「いいね!ランキング」上位蔵に聞く〜寺田本家

1位登場! 独走の秘密は「Organic-Net」!?

facebookでの「いいね!」=ファン獲得の上位を占めるお蔵さんから、なんとかその秘訣を聞き出そうというこのシリーズ。早くも1位の登場となりました。
ご参加されてからずっと軽やかに首位独走を続ける、『五人娘』の寺田本家さんです。

「いいね!日本酒。」にご参加いただいている蔵の方とファン数ランキングの話になると、「まぁ、1位はしょうがないとして」と、つい口にしてしまうくらい完全独走態勢。孤独なランナー??と化している寺田本家さんだけに、その秘訣、気になります。

「ウチは、完全無農薬米を使ったお酒を造っているので、日本酒ファンというだけではない人からも興味を持っていただいていますし。それと、ずっと発酵ということにこだわってやって来たのですが、それが今、注目されていますよね。そういったことのせいじゃないでしょうかね」
そうおっしゃるのは、63歳という若さで急逝された先代の跡を継いで、この春から24代目になられた寺田優社長です。

オーガニック日本酒が注目されたさきがけ的存在だけに、地球を考えるイベント、「アースデイ」などにも参加していたとのこと。

実は伝々、この夏、ちょっとエコ関連の仕事をしまして、オーガニック系のレストランや居酒屋さんを何軒か取材する機会があったのですが、行く先々で“お会いした”のが『五人娘』さんでした。

今更言うまでもなく、ファンも信奉者も多かった先代の寺田啓佐社長。「酒造りの主役は微生物。それが元気でいられる、生き生きと発酵してくれる環境を」と考えて、減農薬米なども試しながら、約25年前から少しずつ切り替え、5年前からは完全に無農薬米、無添加の生もと造り……自然の造りに切り替えた。

「なにより分かりやすいですから。お酒って複雑なことが多いですけど、 “無農薬”って言ったら無農薬でしかないですからね」
先代と共に自然の酒造りを探求し、先代の意思を受け継ぐ若き24代目のがんばりが、ますます気になる、目が離せないのでしょう。

昨年の6月からはじめたFacebookでは、酒造り、米作り、蔵のイベントなど、日々の作業、出来事を、たとえ短いコメントでも、まめに発信されています。
「契約農家さんもいますが、自分たちでもお米を作っていますから、米作りから酒になる迄の全てを自分たちで掌握している。それは楽しいですし、伝えたくなりますよ。ほんとうは週に2〜3回アップしたいくらい」

そうはいっても専務時代ならいざ知らず、今のご多忙な立場で、時間を作るのが難しいのでは?
「それほどでもないですよ。それにスタッフや知人のタイムラインからシェアしていますし」
6人いる蔵人は平均年齢30歳!と、みなさんお若い。そのうち2人がfacebookをやっているのでそちらからシェアでき、一人はレシビ本も出している料理研究家、というユニークさです。加えて、酒造りというよりオーガニックに関心のある人も訪れるだけに、そうして知り合った人からシェアしたり。チームワークの妙ですね。

ちなみに、先代も「facebookっていうのがあって、面白いらしいね」と、どこからか、情報を得て来ていたそう。柔軟なアンテナを張っていた方だったのですね。

facebookをはじめる数カ月前からTwitterもスタート。facebookをはじめる時点で、Twitterのフォロワーが1000人ほどもいたそうです。フォロワーの中には多くのフォロワーを持つ人も少なくなかったとか。そのままfacebookに参加していただけたことも大きかったのでは、と話されます。

オーガニックの世界は、注目されつつも本気でやる人はまだ多くはない。情報を辿っていったら寺田本家さんに集まって来た。Twitterを通して、facebookを通して、知りあい、つながることができる。インターネットの最も良いところ、です。
「でもね、そこで終わってはいけないと思うんです。ちゃんと会って、顔を会わせて話をするっていうことも大切で、両方で接点があることが大事なんだと思います。人として、楽しい、おいしい、を実際に体験したり共有していくことが大事」

自社イベントやお酒のイベントに加え、エコ関係のイベントも多くありますが、Facebookだと告知もしやすい。様々なところで実際に会って話をする機会も多い。そこから、facebookへの参加も増える。相乗効果です。
無機質なネットを有機に変える。人気の秘密はオーガニックなネット活用のようです。

「写真もいい!」と、評判です。なんたって蔵元、元はカメラマンですから。

「いいね!ランキング」上位蔵に聞く〜木内酒造

第1回はビールや梅酒も人気の木内酒造さん

Facebookを発信の軸にして、63社(8月23日現在)の酒蔵さまにご参加いただいている「いいね!日本酒」。
「いいね!」ランキング上位の蔵元さんはどんな使い方、どんな工夫をして「いいね!」=ファン数を増やしているんだろう、気になりますよね。成り代わって、伺わせていただきました。

第1弾は、8月23日時点で3位の茨城県・木内酒造さん。木村俊介企画室長にお話を伺いました。

木内酒造さんと言えば、日本酒ファンには『菊盛』で知られますが、『常陸野ネストビール』や『木内梅酒』と、人気のラインナップが揃います。不肖伝々も、取材で日立駅を利用した際には、駅併設のガラス張りカフェで、昼はネストビール、夜は梅酒をいただきました。

Facebookを始めたのは2011年8月7日からだそうですから、ちょうど1年。
公式ホームページ、メルマガ、Twitter、ブログ、facebook、と多面的に展開する中のひとつですが、数年前からやっているTwitterからfacebookへお客様の方も移行して来ているように感じるといいます。

「字数制限もなく、写真が見やすいからでしょうか。私たちも良い写真を撮りたいと気をつけて撮るようになりました。
スタッフもみんな若いので、もともとfacebookをやろうということには積極的だったんですが、反応が良いですから、これからも活用していきたいと思っています。
例えば、先日の期間限定で行なったビアガーデンなんかでも、告知をアップするとすぐにコメントを返してくださいました。『“facebookで見た”で100円引き』という企画をやったんですが、『見た』とおっしゃってくださった方は多かったですから。反応があると嬉しいですね」

企画室長の木村さんに加え、お酒の醸造担当さん、ビールの醸造担当さんの3人でアップし、さらにブログ担当の方がブログをアップすると自動的にfacebookにもアップされるシステム。担当者同士で打合せなどは特にせず、スケジュール調整もなし。それぞれ話題があった時に書き込む自由なスタイルだそうです。

「なるべく間をあけないように、とは思っているんですけど、10日ほど空いてしまうこともありますし、重なってしまうこともあります。ただし、当たり前のことですが、記事をアップしなくても、コメントは見逃さないように、こまめにチェックをして、返事を書くようにしています」といいます。
実は、気づかずにコメントが遅れてしまったことがあり、反省の気持ちも込めてということのようです。

「いいね!」に関しても、今はあまり気にしないという木村さんですが、一度だけ頑張ってみたことがあるそうです。

「そう言えば、今年の春くらいから『いいね!』を押していただく率がぐぐっと増えたんですよね。理由はとくに…………。そうそう、ちょうど新酒ができてイベントも多かったので、更新頻度を増やしたり、イベントのライブ感をTwitterみたいに、会場から伝えたりしたいと思ってやったたことがありました。
ただ、携帯電話ではできなかったので、イベント会場にノートパソコンを持ち込んで。カメラで写真を撮って、パソコンに取り込んで送るという、ちょっと手間がかかる作業だったので、1回のイベントで送れたのは、2〜3回だったんですが、たぶん、その臨場感が伝わったのかな、と思いますね」

Facebookは「相手の顔が見える」というのも特徴。木村さん自身は企画室ですが、できるだけ造り手を身近に感じてもらえるような内容や表現ができたら、と心がけているそうです。
そして、匿名ではないお客様の声を直接聞けるところが良い、と。
「私でも嬉しいんですから、造り手の人たちは、飲んでくださる方からの意見や感想を聞けたら、もっと嬉しいと思いますよ」
木内酒造さんのfacebookを訪れて、感想をどんどん書き込んでくださいね。

歴史を感じさせる佇まい。こんなところで試飲なんて、いいですね。

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