今年もきっと「酒は未来を救う」

昨年から横浜・大さん橋のホールになり、ゆったりと試飲できる。

日本産のお酒がジャンルを超えて65社集結

2009年からスタートし、5回目を迎えることとなったチャリティ試飲会、「酒は未来を救う〜今、私たちに出来ること」。

言うまでもなく、ここでいう「未来」とは「子ども」です。子どもは大事な未来。

けれど、頼るべき親がいなかったり失ってしまったり、障害を抱えて自分の力だけで生きていくのが難しかったり、幼くしてハンディを背負わされてしまった子どもたちが少なくないという現実。

そんな子どもたちの力に、少しでもなれたらーー。彼らをサポートしている団体に寄付が届けられます。

その志に賛同して集まったのが、日本酒、焼酎、ワイン、どれも日本産のお酒のメーカーさんたち。今回は、65社に上っているそうです。(→参加リスト

チャリティではありますが、あまり堅苦しく考えず、バラエティ豊かな日本のお酒を味わいに訪れるのもいいですね。

日本がどんなに豊かな国土なのか、質の高いものを生み出しているのか、実感できるに違いありません。

「
病気の子供達が元気になって、美味しいお酒を
楽しめる様になる未来のために。」

主催者からのメッセージです。

会場では、日本酒Tシャツ、酒蔵銘柄ノートなど酒に係る品々を販売しています。

ただし、お酒以外の飲食物を販売しないので、必要に応じて、持参してください、とのこと。フロアにはテーブルが用意されているので、グループで行って、または、現地で仲間を作って楽しむといいかもしれませんね。

会場には、「日本赤十字社」や「がんの子供を守る会」のブースも予定されています。直接、話を聞いてみると、現状を実感することができるでしょう。

また、「タイガーマスクになる2013」と題して、被災地の児童養護施設で、新1年生になる子どもたちへ、入学祝いを贈るという活動もしています。

銀行への振込期間は過ぎてしまいましたが、飲食店などで、募金箱を見た人もいるかもしれませんね。当日も、募金箱が設置されるので、協力することができます。

すでに、昨年、2012年に贈られた子どもや施設からのお礼のメッセージなどもブログに上がっていますので、ぜひ、のぞいてみてください。

そして、楽しんだあと、ごみはお持ち帰りを。

【第5回 酒は未来を救う 今、私たちに出来ること】

・   内容  日本酒・焼酎・日本ワインの試飲、Tシャツ、ノートなどの販売
・   日にち  2013年 3月 31日(日)
・   時間  13時30分~16時
・   場所  横浜 大さん橋ホール(神奈川県横浜市中区海岸通1-1-4)
・   入場費 前売り3,500円 当日券4,000円
・   参加蔵 約65社(日本酒・焼酎・国産ワイン)

■寄付先:財団法人がんの子供を守る会
日本赤十字社東京都支部
(赤十字子供の家)
あしなが育英会
被災地の児童養護施設

■主催:NPO法人 酒は未来を救う会
理事長  花岡賢(日本酒はなおか)
ブログ:http://ameblo.jp/sakewamiraiwosukuu/

写真提供:「NPO法人 酒は未来を救う会」


温度が変わればこんなに違う、燗酒勉強中。

「末廣 お燗名人育成講座」で燗酒の魅力にハマる

燗酒といえば、熱燗一辺倒だった時代もありました。
でも、今は、お酒の味や酒質が本当に生きる味わい方として、燗酒の知識って不可欠。なにより、様々な温度で味わえる、日本酒ならではの楽しみ方ですから。燗付け名人が一人でも仲間にいると重宝がられますね。

では、お酒とお燗=温度の関係は?と思ったところへ、「聖地巡盃」でもお世話になった末廣酒造さんの燗酒セミナがあるというので、参加させていただきました。その名も末廣 お燗名人育成講座」。大丈夫か?私。

この日の東京会場では、新城猪之吉社長が自ら講師に。

まずは、お酒の歴史、造り方、種類、などなど、基礎知識を勉強して、いよいよ燗酒ワールドへ。

このテキストが、分かりやすくてよくできているんです。

聞けば、末廣酒造さん、福島県や東京を中心に、2005年からセミナーを続けているとのことで、この日が記念すべき60回だったのです。
(東京では2007年2月から行なわれ、この回が17回目だったそうです。この後、いわき市でも行なわれ、現在61回となりました。)

テキストもブラッシュアップされているはずです。

ここ数年、燗酒人気も上がって来ていますが、その陰には、こんな活動もあったのか、と改めて思った次第でした。

ずらりと並んでいたとっくりは、種類×温度違いに分けられ温めたお酒を入れるもの。各テーブルに配られるのでこんなにあります。早く飲まないと温度が下がる……、とあわてて、するする。おいしい。

そして、自分が一番合っている、と思った温度の順列をつけます。

最後に、みんなの判定を挙手で計るのですが、これが意外に千差万別、多種多様。だいたい1種に多くのポイントが集中はするのですが、なかには完全に分かれてしまうものも。

好みですから、正解はない……ですからね。

そして、20分程度のテストがあります。

テストと言ってもテキストにあること、自分の感性で書けるものなどで、楽しく答えられる問題ばかりでした。基本的なことは押さえつつ、楽しんでほしいという気持ちが伝わります。

そして、合格者には認定証が渡されます。
大きな賞状の他にカードタイプもいただけるので、ぜひ携帯して、お店の人に見せたら、気を入れてお燗を付けてくれる、かもしれません。

だいぶ暖かくなってきましたが、寒いから燗酒というわけではありません。

ほんとに適した温度、自分の好きな温度を探してみるのがいいんだな、と。それがまさに燗酒の魅力、なんですね。

新城社長、スタッフのみなさま、お疲れさまでした。

(余談ですが、日経新聞の「訪ねて楽しい日本酒の蔵元 全国ランキング」で、見事!1位になられてましたね)

そして、参加されたみなさま、楽しかったですね。居酒屋さんでばったり遭ったりして。

 


京都・丹後で酒蔵ツーリズム!—part1:ハクレイ酒造

スイーツもお酒も、と欲張りな人にぴったり。

白嶺ロール(左)と蔵ロール。 

「ケーキ屋さん?」−−−−そう思われたかもしれませんね。

スイーツショップ&カフェ、ではあるのですが、実は甘党の対極、「酒呑童子」の銘柄を持つ左党のハクレイ酒造さんに併設するカフェ、「蔵Sweets HAKUREISYA(白嶺舎)」です。

「——併設の」、と片手間のように言って済ませられないほど、本格派なのです。昨年、2012年7月にリニューアルオープン(オープンは2010年7月)したスイーツ充実カフェ、となれば、日本酒女子、……スイーツ男子も見過ごせません。

先日、酒蔵取材で京都・丹後地方へ行く機会があり、そこまで行ったら、ぜひ、お寄りしたい、とお問い合せをして、伺わせていただきました、ハクレイ酒造さん。

京都・丹後と言えば、ハクレイ酒造さんからは日本三景の一つ、天橋立がすぐ近く。家と船着き場が一体化した伊根の舟屋など、見どころも多い場所。

酒蔵をベースに地元の観光地を訪ねる。

あら、これこそ、「酒蔵ツーリズム」ではないですか!

 

1832年創業の歴史を持つハクレイ酒造さんは、京都の日本海側、京都府宮津市の丹後由良にあります。北側には日本海が広がり、南には丹後半島の根元で東西に連なる大江山連峰(833m)の由良ヶ岳(640m)がそびえるという美しい環境に囲まれてお酒を醸す蔵です。

赴きある創業時からの蔵

大江山連峰の湧き水を利用して、米と水と人との調和を大切にした酒造りを行ない、「白嶺」という銘柄名も、雪をかぶった由良ヶ岳を表したものだそうです。

また、森鴎外作『山椒大夫』の一節、『安寿と厨子王』伝説の舞台も、この由良の浜だったのです。遥か昔に教科書で読んだお話、「安寿恋しや、ホゥヤレホ、厨子王恋しや、ホゥヤレホ」と謡う母の声を聞きつけて再会を果たした下りが、急に甦ってきました。

そして、気になる?「酒呑童子」というものは、平安時代に大江山辺りで暴れ回ったオニの頭領だとか。やっぱり辛口が似合う……でしょうか。

天橋立。
伊根の舟屋。

今回は残念ながら着いた時には既に薄暮。周りの景色を楽しむ間もなく、駆け足で見学させていただいたのでした。ありがとうございました。

夕方に着いたせいか、明るい時間でもきっとそうなのだと思うのですが、細い道を挟んで黒い板壁の建物が並ぶこの一画は、風情があってとてもすてきでした。

創業時に建てられた趣のある「天保蔵」。この一部が、「天の蔵」としてショップや蔵見学のスペースとして利用されています。

  

 

今回、丹後地方に行くことになったのは、京丹後市の『玉川』醸造元・木下酒造さんへ、5年ぶりにイギリス人杜氏のフィリップ・ハーパーさんを訪ねるためでした。

実は木下酒造さん、日本酒ソフトクリームも人気なのです。ハクレイ酒造さん、木下酒造さんでお酒&スイーツをハシゴ。日本酒女子、スイーツ男子にも魅力ですね。

パート2では、木下酒造さんとその周辺をお届けします。

入り組んだ山脈の間を縫うように走り、急に視界が開けたと思えば目の前に日本海が広がる北近畿タンゴ宮津線。この路線上にある2つの酒蔵はとても個性的で、観光にも魅力的な見どころが豊富。今回は時間切れで辿り着けませんでしたが、食も豊かです。(……ここまで来てカニにありつけなかった……)。

ぜひたっぷり時間をとって訪れていただきたい。伝々、後悔を込めてお勧めします。