そして、知っていただいたら、その環境の中で造っているということ、この大自然と『大雪渓』が一緒に記憶に残ればうれしいですし」

そして、もちろん「いいね!」も増やしたい。

入り口は、郷土の自然……。ダイレクトなテーマではないけれど、地酒ならではの個性を作り出す、酒造りの背景、重要な要素です。

桜のシーズンだった4月15日に、残雪の北アルプスと桜を背景にした菰樽の写真をアップしたところ、約1ヶ月経った5月17日現在で、ファン数907にして、いいね!が233、コメント12、シェア22、見た人の数は5000を越えているのだそうです。「いいね!日本酒。」も見習わねば(本音は“あやかりたい”)と思ってしまう反響の良さです。

「我が社から車で5分もかからないところで、車のルーフに菰樽乗せて撮っただけ。木の間に挟んでみたりもしたんですけど、うまくいかなくて……」

どれも、カレンダーやポストカードにしたくなるようなクオリティです。これらは全て薄井さんによる撮影。なのですが、薄井さんが写真をはじめたのは半年ほど前。とあるきっかけ(ご想像通りです^^)でカメラを買ったので、何かあったら持ち歩いているとのこと。センスなんですよね。

「いいね!」の数も写真をアップする前は400程度、それが現在は倍以上。写真の力は大きいですね。お酒の造られている風景、大切な要素です。

そして、毎日つくコメントへ返事を返すのが毎朝の日課。そんなやり取りがコミュニティツールとしてのFBの最大の利点です。

また、コミュニケーションできるFBの意外な活用例がありました。FBだけで紹介するお酒、FBで希望を募って作ったセットなども、ほかのお蔵さんでありましたが、何と、大雪渓さん、お酒2本と徳利セット&お猪口2個のお値段をFB上で投げかけたのでした。頂いたコメントを参考に決めたお値段で頒布したところ、あっという間に完売したそうです。

最も参考になるアンケートかもしれません。

「『いいね!』が1000になったら、また新しい展開があるかもしれませんね」

そう話す1000のカウントも目の前です。

美しい自然が満載

アンケートの結果はこちら

 


県のカラーを楽しもう。5月は群馬と長野。

群馬県と長野県、隣り合って、環境も似ているような……。
そんな2県のお酒を、今月は楽しめます。

山並みの元で醸される群馬と長野の酒

群馬名物の食べ物も楽しみ!

——5月14日(火)
『第3回ググっとぐんまの地酒祭りin椿山荘』(群馬県酒造共同組合主催)——

明日に迫った群馬県の酒蔵が一堂に介する「ググッとぐんまの地酒祭り」。チケットは締め切られましたが(4月26日、イープラスは5月9日)、行かれる方は、思いを馳せていらっしゃることと思います。

赤城山、榛名山、妙義山からなる上毛三山から、澄んだ伏流水が流れる群馬県。豊かな自然が生み出す清冽な環境と、酒造りに適した冬の寒さにも恵まれ、伝統を守りつつ、個性的な酒が生まれます。

県産酒造好適米の「若水」は、関東地方で初の酒米として平成3年(1991)に生み出されました(愛知県農業試験場にて開発)。心白の割合が多い大粒の品種です。

失礼を承知で例えると、群馬の酒蔵、と言われて、ぱんぱんぱん、と名前が出てくるというより、「あれも群馬」「これも群馬」と言われて、「そーだったんだ」というケースが多いのでは。実は人気蔵、注目蔵、たくさんあります。

群馬県酒造協同組合主催の会は、お酒はもちろんですが、食材を使った料理、物産品が味わえるのも楽しみなところですね。

*****『第3回ググっとぐんまの地酒祭りin椿山荘』*****

日 時:2013年5月14日(火) 18時30分~20時30分
場 所:ホテル椿山荘東京 5階「オリオン」
入場料:6,000円(イープラス5,500円)
■当日、アンケート回答者の中から抽選で大吟醸(720ml)が当たる(後日抽選後、発送)。
また、来場者全員に群馬の地酒(720ml)をプレゼント
問合先:群馬県酒造協同組合
 http://www.gunma-sake.or.jp/

<2013 参加蔵元一覧>

01)『町田酒造』『清嘹』町田酒造店    02)『結人』『桂川』 栁澤酒造
03)『聖』『関東の華』聖酒造       04)『大盃』牧野酒造
05)『船尾瀧』『霧の榛名』柴崎酒造    06)『巖』高井
07)『平井城』『手造りとうせん』松屋酒造 08)『鳳凰聖徳』『城下町小幡』聖徳銘醸
09)『秘幻』『浅間山』浅間酒造      10)『貴娘』貴娘酒造
11)『譽國光』『土田』土田酒造      12)『左大臣』『花一匁』大利根酒造
13)『水芭蕉』『谷川岳』永井酒造     14)『利根錦』『尾瀬のあわ雪』永井本家
15)『赤城山』近藤酒造          16)『分福』『男一心』分福酒造
17)『尾瀬の雪どけ』龍神酒造       18)『光東』『利根川育ち』山川酒造
19)『群馬泉』『淡緑』島岡酒造      20)『上州風まかせ』今井酒造店

 ——それでは、昨年の様子を。——

 

東京では合えないお酒に合うチャンス!

——5月15日(水)
       『第19回長野の酒メッセin東京』(長野県酒造組合主催)——

昨年の様子は、リポート(こちら)を見ていただくとして。

新潟県、兵庫県に次ぐ蔵の数の多さを誇る長野県だけに、会場は、そこここでファンと蔵元さんたちとが親しく話している姿も見かけられ、賑わっていました。

こちらは、5月15日(水)15時まで、イープラスでも買えますし(2,000円)、長野県酒造組合のHPから、告知画像をプリントアウトして持って行けば、前売りと同じ2,000円。着物ならさらに500円引き、と嬉しい企画になっています。

*****『長野の酒メッセin東京』*****

日 時:2013年5月15日(水)
1部:13時~16時 業界関係者(卸売業・小売業・飲食店他)のみ
2部:16時~20時 業界関係者(卸売業・小売業・飲食店他)と一般来場者
場 所:グランドプリンスホテル高輪地下1Fプリンスルーム
東京都港区高輪3−13−1 http://princehotels.co.jp/takanawa
入場料:前売券=2,000円(税込/イープラスで5月15日15時まで販売)
当日券=一般来場者:2,500円(税込)
業界関係者(卸売業・小売業・飲食店など):1,000円(要名刺2枚)
■当日、割引・返金あり!
DM(HPの告知画像をプリント可)持参→500円割引(前売り券持参は不可)
和服着用→500円割引、または前売り券持参の場合は返金。
DM(HPの告知画像をプリント可)持参+和服着用→1,000円返金
(料金はいずれも税込)
■来場者全員にオロジナル猪口(1個)プレゼント
一般来場者先着1,000名に「信州産びん詰なめ茸」プレゼント(16時~)
アンケートの回答者から抽選で15名に「北信州みゆき産幻の米10㎏」プレゼント
問合先:長野県酒造組合/長野県酒造協同組合
http://www.nagano-sake.or.jp/topics/
電話:026-227-3133 FAX:026-228-1855

<2013 参加蔵元一覧 >

長野・中野地区
01)  『若緑』今井酒造店     02)  『松尾』高橋助作酒造店
03)  『川中島』酒千蔵野     04)  『オバステ正宗』長野銘醸
05)  『信濃光』西飯田酒造店   06)  『北信流』松葉屋本店
07)  『米川』『豊賀』高沢酒造  08)  『渓流』遠藤酒造場
09)  『勢正宗』丸世酒造店    10)  『岩清水』井賀屋酒造店
11)  『水尾』田中屋酒造店    12)  『北光正宗』田中屋酒造店
13)  『志賀泉』志賀泉酒造    14)  『天領誉』天領誉酒造

佐久・上田地区
15)  『千曲錦』千曲錦酒造    16)  『寒竹』戸塚酒造店
17)  『深山桜』古屋酒造店    18)  『御園竹』武重本家酒造
19)  『明鏡止水』大澤酒造    20)  『亀の海』土屋酒造店
21)  『金宝芙蓉』芙蓉酒造    22)  『澤乃花』伴野酒造
23)  『本菊泉』橘倉酒造     24)  『佐久の花』佐久の花酒造
25)  『井筒長』黒澤酒造     26)  『亀齢』岡崎酒造
27)  『福無量』沓掛酒造     28)  『和田龍』和田龍酒造
29)  『真田六文銭』山三酒造   30)  『秀峰喜久盛』『梁山泊』信州銘醸

木曽・松本・北安曇地区
31)  『木曽路』湯川酒造店    32)  『七笑』七笑酒造
33)  『中乗さん』中善酒造店   34)  『大信州』大信州酒造
35)  『亀の世』亀田屋酒造店   36)  『山清』山清酒造
37)  『笑亀』笑亀酒造      38)  『美寿々』美寿々酒造
39)  『酔園』EH酒造      40)  『白馬錦』薄井商店
41)  『北安大国』北安醸造    42)  『大雪渓』大雪渓酒造

諏訪・伊那・飯田地区
43)  『麗人』麗人酒造      44)  『本金』酒ぬのや本金酒造
45)  『横笛』伊東酒造      46)  『真澄』宮坂醸造
47)  『神渡』豊島屋       48)  『高天』高天酒造
49)  『御湖鶴』菱友醸造     50)  『舞姫』舞姫酒造
51)  『夜明け前』小野酒造店   52)  『井の頭』漆戸醸造
53)  『信濃錦』宮島酒店     54)  『仙醸』仙醸
55)  『信濃鶴』酒造 長生社      56)  『今錦』米澤酒造
57)  『喜久水』喜久水酒造

去年の会からーー


Vintage-sakeの味わい「熟成古酒ルネッサンス2013」

大きな声では言いたくないのですが、いま、最もコストパフォーマンスが高い、つまりお得なお酒はと言えば、熟成酒=古酒!

密かにささやかれているので、耳にしたことがあるでしょう。

そんな、いわゆるビンテージの日本酒が一堂に会する「熟成古酒ルネッサンス2013」の、東京で開かれる春の会が渋谷のシダックスホールでありました。これがただ事ならぬ盛況ぶり。ちょっと時間が経ちましたが、お伝えします。

知ったら奥深い熟成酒の世界!

解説がとても丁寧な当日のパンフレット。

搾ってすぐに瓶詰めした新酒、または秋上がりを、と、造った年のお酒をいただくことが基本となる日本酒では、前年度のお酒はもう古酒、熟成酒のカテゴリーに入ってしまいます。

寝かせるのが基本でヌーヴォーがイレギュラーというワインの世界とは反対です。

ウィスキーもワインも年を経るほどに味が乗って来て、お値段も乗ってくる。

それに対して、日本酒は時間が経ったらヒネてしまう、甘くてベタついている、と、まだあまり良くないイメージを持っている人もいるかもしれません。

しかし、日本酒が熟成させることに向いていないかと言うと、決してそうではありません。常温でほったらかしでも良い仕上がりになるお酒もあれば、温度管理を徹底しておいしく熟成されるお酒もあります。

日本酒は、温度に気を使って、場所も取って、何年も寝かせているのに、新酒とあまり変わらない価格で売られていることが多いのが現状。

これが、「今、最も、コストパフォーマンスが高い」といわれるゆえんです。

だって、遠くない未来、きっと熟成酒の本当の価値が分かるようになります。
そうなったら………。

そんな陰の声が広まっていたのかどうなのか、この春、3月3日に長期熟成酒研究会の加盟蔵が開いた「熟成古酒ルネッサンス2013」は、これまでにない賑わいぶりでした。2回の入れ替えで600名を越える来場者だったそうです。
みなさん、本当に楽しそうに、おいしそうに熟成酒を味わっていらっしゃいました。

たくさんの方に来ていただいたもう一つの理由は、今回、酒屋さんも出店に加わり、自慢の自家熟成酒を出品したことでしょう。

同協会は、酒蔵だけでなく酒販店さん=酒屋さんも加盟していると言う珍しい団体。それだけ、今までマイナーな(失礼……)位置にいた熟成酒を応援したかった、ということでもあるかもしれません。

「こんなにおいしいのに、なぜ広がらないんだろう」と、誰もが思っていた。

日本酒自体の全体的な盛り上がりに加え、直接、エンドユーザーと接する酒屋さんからの呼びかけは、日本酒ファンに響いたようです。来場者数も多かったけれど、なにより、若いお客さんが多い!

この反応に、今まで普及活動に努力してこられた会員の方たちの嬉しさといったら。この明るい顔、顔、顔……、見ているこちらも嬉しくなって。

長期熟成酒研究会のみなさん(一部)

では、盛会だった様子をご覧下さい。

< 参加蔵元一覧 >

01.『南部美人』南部美人(岩手県)  02.『一ノ蔵』一ノ蔵(宮城県)
03.『秀よし』鈴木酒造店(秋田県)  04.『花垣』南部酒造場(福井県)
05.『雪の茅舎』齋彌酒造店(秋田県) 06.『麗人』麗人酒造(長野県)
07.『東光』小嶋総本店(山形県)   08.『梁山泊・喜久盛』信州銘醸(長野県)
09.『初孫』東北銘醸(山形県)    10『達磨正宗』白木恒助商店(岐阜県)
11.『朝日川』朝日川酒造(山形県)  12『黒松翁』森本仙右衛門商店(三重県)
13.『奥の松』奥の松酒造(福島県)  14.『龍力』本田商店(兵庫県)
15.『東力士』島崎酒造(栃木県)   16.『葵鶴』稲見酒造(兵庫県)
17.『甲子正宗』飯沼本家(千葉県)  18.『黒牛』名手酒造店(和歌山県)
19.『岩の井』岩瀬酒造(千葉県)   20.『五橋』酒井酒造(山口県)
21.『木戸泉』木戸泉酒造(千葉県)  22.『獺祭』旭酒造(山口県)
23.『麒麟』下越酒造(新潟県)    24『杜の蔵』杜の蔵(福岡県)
25.『福正宗』福光屋(石川県)    26『天吹』天吹酒造(佐賀県)

< 参加酒販店一覧 >

01.おけい茶屋 熊谷商店(宮城県)     02.澤田屋酒店(栃木県)
03.大黒屋酒店(栃木県)       04.さかや栗原(東京都)
05.たけくま酒店(神奈川県)     06.あいちや(神奈川県)
07.望月商店(神奈川県)       08.酒舗よこぜき(静岡県)
09.中畝酒店(京都府)