絶対参戦!「大森弾丸ツアー」&「若手の夜明け」(後)

「大森弾丸ツアー」で飲み疲れ、歩き疲れ、している間もなく、翌日は、注目度も毎回上昇、の若手蔵元の会。「若手の夜明け」です。

初の九州体験を経て、何か変わったか、変わらないか。その目で確かめに行きましょう。

「第11回 若手の夜明け2013 in 渋谷シダックスホール ~日本酒飲んで景気回復 巻き起こせ サケノミクス!! ~」

2012年秋の会終了後

はい、今回も長いタイトル。ひねりにひねった……のか、思いついちゃったのか、ノリは完璧!なタイトルで引きつけてくれます「若手の夜明け」。

「大好評だった福岡のノリを東京でも取り入れてみる、なんてどうですか?」と「若手の会」会長で『紀土』(和歌山県)の山本典正さんに聞いてみると、

「九州は九州、東京は東京として」

それぞれのカラーは大切にしたいのだそうです。
−−ごもっともです。それぞれの場所での個性があれば、遠征したくなりますね。

酒蔵ツーリズム®—じゃなくて、酒イベントツーリズム!? 楽しそうです。

ということで、近年は春と秋の年2回開かれる会も、6年目。
一度、振り返ってみるのも良いのでは、と、山本さんと、副会長で『萩の鶴』『日輪田』(宮城県)の佐藤曜平さんに、お話を伺いました。

この数年、連日幾つもの試飲会やお酒の会、蔵元の会が開かれるようになって、どれに行こうか時間とお財布と相談、なんて状況で、日本酒ファンとしては嬉しい限り。

しかし、わずか5〜6年前のこの頃は、全く状況が違っていました。
焼酎ブームも落ち着き始めた、とはいえ、日本酒のシェアも下降線一方。試飲会は開かれていましたが、地酒とはいえ、ある程度名のある蔵、力のある蔵でなければなかなかお呼びがかかる機会もなかった。

地方で一生懸命、「自分の酒」を造っている蔵元たち、まして若い造り手であれば、その酒は、自分が飲みたいと思う酒、そして、同世代の若い人たちに「おいしい」と言ってほしいはず。飲んでみてもらう機会があったら……。

そうして、初代会長の『澤の花』(長野県)伴野貴之さん、佐藤さんら、東京農業大学出身者の、20代後半から30歳という、まさに次世代蔵元の若手8人が参加して、2007年9月に開かれました。記念すべき第1回のタイトルは、
「若手の夜明け〜次世代の酒を造れ〜2007 in 中野サンプラザ」

若さと気概が感じられますね。150人ほどの来場を集めたそうです。

そんなスタート当時から5年経ち、昨年秋に行なわれた第10回は26蔵元で、参加者が3回入れ替えで約1000人!という規模に。

しかし、実は……、
「2010年秋の第5回の時点で1300人も来ていただきました。それ以降は混雑を考えて1000人程度に抑えさせてもらっています。チケットの枚数を抑えなければ2000人も可能かもしれません(笑)」(佐藤さん)
ーーということだったのだそうです!

参加蔵元は固定ではなく、1回ごとに集合と解散を繰り返し、「アメーバ的に増殖している」状況なのだとか。緊張感ありますよね。それがいつも、年齢はともかく?、若手のフレッシュさを保っていられる要因かもしれません。

唯一の基準は、蔵元、または次世代蔵元が責任を持ってブランドをマネージメントしていること。それぞれが自分の方向性を持った酒造りをして、地元に愛され、広く全国へ、中には海外へも目を向けているメンバーだからこそ、魅力を感じて来場者が増えて来た。

行かれた方は分かると思いますが、それぞれブースには出品酒のスペックと共に、蔵元個人の名を表に出しています。自分のお酒に責任と自信を持って、自分の言葉で語れる人たちということですね。

「良いお酒を造っていても、なかなかこういう場に出る機会のない蔵元にとって、『おいしい』という嬉しい声も厳しい意見も聞ける、とても意義のある機会になっている。様々な声を聞いて、一緒に成長していければいいと思います」(山本さん)

厳しい声も歓迎。そこから成長してほしい、という思いもあります。

だから、1回で1000人を入れるのではなく、入れ替えて3回に分けることで、直接話しやすい環境でということでしょうか。去年からは一緒に飲んで話しができる時間も設けられていますので、積極的に感想を伝えていただければ、とのことです。

ところで、「若手の夜明け」といえば、毎回楽しませてくれる長〜いタイトル。佐藤さんや山本さんが中心となってそこへ意見を出し合い、完成させていくのだそうで、独立独歩で、地域も散らばっているコアメンバーながら、自分たちも楽しんで、来る人たちにも楽しんでもらいたいという気持ちは揃っている様子。

画面やブースのパネルは佐藤さんがコツコツ作り上げているそうです。シンプルな自社のラベルからは想像できないマニアックさもあり、毎回楽しみにしているのは、私だけではないでしょう。

そして当日は、声をからして山本さんが司会進行し、平和酒造の蔵人総出?の体制。
10回以上をこなしているので、ほかのコアメンバー関係の動きも慣れたものです。

そこで気になるのが、そろそろキャパが限界という嬉しい状況。規模拡大もあり?

「みんなが今と同じ熱さを持ち続けた上で、来てくれる人たちがそのことを一緒に喜んでくれるのであれば、大きなイベントにしたいとは思っています。参加蔵も来てくれる人も満足のいく環境があって、自然な流れの中ではそういうステップも必要でしょうね」(山本さん)

無理に大きくするというよりは、福岡の会で、これまでと違ったスタイルを試みたように、スピンオフ的に大小のイベントを展開することも前向きに考えているようです。まだ行っていない地方でも開催して、地元の元気な蔵元たちにも参加してもらいたい。そして、実際に年齢が若い人にも参加してもらいたい、とも考えています。

可能性はまだまだ無限大です。

今回も凝りに凝って……

==これまでの記録==

第1回 〜 2007年9月9日(日)
「若手の夜明け〜次世代の酒を造れ〜 2007 in 中野サンプラザ」

第2回 〜 2008年9月14日(日)
「~ 次世代の日本酒を醸せ!~ 第二回 若手の夜明け 2008 in こまばエミナース」

第3回 〜 2009年6月28日(日)
「次世代蔵元大江戸の乱 日本酒下克上!! 第三回 若手の夜明け 2009 in こまばエミナース

第4回 〜 2010年03月28日(日)
「次世代蔵元平成維新~日本酒新時代の幕開けぜよ!!  第4回若手の夜明け2010inこまばエミナース」

第5回 〜 2010年10月31日(日)
「日本酒十八人の侍 次世代蔵元Shibuyaをジャック!!  第5回 若手の夜明け2010秋 in 渋谷シダックスホール」

第6回 〜 2011年3月13日(日)
「日本酒ヘビーローテーション 次世代蔵元Shibuyaなう!!  第6回若手の夜明け2011春 in 渋谷シダックスホール」

第7回 〜 2011年9月24日(土)
「次世代蔵元大阪初上陸 !!  第7回 若手の夜明け2011 in 梅田スカイビル」

第8回 〜 2011年10月23日(日)
「次世代蔵元 COMEBACK to SHIBUYA 第8回 若手の夜明け in Shibuyaシダックスホール」

第9回 〜 2012年4月29日(日)
「次世代蔵元 今、大空へ 日本酒情熱列島 FLYING GET!  第9回 若手の夜明け 2012 in 渋谷シダックスホール」

第10回 〜 2012年9月9日(日)
「あなたと次世代蔵元24人が「いいね!」と言っています。 第10回 若手の夜明け 2012 in 渋谷シダックスホール」

spin off 〜 2012年10月28日(日)
「次世代蔵元 九州場所 今夜も満員御礼!! 若手の夜明け 2012 in 博多」

==2013年春の参加蔵元==

青森 陸奥八仙 駒井秀介      宮城 日輪田 佐藤曜平
宮城 山和 伊藤大佑        秋田 一白水成 渡邉康衛
山形 楯野川 佐藤淳平       山形 くどき上手 今井俊典
福島 磐城壽 鈴木大介       福島 寫樂 宮森義弘
栃木 仙禽 薄井一樹        栃木 若駒 柏瀬幸裕
群馬 町田酒造 町田晶也      群馬 浅間山 櫻井武
群馬 流輝 松原広幸        神奈川 昇龍蓬莱 大矢俊介
神奈川 相模灘 久保田晃      山梨 青煌 清水紘一郎
富山 羽根屋 羽根千鶴子      長野 澤の花 伴野貴之
長野 九郎右衛門 湯川尚子     静岡 白隠正宗 高嶋一孝
滋賀 七本鎗 冨田泰伸       兵庫 播州一献 壺阪雄一
和歌山 紀土 山本典正       島根 出雲富士 今岡稔晶
高知 久礼 西岡大介        福岡 若波 今村友香
佐賀 東鶴 野中保斉

それでは、去年の春秋、ご紹介できなかったこぼれ話を。


絶対参戦!「大森弾丸ツアー」&「若手の夜明け」(前)

勝手にセットにしてすいません。2回連続でお知らせです。

回を追うごとにパワーアップし来場者との距離も近くなり、感動的な思い出を作り出している「若手の夜明け」。当日券も若干、あるそうです。

そして、その前日に行なわれるのが大森の町を舞台に繰り広げられる、福島支援の「福興◎福島 大森弾丸ツアー」。こちらは参加自由。

申し合わせているわけでは全くないそうなのですが、4月末の土・日曜日ということで、今年も連ちゃんです。体力付けてのぞみましょう!

まずは、「福興◎福島大森弾丸ツアー」から。

 

「福興◎福島 大森弾丸ツアー」

「大森弾丸ツアー」は、東日本大震災の被災蔵支援を目的として、2011年、4月26日から3日間に渡って行なわれたのがスタートです。

被災地の蔵の惨状に、何かしたい、しなければ、と、居酒屋「吟吟」の石橋さんたちが親しい酒蔵に声をかけて、協力を募ったのでした。

この時、参加した有志は、飲食店3店(「柏庵」「ottimo」「吟吟」)、酒蔵15社(「達磨正宗」「英君」「十五代九郎右衛門」「長良川」「花泉/口万」「黒松仙醸」
/「七田」「天青」「会津中将」「白老」/「奈良萬」「羽根屋」「臥龍梅」「千古乃岩」「貴」)。

今でこそ参加蔵は福島だけですが、東日本大震災直後のこと、売るお酒さえない蔵もありました。そんな中でも福島県から参加した蔵が多かったとのこと。いても立ってもいられないのは、地元も同じ、むしろ、余計にそう思っての参加だったのではないでしょうか。

「奈良萬」夢心酒造の東海林社長に当時のことを伺いました。

「自分のことだけで精一杯の蔵も多かった。それでも蔵を閉めるのではなく、再建させようと前向きに頑張っていた。彼らが酒造りを再開した時に、『福島はもうだめだ』と思われていてはいけない。動ける自分たちが『福島は元気にやっている』ということを示し続けていかなければ」

そんな気持ちで参加されたのだそうです。「会津はまだましで、動ける」とは言っても、もちろん、無傷にはほど遠い状況なのですが。

今年はオリジナルグラスが参加証。

1回目はチャリティで、収益は義援金として日本酒造組合中央会に送られました。

被害の大きかった被災地からは福島の蔵だけだったこともあり、また、2年目のお酒が明暗を分ける、勝負だ、と思った東海林社長が、石橋さんから「来年もやる」と聞いて、参加してくれた飲食店に提案したそうです。

「福島だけでやってくれないか。絶対に安全な酒しか造らないし、出さない。そのことをアピールするのには、このイベントを福島の蔵で埋めること、それが最大効果となるはず」

「大森弾丸ツアー」を「安全な福島の酒」を全国へ発信するステージと捉えたのでした。

言い出した東海林さんですが、不安がなかったわけではありません。
「福島だけで占める、というのは、飲食店さんにとって勇気のいることだったと思います。お客さんに応援してもらえるか、敬遠されるか、どちらに転んでもおかしくはない。それでも迷わず快諾してくれた。感謝しています」

ご存知の通り、9店舗9蔵が参加した2年目も大成功。
聞いて驚きます、事務局の「吟吟」が発した結果報告。


驚異的な数字です。しかし、事実です。
ばらつきはありますが、1晩に1店で約500杯近くが飲まれた計算になります。
最高のアピールとなりました。

そして、それらはすべて、それぞれの蔵元へ、ダイレクトに寄付されました。こんな明朗会計はほかにありませんね。

実は、順調に見えるこの流れの陰で、切迫した状況があったのだそうです。当時の経緯を、「吟吟」の石橋さんが、思い出して話してくれました。

「1年目の開催日の、丁度その時に、原発による放射線の検査が行われ、お水やお米などの検査結果が出る直前だったのです。もし悪い結果が出ていたら、蔵を続けることを断念する、とまで考えていた蔵があったと、恥ずかしながら翌年、知ることになりました。
そんな状況下で、我々、大森の飲食店のために動いてくださった事を何とも申し訳なく、御恩返しをしなきゃ、ということで、福島をテーマにというのは、依頼されたから、というより自然な流れだったように感じています」

3年目の今年も、オール福島、そして1店舗増えた10店舗10蔵で行ないます。

実は、チャリティと考えなくても、とっても楽しいイベントです。福島以外の蔵元が応援 に駆けつけていたりします。

今年も、開催に先駆けて、参加蔵の中から、『奈良萬』(夢心酒造)、『口万』(花泉酒造)、『会津中将』(鶴乃江酒造)、『磐城寿』(鈴木酒造店)、『天明』(曙酒造)という代表5蔵の蔵元会が「吟吟」で行なわれ、大盛況となりました。

受け入れる飲食店さんたちは、福島へ出向いて食材を探し、その目で確かめて仕入れているという熱心さ。今年は福島の食材がさらにたっぷり使われるそうです。
そして、販売もされるとか。楽しさもパワーアップです。

それでは、昨年の賑わいを。

===「福興◎福島 大森弾丸ツアー」===

営業時間:17~22時、立ち飲みスタイル。
料  金:Cash on delivery. お料理、お酒がすべて500円。
参加方法:参加証代わりの専用グラスを500円で購入し、そのグラスを持って回る。
※    専用グラスが売り切れると「特製プラコップ」!

===参加店舗、参加蔵一覧===

「地酒と地魚  吟吟」&『会津』会津酒造
「蕎麦と料理 柏庵」&『奈良萬』夢心酒造
「日本酒とワインのお店  ottimo」&『一歩己』豊国酒造
「日本料理 仲志満」&『会津娘』高橋庄作酒造店
「男の料理と旨い酒 TANIYA」&『弥右衛門』大和川酒造店
「和の酒  T’s BAR」&『ロ万』『花泉』花泉酒造
「和旬楽酒  楠 」&『会津中将』『ゆり』鶴乃江酒造
「じんぺい」&『磐城寿』鈴木酒造店
「季節料理 こばやし」&『天明』曙酒造
「和彩ダイニング 膳 」&『あぶくま』玄葉本店


県のカラーを楽しもう。4月は栃木と山形。

半纏にこそ主張が滲む

大方の酒蔵では酒造りも一段落して、「イベント解禁!」とばかりに、魅惑的な日本酒イベントの日々に突入しました。嬉しいやら、泣く泣く諦めて悔しいやら……。

首都圏で行なわれる会だけになってしまって、申し訳ありませんが、県酒造組合主催の試飲会をご案内します。4月は栃木県と山形県の会が開かれます。

去年の復習をして出かけよう!

———4月17日(水)
——————「新世代栃木の酒 下野杜氏 新酒発表2013」(栃木県酒造組合主催)——

「下野(しもつけ)杜氏」という言葉、聞き馴染んできたことと思います。それまで他県からの杜氏に頼っていた栃木県の酒造業界が、杜氏たちの高齢化などを危惧し、その技術を受け継ぎつつ県の個性を継承していくため、地元杜氏育成に動き始めたのが2001年。日本酒造杜氏組合連合会に加盟した最も新しい杜氏組合となりました。

衿文字に杜氏自身の名前を入れ、えんじに染め抜いた印半纏をまとう下野杜氏をリーダーに醸した新酒を味わう会です。

*****「新世代栃木の酒 下野杜氏 新酒発表2013」*****

日 時 : 2013年 4月17日(水)
場 所 : 「シアター1010」11階 ギャラリー

●タイムスケジュール
■13:30〜16:30:第一部。「試飲会」。小売流通業者、飲食店が対象ですが、15:30〜第二部のチケットをお持ちのブロガーであれば無料で参加できます。
■16:45〜18:15:「日本酒セミナー」。松崎晴雄氏を講師に迎えてたっぷり90分。栃木県の日本酒の魅力を語っていただくそうです。
■18:30〜20:30:第二部。「立食パーティ」。e+での発売は終了しましたので、酒造組合に直接問い合せを。益子焼のぐい飲みと栃木県産のおつまみが入ったお弁当が提供されます。

<2013 参加蔵元一覧 > 

01)『虎屋』 虎屋本店          02)『澤姫』 井上清吉商店
03)『四季桜』 宇都宮酒造        04)『若盛』 西堀酒造
05)『若駒』 若駒酒造          06)『雄東正宗』 杉田酒造
07)『朝日栄』 相良酒造  ★ (初参加)   08)『鳳凰美田』 小林酒造
09)『北冠』 北関酒造          10)『清開』 渡邊佐平商店
11)『柏盛』 片山酒造          12)『杉並木』 飯沼銘醸
13)『開華』 第一酒造          14)『桜川』 辻善兵衛商店 ★
15)『燦爛』 外池酒造店         16)『惣誉』 惣誉酒造
17)『十一正宗』 森戸酒造        18)『富美川』 富川酒造店
19)『松の寿』 松井酒造店        20)『かんなびの里』 小島酒造店
21)『仙禽』 せんきん          22)『東力士』 島崎酒造
23)『とちあかね』 白相酒造       24)『池錦』 池島酒造
25)『天鷹』 天鷹酒造          26)『旭興』 渡邉酒造
27)『大那』 菊の里酒造              (★=前回は不参加)

——それでは、昨年の様子をお伝えしましょう。——

第一部は、小売流通業者・飲食店対象のきき酒会。みなさん真剣です。が、お仕事仲間ということもあり、和気あいあいと楽しそうに造りの具合など聞いています。

続いて別室で日本酒セミナー。「愛と情熱の日本酒 魂をゆさぶる造り酒屋たち」、現在は「極上の酒を生む土と人 大地を醸す」が話題の山同敦子さんをコメンテーターに迎えて、栃木県の日本酒について、下野杜氏について、それぞれの蔵の状況なども交えながら解説し、意見交換されました。

第二部は立食パーティーの「栃木の酒を楽しむ夕べ」……なんですが、出遅れた伝々はチケットを入手できず、肝心のパーティーに潜入できませんでした(涙)。チケット購入済みのみなさんが、お弁当を受け取って、楽しそうに入場を待っているのを眺め、寂しく帰ってまいりました。気をつけましょう。

<2012 参加蔵元一覧 >

01)『大那』菊の里酒造         02)『富美川』富川酒造店
03)『かんなびの里』小島酒造店     04)『北冠』北関酒造
05)『愛乃澤』相澤酒造 ★       06)『杉並木・姿』飯沼銘醸
07)『開華』第一酒造          08)『東力士』島崎酒造
09)『清開・日光誉』渡邊佐平商店    10)『天鷹』天鷹酒造
11)『燦爛』外池酒造店         12)『若駒』若駒酒造
13)『池錦』池島酒造          14)『惣誉』惣誉酒造
15)『松の寿』松井酒造店        16)『鳳凰美田』小林酒造
17)『旭興』渡邉酒造          18)『澤姫』井上清吉商店
19)『雄東正宗』杉田酒造        20)『十一正宗』森戸酒造
21)『柏盛』片山酒造          22)『菊』虎屋本店
23)『四季桜』宇都宮酒造        24)『仙禽』せんきん
25)『若盛・門外不出』西堀酒造     26)『とちあかね』白相酒造
—————————————————————————(★=今回は不参加)

*栃木県酒造組合「酒々楽(ささら)」http://sasara.pto.co.jp/
TEL 028-622-5071 FAX 028-627-1780

 ******************

全国の力作酒を美食と共に

———4月25日(木)
「~COOL JAPAN 粋な日本酒!~ 山形県新酒歓評会」(山形県酒造組合主催)———

昨年の様子は、リポート(こちら)を見ていただくとしてーー。

山形県の酒造組合では、独立行政法人酒類総合研究所が行なう「全国新酒鑑評会」に先駆けて行なうコンペティションに、山形県内に限らず受け付けています。つまり、前哨戦として全国規模で腕試しをする絶好の機会となっているわけです。その名も「新酒歓評会」!

周辺の東北5県や新潟からはもちろん、北海道から九州まで幅広く送られてきた入魂のお酒。これらを、各蔵の賛同を得て、友情蔵として、山形県の試飲会でも提供してくれます。この結果をみて、本番の出品酒を調整する蔵もあるでしょう。6月の「日本酒フェア」での試飲と比べてみるのも楽しいかもしれません。

「セミナー&シンポジウム」では、ドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」でさらに有名になられた「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフをはじめ、ハーブ研究所社長の山澤清さん、料理評論家の山本益博さん、そして、山形県工業戦略技術振興課技術主幹の小関敏彦さん、酒評論家でフリーライターの藤田千恵子さんというお馴染みの顔ぶれをパネラーに、楽しいそしてタメになるトークが繰り広げられます。
奥田シェフ自らが腕を振るった料理と、山形のお酒のマリアージュを楽しめます。

そして、「歓評会パーティ」。
山形での「新酒歓評会」に向けて全国から集まった出品酒を、その都度サーブされる料理と共に味わいます。

が、残念ながら、2部、3部はすでに定員に達し、申込みが締め切られています。
目指すは、1部の「公開きき酒会」!

*****「~COOL JAPAN 粋な日本酒!~ 山形県新酒歓評会」*****

日 時:2013年 4月25日(木)
場 所:「ホテルメトロポリタン池袋」

●タイムスケジュール

・14時~17時 「公開きき酒会
」
・16時30分~18時30分「セミナー&シンポジウム」
・19時~20時45分 「歓評会パーティー」

<2013 参加蔵元一覧 >

01) 『朝日川』朝日川酒造      02) 『東の麓』東の麓酒造
03) 『清泉川』㈱オードヴィ庄内   04) 『羽陽男山』男山酒造
05) 『大山』加藤嘉八郎酒造     06) 『くどき上手』亀の井酒造
07) 『菊勇』菊勇          08) 『鯉川』鯉川酒造
09) 『香梅』香坂酒造        10) 『東光』小嶋総本店
11) 『霞城寿』寿虎屋酒造      12) 『花羽陽』小屋酒造
13) 『羽陽辧天』後藤酒造店     14) 『羽陽錦爛』後藤康太郎
15) 『上喜元』酒田酒造       16) 『やまと桜』佐藤佐治右衛門
17) 『一声』設楽酒造店       18) 『秀鳳』秀鳳酒造場
19) 『羽陽富久鶴』新藤酒造店    20) 『杉勇』杉勇蕨岡酒造場
21) 『豊龍』鈴木酒造        22) 『一生幸福』鈴木酒造店 長井蔵
23) 『十四代』高木酒造       24) 『東北泉』高橋酒造店
25) 『白露垂珠』竹の露       26) 『樽平』樽平酒造
27) 『千代寿』千代寿虎屋      28) 『出羽桜』出羽桜酒造
29) 『初孫』東北銘醸        30) 『一献』中沖酒造店
31) 『出羽ノ雪』渡會本店      32) 『沖正宗』浜田
33) 『澤正宗』古沢酒造       34) 『栄光冨士』冨士酒造
35) 『山形正宗』水戸部酒造     36) 『米鶴』米鶴酒造
37) 『六歌仙』六歌仙酒造協業組合  38) 『若の井』若乃井酒造
39) 『麓井』麓井酒造        40) 『あら玉』和田酒造
—————————————————————————(あいうえお順)

*お問合せ先
山形県酒造組合
http://www.yamagata-sake.or.jp/
電話023-641-4050
 fax 023-631-0903

 


「いいね!ランキング」上位蔵に聞く〜 本家松浦酒造

日本酒を女性に! 徹底した気持ちが伝わり9位の「鳴門鯛」

創業は文化元年(1804)。明治19年(1886)から「鳴門鯛」という銘柄で醸し続けている歴史ある本家松浦酒造さん。徳島県と言えば鳴門。激しい鳴門の渦にもまれて育ち、身の引き締まった鯛によく合うお酒です。

ところが、ホームページやfacebook(以下FB)をのぞくと、現れるのは酒粕ケーキだったり「女子」の文字だったり……。女性に向けて発信していることが分かりすぎるほど表現されています。

確かに、最近、女性の日本酒人気は高くなっていて、女性に向けたアピールも増えています。けれど、ここまで徹底しているのは珍しい。やはりそこから伺わなければ。

 答えてくださったのは、IT企業に長く勤めて家業に入り、2011年に現職に就かれた松浦素子社長です。


「やはり、女性に注目してほしいという思いが強いんです」


「鳴門鯛」という歴史ある銘柄やロゴマークは守っていきたい。変えるつもりはない。その一方で、もちろん女性ファンが増えているという現状を捉えたアピールでもあります。けれど、もっと深い理由があったのです。

社長が会社に入って間もなく、小学校の社会見学、企業訪問で、子どもたちが蔵を訪れました。ところが、中に居心地の悪そうな子どもがいたので、尋ねたそうです。

「お酒とタバコはどっちが体に悪いと思う?」

その答えは「お酒」。

驚いて、他の子どもたちに「みんなもそう思う?」と聞いてみたら、大勢の子どもが「そうそう」と相づちを打ったというのです。

子どもが口にする言葉の陰には親の影響が大きいもの。特に母親の認識や意志が強いでしょう。母親がお酒に対して良い印象を持たないと、そのことが子どもに伝わる。

そこで、「この事実をちゃんと認識して対応しなければならない」と、気持ちを引き締めます。それと共に、女性に向けて発信し、特にこれから母親になるであろう若い女性から日本酒への悪い印象を払拭したい、親しんでほしい、と考えたそうです。

日本酒を愛する身には、なんとも切なくなるエピソードですが、これも現実です。


それと同時に、やはりお酒がおいしいものでなければいけません。

2008年からは、弟で専務の松浦正治さんが杜氏を務め、2010年には早くも「鳴門鯛 大吟醸」が「全米日本酒鑑評会」において金賞を受賞。2012年に全国新酒鑑評会で金賞受賞。順調のようですが、姉として、社長として、まずは杜氏が、自分の味、酒質を極めてほしい、と語ります。

そして、杜氏の仕事を側面からサポートする意味でも、
「FBでは、もっと蔵の日常を紹介して、酒造りというものを伝えていきたいんです。一般の人にとっては接点のない世界ですから、見えてきませんよね」と語ります。

実は、社長ご自身、酒蔵の娘として育ってはいても、蔵と自宅が離れていたこと、そして、早くに家を出てしまったので、全く様子は分からなかったのだそうです。

「自社に入り、改めて酒造りの様子を見てみると、みんな黙々と、あうんの呼吸で作業を進めていく。その背景では、例えば米が蒸されていく音が聞こえるだけ。本当に手造りで、心意気で造っていることが伝わってくる……。その空気感までをも伝えたい、と」思ったのです。

酒造りの季節に酒蔵見学をしたことがある人なら、 何も言わずとも蔵人たちが自分の技術を持って黙々と役割をこなす姿に、感動すら覚えたのではないでしょうか。

社長のこの目線は、日本酒入門女子にも訴えるものだと思います。
加えて杜氏は女性好みの優しくフルーティなお酒も得意、と社長は見ています。その面でも女性にきっとアピールできる。

さて、肝心の「いいね!」が上がった背景は?

「酒粕ケーキの発売前後ですね。昨年の11月発売でしたが、その前は300程度だったのが、3ヶ月たたずに800台まで上がりましたから」
………。

さらに、IT企業ご出身の社長だけに、ご自身のFB友達が1000人以上! スタート時はそのお友達に声をかけて増やしていったのだそうです。そして、
「『いいね!日本酒。』ランキングで20位以内に入って、全国の方に『鳴門鯛』の存在を知ってほしい、と強く思っていたんです。それで、酒粕ケーキに取り組んだ」

奮起するきっかけの一つに「いいね!日本酒。」のランキングもあったとのことで、こそばゆいですが、うれしいですね。

しかし、ポイントアップの秘訣は酒粕ケーキ!?
王道ではないかもしれませんが、入ってくれた人たちがちゃんと残っている。きっかけは別でも、いつの間にか日本酒の魅力に触れ、気づいて、好きになってくれる。可能性を強く感じます。

女性が嬉しくなるような絵柄があふれています。少しずつでも日本酒に興味をもってもらいたい、と、その隙間に酒造りの様子をしのばせて。

「これからの課題は、会社紹介とショッピングのサイトを分けて、役割を明確にすること。それと、HPのFBへの入り口ももうちょっと入りやすいものにしたい」
そう話されたと思ったら、HPが、もうリニューアルされていました。仕事が早い。

歴史と伝統の日本酒の世界。それに相反すると思われるITの世界。
しかし、それが一緒になったら、こんなに強力なバリュー、価値と発信力はない。それは日本国内だけに止まらない可能性を持っている。そのことを良くご存知で、まだ少々の戸惑いも持ちながら、「これしかない」という思いで運営されているようです。

日本酒の新しい世界への突破口は、こんなところにあるのかもしれません。

アンケートの結果はこちら
facebookの「いいね!」ランキングはこちら