「いいね!ランキング」上位蔵に聞く〜泉橋酒造

「とんぼ」のメッセージがじんわり伝わり5位の『いづみ橋』

5位あたりまではほぼ定位置となっている「いいね!ランキング」。一気に増やして逆転、または反対に越されないよう、気にしているのかいないのか?

「実は気になっている」というのは泉橋酒造の専務、橋場由紀さんです。

でも、今のところはマイペースでいこうと思っているのだそうです。というのも、順位を追うよりも伝えたいことがはっきりしているから、ということのようです。

 神奈川県海老名市の地酒、『いづみ橋』さんは、とんぼのマークでお馴染みです。とんぼ、ヤゴ、最近は雪だるまの下にひっそり息づく卵も加わりました。

社名は「泉橋」銘柄は『いづみ橋』なのに、どうしてキャラクターは「とんぼ」なのか、ご存知でしたか?

Facebook(以下、FB)やホームページ(同、HP)をご覧の方はきっとご存知ですね。

青空を写しヤゴが泳ぎ回る夏の水田、波打つ黄金色の穂の上をとんぼが飛び回る秋の田んぼ、春を待つ卵が静かに眠る休息の田んぼ。そんな光景が見られるのは、田んぼに農薬が使われていないから。

「いづみ橋」のおいしいお酒はそんな田んぼで育てられた無農薬のお米だけから造られていることを「とんぼ」が語っているのでした。

酒造りがオフシーズンに入る春になると、苗作りや田植えなど、仲間が集まって半年ぶりの作業風景がアップされ、それから秋にかけて稲刈りなど、FBには、楽しそうな酒米作りの様子や田んぼの生きものたちが随時、報告されています。自分たちで米作りも行なっているのです。

みんなで米を作るようになったのは18年も前!のことなのだそうです 約80人でスタートし、今では200人以上に。きっと、毎年、楽しみにして集まって来られるのでしょうね。お迎えする側も食事の用意やら大変そうですが、それもまた、楽しい。

そして、酒造りの季節になると、酒蔵での仕事に関する話題が多く登場。1年を通してみると、お米から日本酒ができるという全容を知ることができます。

というのは、一歩引いて、泉橋酒造の作業風景を通して、「酒蔵というところが日々どんな仕事をしているのか知ってもらいたい」という視点を、伝える側が常に持っているせいかもしれません。

泉橋酒造独自のこと、酒造りの一般的なこと……、そう考えると、いろいろ目に入り、アップしたいことが多すぎて……。しつこくならない程度に、と、ぐっと自分で抑えているのだそうです。

また、添えるコメントも、それぞれ一言というわけではなくちゃんと説明されているのですが、ここで、もうひとつ心がけていることがあります。それは、「続きを読む……」をクリックしなくても読み切れる長さに留める、ということ。

「多くの人は、ぱっと見て理解して次へ行きたいものだと思うのでーー。でも、社長はブログも書いている影響で、長くなりがちなんですよね(笑)」

FBはご主人で社長の橋場友一さんと由紀さんのお二人でそれぞれアップしていますが、文章量も見分けるポイントのようです。

内容や時間がダブらないように、調整しながらやっているので、かち合ってしまった時には、どちらかがボツ、ということになってしまうそうです。

ところで、由紀さんが個人的にFBをはじめたのは2011年2月。同時にTwitterもはじめたのですが、その1ヶ月後に東日本大震災が起こり、期せずしてソーシャルメディアの利便性を実感することとなったそうです。

また、社長は、震災後に酒蔵、飲食店、酒販店、愛飲家をつないで義援金の協力を訴えて多くの賛同を得た「ファイト!日本、義援金プロジェクト」の事務局にもなっていて、そちらでもソーシャルメディアは、大活用されたそうです。(記事はこちら

HPも、18年も前に知人がいち早くHPデザインをやりはじめたことから、開設することとなった泉橋酒造さん。HPの存在自体が珍しくて、新聞で紹介されたほどだったという、長いHP歴です。ただし、更新は若干の手間がかかるため、もっと頻繁に気軽に更新したいと思っていたのだそう。FBの手軽さは待っていたメディアと言えるようです。

そして、FBをスタートした矢先に「いいね!日本酒。」からお声をかけさせていただき、ご参加いただいた。当初は順位が気になり見るのもためらわれたというランキングも、気がつけば上位の常連。今では、この位置をキープするかさらに上にいくか、と良い意味で刺激になっているそうです。

中央の“ヌケ”の良すぎる写真は泉橋酒造さんの蔵の周りの風景。よく見ると月も浮かんでいます。都心のすぐ近くと思えない、豊かな環境です。左は話題の雪だるまラベル。雪(由紀)の結晶もすてきです。右の写真は一昨年のものですが、あまり見ることのできない生酛作りの様子。

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「いいね!ランキング」上位蔵に聞く〜 中野BC

同年代の女性にもっと日本酒を!と16位の『長久』『紀伊国屋文左衛門』

 「おじいちゃんが『長久』をよく飲んでいたんです」と懐かしい思い出を話してくださったのは、中野BCさんで、インターネット関係を担当されている山中真梨奈さん。まだ20代前半という彼女に、いきなり脱線ですが、日本酒の印象を伺ってみました。

「正直言って、入社するまでは、日本酒って、年齢の高い男性のものと思っていました。学生時代のおいしくないお酒のイメージもありましたし。でも、地元企業として誇れる会社であり、それを広める手伝いができたら、と思いまして入社を希望。入社しておいしいお酒、おいしい飲み方を教えてもらい、女性にとってもおいしく飲めて楽しめるものだと、改めて感じています」

お友達は?と聞いたところ、「日本酒を理解する女友達はまだ少ない」とのこと。

若い女性の日本酒ファンが増えたと話題になったりもしますが、山中さんが話してくれたことが、実は、まだ大多数の声でしょう。ということは、その良さを知らない人がまだまだいる、まだまだ広がる可能性がある、ということですね。

さて、本題です。

ホームページにネットショップ、ブログにfacebookにTwitter……と、インターネット周辺で対応しなければならないことがどんどん増え、選任スタッフを置く酒蔵さんも増えてきました。

社員数約140人という中野BCさんで担当されている山中真梨奈さんも、その周辺をカバーするため昨年夏に入社。ご多忙な専務から引き継いで半年ほどになります。

1日1回の投稿を心がけ、「いいね!」の増加が集中している時間帯の前にはアップするようにしたり、インサイトも参考にして記事のアップを考えるといいます。

写真がきれいだなぁ、と思ったら、カメラは会社に常備している1眼レフ。加えて、学生時代(ワリとつい最近のこと^^)にフリーペーパーを作ったりしていたのだそう。写真加工ソフトのphotoshopも使いこなして、演出しているそうです。

「きれいな写真を心がけているのは、女性にもっと参加してほしいから。やはり、まだまだ周りには同年代で日本酒の良さに気づいていない人が多いんです」

梅酒で人気の蔵元さんですから、梅酒のファンとしてFBに参加した人たちにも、日本酒のおいしさを知ってほしいところですね。

蔵見学やイベントに来られたお客さんは本人の承諾を得られればなるべく載せたいということで、『月向BAR2012』で、梅酒の瓶を象った「イイね!」の手形プレートを作って持ってもらったところ、みなさん、楽しんで参加してくれたそうです。シェアしてくれた人もいたとか。掲載の承諾が取れない時には、人物を小さくしたり、顔をぼかしたりとの配慮は忘れないようにしています。

2月3日には『日本酒BAR 2013』がありますから、きっと日本酒版の「いいね!」プレートが登場する、のかな? ぜひ、「日本酒『いいね!』アルバム」を作ってもらって、シェアさせていただきたいです。

ところで、この「日本酒BAR2013」、最初に500円でお猪口付きの1杯めを買ってしまえば、後は用意されたどれを飲んでも1杯100円! 笑福亭由瓶氏の落語会はあるし、おつまみもあるし……、日本庭園を眺めながら、なんだか幸せな時間を過ごせそうで………行きたくなります………。

まだまだFBを活用しているのは若い年代が多いということを考えると、入門編的な情報をこまめに出していくことも日本酒ファンの裾野を広げることになります。

ただ、前述の通り日本酒はいわば初心者とのこと。今はいろんなことが新鮮で、好奇心のアンテナに次々と情報が飛び込み、間違えないようにと緊張感も持ってブログやFBの画面に向かっています。幸い、蔵のみなさんがいろんな質問に快く応えてくださるので、今はいろんなことを吸収するのが楽しい毎日だそうです。

「日本酒は昨日今日できた新しいものではないので、深い知識を持った方達も見ることになります。より正しい情報を発信するためにしっかり学んでおかないと……」

1本のメッセージを書くだけでも慎重に慎重を重ねてのことといいます。

山中さんは、ユーザーの方々に向けての発信に加え、社内にもFBの発信や共有を呼びかけています。

例えば、酒蔵見学にいらした方が抽選のプレゼントに当たってFBに喜びと感想のコメントを書き込んでくれたことがあり、さらにそれを社内で共有できたのだそうです。それもFBならではのこと、です。だから、

「お客様が積極的にコメントを寄せてくれるFBという場では、お客様と接する機会があまりとれない現場の人たちも、日頃、自分たちの造っているお酒がどのように受け止められているのか、どんな人たちが飲んでくれているのかを直接知ることができる場であると思っています」

そこで、見ることはできても、返事を返したいけれど投稿は苦手、という人たちのために、素材や意見を預かって、代わりに投稿することも積極的に行なっています。

さまざまな角度からFBを使い切っている、そんな風景が見えてきます。

さりげなく季節の便り。/手作りの「イイね!」プレートと笑顔がすてきです。/もろみが1週間で変化する様子を紹介。

 ところで、日本酒に加え、和歌山ということで梅酒等の果実酒で知られる中野BCさん。「BC」が気になっていたのですが、「Biochemical Creation」の略で生化学の創造を意味するとのこと。日本酒、梅酒、それらから派生する健康食品、化粧品など、幅広く作っていらっしゃいます。日本酒と梅酒の製造時期がちょうど反対なので、情報発信のテーマには困らないようです。

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「いいね!ランキング」上位蔵に聞く〜 天吹酒造

macヘヴィユーザーの社長自ら投稿!で11位の『天吹』

最近、何かと目が離せない九州の日本酒。それを引っ張っているのが佐賀県、と言って良いでしょう。

今回、お話を伺ったのは、そんな佐賀県から、一昨年(平成22年)のNHK紅白歌合戦「僕のふるさとニッポン」のコーナーで、嵐の大野智さんが酒造りを体験した蔵として一躍、若い女性にも知られるようなった天吹酒造さんです。300年の歴史を持ち、東京農大中田教授が開発した花酵母を早い時期から積極的に取り入れて、バラエティ豊かな酒造りをされていることでも知られています。

 「担当者 社長 木下武文」、……社長さま? ……旭日小綬章を叙勲された?

失礼ながら、最初、担当者欄にお名前を拝見した際には、特に名前の記載がない訳は何人かで担当されているので、社長が代表して、ということなのかと思いました。

ところが、お話を伺うと、「あの頃はmacしかなかったからね」、とおっしゃる、筋金入りのmacユーザー! eメールも一般化されて間もなくアドレスを取得したものの、「知りあいでメールやってる人が少なかったから、当時はあまりやり取りすることもなかったけど」と、まさにネット社会の創世記を歩まれて来た方なのでした。

今もfacebook(以下、FB)はもちろん、HPもTwitterもご担当されているのだそうです。

「FBは去年の9月11日から。今年のお年賀にも、『FBをはじめましたので、“いいね!”をお願いします』って書いたんですよ。叙勲や鑑評会で金賞をもらった時のコメントに『いいね!』をたくさんいただいた時は嬉しかったですね」

積極的に活用されています。

Twitterは、そのずっと以前からはじめられていて、FBを知って、Twitterより良さそうだと平行してFBをはじめられたのだそうです。

そんなに多くを担当されていて、FBの更新も苦にならないんですね?と伺うと、

「今思うと、中学の頃、日記を書いていたんよ。だからその感覚で。だけど、こちらは、くどくならないようにということには気をつけて、さらっと読んでもらえるにはどうしたらいいかな、と考えながら書いてますよ」

HPのコラムも書かれているので、その書き分けも伺いました。

「HPはじっくり読んでもらえるので、ちゃんと説明して書ける。FBは、例えば同じことを書くとしてもポイントを絞って2〜3回に分けてアップするように書きますね」

読者の負担にならないように1回の投稿のウェイトを軽くする、という気遣いがあります。それが何度も訪れてもらえる秘訣。そして、それぞれの投稿には必ず、発見や気づきや面白さが入っているように、と気を配る。さらっと読んでもらうためには、さらっと書くわけにはいかないんですね。

そんな投稿を、少なくとも週に3回はアップしたい、とおっしゃいます。そのためには、気づいた時に、時間がある時に、何回分かを書き貯めて、ストックしておくのだそうです。そして、アップする日のトピックなどを少し取り入れたりしてアップします。

「毎日考えるのはたいへん。自分が苦痛になってはしょうがないからね」

社長業務のお忙しい中でこまめにアップできるのも、そういった陰の工夫がありました。ブログでもFBでも、あまり間をあけないことが読者とのコミュニケーションを続けるためには大切です。

国内でのイベントや海外営業があった際、社長が不在の際に特徴のあるお客様が見えた時には、それぞれの担当者に書いてもらいますが、それ以外はご自分で書き、スケジュール管理もされています。しかも、社員の方の原稿は必ずチェックし、時には手直ししたりして、アップするのは社長ご自身です。

「いろんな人が見てくださるものですから。そして、酒造りの状況、飲み方の提案、など、すべて『お知らせ』として書くようにしているんです」

とはいえ、酒造り以外の季節、夏場は“ネタに困る”……。どこのお蔵さんも同じ悩みをお持ちです。

「だから、何をするにもネタ探し(笑)。花がきれいだな、と思ったら、『あ、これを上げよう』とかね。そのためにも、何事にも関心を持ち、好奇心を持ち続けることが大切です」

また、名刺や年賀状に「facebookはじめました」と入れたり、TwitterにもFBのアドレスを入れたり。また、直接、蔵で買ってくださったお客さんにはお礼のメールを送るのだそうです。ところが、社長と名乗らずに送ることがほとんど。

何気なく受け取ったメール、社長さんからかもしれません。

もちろん、そういった努力は会社の宣伝のためです。しかし、最終的な目的はそれだけでない。一番大切なことは、日本酒の良さを多くの人に気づいてもらうこと。

「どうやったら、日本酒に興味を持ってもらえるか、そのための情報を出さんといけない」

あれも言いたい、これも言いたい、でも書きすぎては読む方が食傷しないように、淡々と酒と酒蔵の魅力を伝え続けていく。それが日本酒全体の人気につながるFBの役目と考えておられるのでした。

文章同様、写真も伝えたいことにフォーカスして。1シーンを載せるためには最低10カットは撮るそうで、以前はデジカメ携帯、今はiPhoneで。左の収録風景は「このまちであなたと」。1月9日水曜日22時54分からSTSサガテレビで放映予定。

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「いいね!ランキング」上位蔵に聞く〜酒井酒造

 着実に「いいね!」を積み重ね18位の『五橋』

「男は度胸、お酒は五橋」でお馴染みの、山口県は『五橋』酒井酒造さん。“山口県の地酒”として、県産の米、水、人、にこだわった酒造りをされ、軟水の柔らかな口当たりで人気です。

ご登場いただいたのは、業務部課長の大下勝己さん。「いいね!日本酒。」では、初期の頃に、ビデオレターにご協力いただきました。

大下さんは、去年の春、マーケティングのセミナーに参加。その内容がほとんどfacebook(以下、FB)を勧めるような内容という印象を持ち、「facebookはやらねばソン、絶大な効果あり」と、“軽いマインドコントロール”を受けた(笑)状態に。早速、本を買い、読み込んで、まずは個人ページを実験的に始めたといいます。そこでは、とっても自由に……会社以上に自由に書かれていますが、個人ページから人とのつながりの手応えを感じ、7月13日に、会社のFBをスタートさせたそうです。

以前からホームページもご担当されていて、また、他にFBをやっている人がいなかったこともあり、必然的に担当に。仕事の空き時間、休憩時間などを使って書き込んでいるので、なかなか更新できないときもありますが、焦らず取り組んでいらっしゃるそうです。

そんな中でも、今年の1月15日に行なわれた、銀座Sake Hallでの『SAKE日和♪五橋の会』(あおい有紀さんプロデュース&司会)に、FBで知り合った、まだ面識のない方々が5〜6人、FBでの告知を見て来てくださったとのこと。嬉しかったご様子でした。

また、10月1日のお酒の日にめがけて10日前からカウントダウンを行なった時には、「毎日、たいへんですね」とねぎらっていただいたとか。それというのも、事前に10日分を作り、公開日設定をしたものですが、一度に作ったとは思えない、盛り上げ方だったからでしょうか。

もちろん、美しい誤解は敢えて訂正せず、そのままにしておいて……。

先に始めていた個人のFBでも、自然と会社のことを取り上げることは多く、個人ブログで知り合った方が、会社のブログにもつながってくれたり、イベントに足を運んでくれたり。また、イベントの際に、お酒を買いつつ、大下さんに会いに来てくれたりもするそうで、ネット上だけのつながりが現実となってより強くなり、広がっていく手応えが感じられていらっしゃるようでした。

大下さんと一緒にFBを更新されているのは、41歳と同年代?の大津杜氏、仲間史彦さん。

現状では特に明記していないので、全て大下さんが書いていると思っていらっしゃる方もおられるようですが、大まかに言って酒造りの進行状況など造りに関して触れているのが杜氏さん、イベントや商品の案内が大下さん。近々の更新から、それぞれ名前を記していく予定とのことです。

さて、肝心の「いいね!」獲得数ですが、冒頭でご紹介したビデオレターでかなり増えたそう。でも、焦らず、着実にお客様が増えるように「いいね!」が増えてくれれば良い、という考えです。

個人のFBでは、リアルな人間関係があるため、何かをアップすると反応も早いもの。

会社のFBでも、お客様ではあるけれども、『五橋』のお酒が好きで参加されている方達と、顔の見えるような関係性を築いていきたい、ということのようです。現状でもコメントの多いページだと思いますが、さらに、素早い反応で大下さんを追い込むと、更新回数も増えていくかもしれません(笑)。

さて、これからのことをお訪ねすると。

「今、考えているのは、FBページのカスタマイズ。たまたま買った本で提案していたのですが、大手企業のサイトなどを見て、“その3歩くらい後”には近づきたいと思って」

実際にかっこ良く見え、また、他と違う物を作ってみたいという性格がちらっと顔をだしたようで、ただいま勉強中、研究中。

実は、一度作ったのですが、FB自体のシステムが変更され、全て消えてしまったのだそうです……。

そして、もうひとつ。

「『五橋』のお酒の人気投票をやってみたいんですよ。『GKO48総選挙』。既に用意されている投票システムを利用できるのですが、今の、“いいね!”の数では、あまり意味がないかな、と」、とのこと。

でも、伝々、そこで引きませんでした。そして、確約をいただきました。

発表させていただきます。

来年、2013年5月9日「五橋の日」に、第1回『GKO48総選挙』開催決定!

「五橋」のラインナップから48種を選び、人気投票を行なうのです。それまでに、みなさん、「いいね!」を押して、投票権を手に入れ、来る日に備えてくださいね(あら?「いいね!」が増える???)。

ご存知の通り、『五橋』の大下さまは、コメントが楽しいので、コメント込みで載せさせていただきました。拡大してご覧下さい。

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「いいね!ランキング」上位蔵に聞く〜 あさ開

「上位のお蔵さん3軒くらいからご協力をいただいて、人気の秘訣を探っちゃおう」とはじめたこのシリーズ。予想以上に好評とのことで、ロングラン決定!です。

ほぼ日発信、お客様目線の情報を伝えて12位

「いいね!日本酒。」には、3ヶ月ほど前にご参加いただきました「あさ開」さん。ちょうどその直前の7月、立ち上げた前任の佐々木さんから引き継いで、楽しそうに更新されている様子が見えるような本社営業部・営業企画課・森有希さんにお話を伺いました。

実は、入社するまで、お酒は好きでも日本酒は飲んだことがなかったという森さん。東京で学生時代を過ごし、働いた後、盛岡に戻り、そうして出会ったのが地元密着企業、日本酒の酒蔵あさ開さんだったのだそうです。

余談ですが、業界関係者の方とお話をすると、意外に多いのです、「入社するまでは日本酒はあんまり……」という方。他の部分で魅力を感じて入社されるようですが、結局、みなさん、「でも、今は大好きです!」。魔力は魅力より強し、でしょうか。

もちろん、森さんも「すっかりその魅力にハマってしまった!」お一人です。

入社当初から前職であるweb製作の経験を生かしたネットショップを担当。facebook(以下、FB)担当者と入れ替わるように、現在のお仕事に就かれたとのこと。FBには、前任の方を含め、数人が関わっていて、その中には村井社長も。とはいえ、ほとんどの部分を森さんが担当されています。

読者の方のコメントも多く、そのお返事も短くないようなので、大変では?と伺うと、

「コメントを読ませていただくのが楽しいし、嬉しいですから、返事もつい書き込んでしまうんです」

とのこと。それというのも、ネットショップ時代には、メールでのやり取りも多いため、書くことは苦にならず、それよりも直に接するコミュニケーションが楽しいようです。

そのよい例が、ひと手間かけた写真。最近のものには吹き出しまでついていていました!

「盛岡の人は素朴であったかいんですが、それ故にシャイで、カメラを向けてもこっちを向いてくれないんですよ。後ろ姿では寂しいので……。写真に手を加えることは、かつての仕事経験から、面倒というよりは好きでやってることで、今あるソフトを使ってできる範囲で工夫しています」

FBを担当してからは、ネタ探し=取材のために様々なところを見て歩く必要があります。冒頭にあるように、入社までは日本酒知らず、入ってからはどっぷり?な日々。これまで、なかなか酒造りの現場をちゃんと見る機会はなかったこともあり、日々、発見の連続だそうです。

その目線で、ユニークなクイズなんかも出されています。

「日本酒についてはまだまだ勉強中。社員でもありますが、日本酒の一ファンとしての目線でいろんな発見を伝えていきたいと思っているんです」

それと同時に、Uターンしてきた人間だからこそ見える、盛岡の町や人の魅力も伝えていきたいとのこと。町あっての酒蔵ですから。

最近で印象強かったことは?

「杜氏がね、目が合ったとたん、『今年のできがいいんだよ。この5~6年のなかで一番の出来だよ!』と、嬉しそうにおっしゃったんですよ。こちらから伺う前に。私も嬉しくなって、杜氏のその気持ちを伝えたい!と思いますよね!」

思います、思います。

そして、これからは、読者の方とのコミュニケーションを形にしてみたいと話します。それは、

「FB上で意見を集めて、そこから新しいお酒を作り出してみたいと思ってるんです。ネットショップでは、お客さんのアンケートから、何種類かのパッケージを作ったりしています。近所の酒屋のご用聞き、という感覚でずっとやってきているんです。FBでも気持ちは同じなので、それをさらに一歩進めて、お酒を本体を、と。作り手は消費者の方と接する機会が少ないですし、消費者の方の意見を作り手に届ける機会も少ないですから、そこをつないでいけたら、と。まだまだ遠い夢ですけど。」

FBから生まれたお酒、飲んでみたいですね。ネーミングも勝手にいろいろ考えちゃいます。

そんなアットホームさが、FBに訪れた人を引き込んで、ぽちっと「いいね!」したくなるのかもしれませんね。

シャイな社員にはフキだしでフォロー(左)。 搾りの初日には多くのメディアも取材に訪れた。嬉しそうな藤尾杜氏。

最後になりましたが、「昨年の震災以降、みなさんの励ましやご支援に勇気づけられ、とても感謝しています」、とのことでした。内陸側のあさ開さん自体も多くの支援をされていることを付記させていただきます。

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「いいね!ランキング」上位蔵に聞く〜 天山酒造

中盤どころの旗手、現在5位の「天山」

ここへ来て、またご参加頂くお蔵さんが続き、現在、68蔵のご参加を頂いています。
ありがとうございます。

今回の天山酒造さんは、5位。「天山」「七田」「岩の蔵」という、3つの銘柄を中心にマルチブランドで展開されています。

お話を伺ったのは、facebook(以下、FB)を担当されている営業部の松尾亮さん。年に2回の蔵開きを週末に控えた先週の中ころ。大忙しのところでの電話インタビューでした。

話題の蔵開きに行かれた方も多いかと思います。
本題に入る前に、蔵開きのことを少し伺いましたので、まずはその話しから。

「ウチの蔵開きは、春、3月と、秋の9月に行なっています。春は蔵開き限定の春の新酒や地元の物産を売って、近所の飲食店さんの屋台コーナー、ゲームコーナーなど、『新酒祭り』のように賑やかに行ないます。

秋は逆に、お客さんにゆっくり過ごしてもらおうと、イベントスペースになっているレンガ蔵でミニコンサートを開いたり。

中でも一番の目玉は、『KENSUKY’s SAKE BAR』での飲み比べです。3種類のセットがワンコイン、500円で試すことができるんです。今回は、例年の3銘柄ごとのセットに加え、全国新酒鑑評会受賞酒(斗瓶取り)のBY(酒造年度)違いも杜氏に分けていただいて、同料金で用意したんです。そういったニュースも随時、FBで出しています」

取材の翌日にアップすべく準備中とのことでした。
スピード感ある配信と、写真に工夫。その後を見ていたら、なんと天山さん、列車やシャトルバスの時刻表もFBで提示するという、来場者の手間をよくご存知で、至れり尽くせりのケア。FBを活用されています。時刻表はともかく、いずれの写真もインパクト強し、です。

「社長から、写真には気を使って、といつも言われているんです。お客様に雰囲気、臨場感が伝わるように、と、見せ方とか意見もいただきます。写真は私が撮ったり、上司の係長が撮ったりした物などから選んで出しています」

特に好評だったのが、ゆず酒の紹介をした日。上司、渾身の写真がとても評判がよく、あっという間に「いいね!」が積み重なっていったそうです。

松尾さんは、ホームページの担当もされているということで、やはり連動させて相互に見ていただこうとしているようです。

「平成15年から『人、米、酒(じんまいしゅ)プロジェクト』を行なっていますが、その苗や稲など記録もずっと撮っていますので、予告や比較など、FB上で随時紹介できるんです。みなさん、FBは常にチェックされていますから、撮ったら早めに公開するようにしています」
重要なプロジェクトの貴重な記録の役割も果たされているようです。

FBもこまめですが、ホームページの情報欄もかなりこまめな更新をされています。

「『知ったのが遅くて残念』という声を聞くこともあり、少しでも早くお知らせした方がいいということがやっていてわかったので、決まったら、分かったらすぐに出すように努力しています。旬な情報を提供することが大切なんだなぁ、と」

面白いお話も伺いました。
ダイレクトにコメントできるFBは、今や会社の窓口的な存在になっています。

「社長が個人でFBをされているので、会社の方も社長が書かれているのかと思っていらっしゃるのか、社長に向けたようなメッセージを残される方がたまにいらっしゃるので、返事の仕方に工夫が必要なこともあるんです(笑)」

FBでイベントなどをお知らせすると、1分もしないうちに「いいね!」が押されることが多いと話す松尾さん。
「待ってくれてるんだ、と嬉しいと共に身の引き締まる思いがしますね」
何しろ社を代表しての報告、発言となるわけで、緊張する部分もあるそうです。

そして、個人的にもFBをされている松尾さんは、公私を超えた経験も。

「個人のFBで知り合ったお酒仲間との話しが発展して、天山のお酒の会を開いたんです。これはFBをしてなかったら、なかったことでしたね。また、同時にFBで新たなファンを獲得できた、ということでもあります。そういうことがありますので、これからもFBのファンを増やしていきたいですね」

「ホームページよりもFBで情報を得る人の方が多くなってきているのでは?」と話す松尾さん。それだけに重要な立場であり、これからは動画も自分でやってみたい、もっと可能性を追求してフル活用していきたいとおっしゃいます。

ウワサのゆず酒写真(左)。こちらもウワサの「KENSUKY’S SAKE BAR」

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初の九州上陸控え、「若手の夜明け2012秋」TOKYO

興奮冷めやらぬうちに!?

まさか、20日も経たないうちに、同じテーマでアップするとは思いませんでした。それでも、もう出遅れてるようですが……。
というのも、「若手の夜明け」が1ヶ月後にいよいよ九州上陸となるからなんです。

次世代蔵元 九州場所 今夜も満員御礼!!「若手の夜明け2012 in 博多」
10月28日(日) the voodoo lounge にて。
詳細は上記、facebookでご確認ください。

さて、今回。
「第10回 若手の夜明け2012 ~あなたと次世代蔵元24人が「いいね!」と言っています」が渋谷シダックスホールにて、3部構成で行なわれました。

1部が終わった辺りに伺ったのですが、山本典正会長、既に青ざめてます。

「ヤバいです、1部からすごいことになっていて、2部はもっと………」
「え………」
「でも、試飲するなら2部が良いです。3部はどうなるか分からないから……」

結局、3部合計で1000人を超える方がいらっしゃったそう。
いつもはお酒を控えて取材に徹するのですが、つい、アドバイスに従いまして……。

10回目という記念の回、何かするのかと聞いてみたら、
「いつも通り、変わらないスタイルでやるのが、僕達のスタイルなんで」
でも、きっと、何かあるなぁ……。

前回、「全員集合写真とか撮らないの?」と聞いたら、そういえば「撮ったことないなぁ」と。10回だもの、きっと撮るよね。

それでは、ひやおろしの季節ですが、珍しく、とって出しリポートです。

「蔵元と語ろう」の第3部は、さすがに慣れた感じで、いろんなところで盛り上がっていましたね。
今回も、最後はなんだかぐっと来ました。


「いいね!ランキング」上位蔵に聞く〜 尾畑酒造

接戦エリアから『真野鶴』『与三作』で人気の7位、尾畑酒造さん

いいね!=ファン数ランキングの6〜12位は、カウントが400前後から500前後と、いつ入れ替わってもおかしくない状況。その中から7位、『真野鶴』『与三作』でお馴染みの尾畑酒造さんです。5代目蔵元、尾畑留美子さんにお話を伺いました。

ちなみに、偶然にも最近、伝々の周囲では、「佐渡の蔵を訪ねた」という声が立て続けに聞こえてきて、佐渡のお酒が注目されているようで、とても気になっていました。中でも尾畑留美子さんの「五代目留美子の蔵元日記」は、数ある飲食ブログで50位台に入る人気のブログです。

昨年、2011年2月20日から個人のfacebook(以下、FB)ページを始めた尾畑さん。その矢先に、東日本大震災が発生し、災害時にはソーシャルメディアがつながりやすいということが証明されました。ふと自社の通信環境を思い返したとき、ホームページはあるものの、それでは情報の行き来には充分ではない、より確かなものにしておく必要がある、と、感じたといいます。佐渡島、という離れた場所にあることもそう思わせる大きな要因でした。すぐに行動し、2日後の13日には会社のFBをスタートさせていました。

会社のホームページに部分的に関わり、そこに属するブログ「五代目留美子の蔵元日記」はもちろん全面的に担当、FBは会社ページと個人ページを管理し、負担にならない程度にTwitterにも情報を上げています。

幅広く担当する中で軸になっているのは、2007年11月から続けている『五代目留美子の蔵元日記』です。文章量も写真数も自由で、思いの丈を書き込めます。1回に書き込む量もアップする頻度も多くなっています。ただし、ブログも震災を機に引っ越し。いかに震災が尾畑さんに衝撃を与えたか、伺い知ることができます。

2本立てのFBですが、会社FBの方の内容は、より詳細な内容をブログ『蔵元日記』で紹介して連動する、という機能が主体になっているようです。加えて、その時々にイベント紹介やメディア掲載の紹介など、短い文章でも伝えられること。もうちょっと参加者が増えたら、FB内で記念のプレゼントキャンペーンやFB限定イベントを開催してみるのも楽しそう、といろいろ考えて楽しんでいらっしゃるようです。

一方、個人のFBでは、ご自分の写っている写真もアップし、親しい友人の方々とのやり取りを楽しんでいます。とはいえ、幅広いジャンルの交友関係から集まる友人たちであり、誰でも見られる公的な場所でもあるので、今の自分、つまり蔵元としての活動を伝えることが中心となっているようです。オープンということは、お酒のファンの方も来てくださることが少なくないという現実から、そんな人にも有益であれば、そして、その方達が個人のFBを経由して会社のFBの常連さんになってくれたら嬉しい、と言います。

会社のFBでファン数を増やすためにしていることを何か、と訪ねると、大きなことではないけれど強いて挙げれば、と話してくださいました。それが、これら複数のサイトを関連づけること、なのです。

「会社のFBでは、より詳細な内容を豊富な写真と共に掲載しているブログに飛んで見てもらえるような紹介の仕方を心がけています。FBはブログの内容を端的に伝える役割としても便利。そこからブログに飛んでもらいたいのですから、ポイントは押さえて、でも書きすぎてFBで完結しないよう。意外に難しいんです。

一方、個人FBでは、面識のない日本酒ファンの方が蔵元ということでメッセージを添えて申請して下さることも多々あります。なので、自分のページを訪ねて来てくださった方が、会社FBや商品にも興味を持って下さるよう、内容にも気を使います。

そして、全てを通して根底に流れるもの。それは読む人に気持ち良く読んで頂くこと。例えば表現方法も堅苦しくないように、けれども馴れ馴れしくなく、言葉遣いもきちんと。ブログもフェイスブックも実際その人に会っていないのに、言葉や写真を通してイメージが出来あがってしまいます。

特に短い文章というのは、自分が思うよりも書き手の「素」が出てしまうもの。さらに書き方によっては誤解を招いてしまうこともありますので、選ぶ言葉も慎重に。個人としてのFB、会社のFB共に、せっかくご縁でつながった皆様ですから、何か掲載する時にはその都度心の中で『こんにちは!』とまずご挨拶(笑)。そして蔵ならではの情報も盛り込みながら遠く離れた方々とも情報交換をしていければと思います」

映画会社で宣伝を担当されていただけに、情報の伝え方、伝わり方の大切さ、そして危険性をよくご存知だからでしょうか。でも、それだけに気配りは万全と思われます。

そして、次の課題は「写真」、と言います。
「私だって写真のすてきなページは見たくなりますから」
最近、新しいカメラを買ったのだと嬉しそうに話す尾畑さんでした。

これから尾畑酒造さんのFBが、どんな風に展開していくのか、楽しみですね。

海外普及にも熱心な尾畑留美子さん。オーストラリアでのプロモーションより(左)。工藤賢也杜氏ほか、蔵人たちも若い。

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「いいね!ランキング」上位蔵に聞く〜寺田本家

1位登場! 独走の秘密は「Organic-Net」!?

facebookでの「いいね!」=ファン獲得の上位を占めるお蔵さんから、なんとかその秘訣を聞き出そうというこのシリーズ。早くも1位の登場となりました。
ご参加されてからずっと軽やかに首位独走を続ける、『五人娘』の寺田本家さんです。

「いいね!日本酒。」にご参加いただいている蔵の方とファン数ランキングの話になると、「まぁ、1位はしょうがないとして」と、つい口にしてしまうくらい完全独走態勢。孤独なランナー??と化している寺田本家さんだけに、その秘訣、気になります。

「ウチは、完全無農薬米を使ったお酒を造っているので、日本酒ファンというだけではない人からも興味を持っていただいていますし。それと、ずっと発酵ということにこだわってやって来たのですが、それが今、注目されていますよね。そういったことのせいじゃないでしょうかね」
そうおっしゃるのは、63歳という若さで急逝された先代の跡を継いで、この春から24代目になられた寺田優社長です。

オーガニック日本酒が注目されたさきがけ的存在だけに、地球を考えるイベント、「アースデイ」などにも参加していたとのこと。

実は伝々、この夏、ちょっとエコ関連の仕事をしまして、オーガニック系のレストランや居酒屋さんを何軒か取材する機会があったのですが、行く先々で“お会いした”のが『五人娘』さんでした。

今更言うまでもなく、ファンも信奉者も多かった先代の寺田啓佐社長。「酒造りの主役は微生物。それが元気でいられる、生き生きと発酵してくれる環境を」と考えて、減農薬米なども試しながら、約25年前から少しずつ切り替え、5年前からは完全に無農薬米、無添加の生もと造り……自然の造りに切り替えた。

「なにより分かりやすいですから。お酒って複雑なことが多いですけど、 “無農薬”って言ったら無農薬でしかないですからね」
先代と共に自然の酒造りを探求し、先代の意思を受け継ぐ若き24代目のがんばりが、ますます気になる、目が離せないのでしょう。

昨年の6月からはじめたFacebookでは、酒造り、米作り、蔵のイベントなど、日々の作業、出来事を、たとえ短いコメントでも、まめに発信されています。
「契約農家さんもいますが、自分たちでもお米を作っていますから、米作りから酒になる迄の全てを自分たちで掌握している。それは楽しいですし、伝えたくなりますよ。ほんとうは週に2〜3回アップしたいくらい」

そうはいっても専務時代ならいざ知らず、今のご多忙な立場で、時間を作るのが難しいのでは?
「それほどでもないですよ。それにスタッフや知人のタイムラインからシェアしていますし」
6人いる蔵人は平均年齢30歳!と、みなさんお若い。そのうち2人がfacebookをやっているのでそちらからシェアでき、一人はレシビ本も出している料理研究家、というユニークさです。加えて、酒造りというよりオーガニックに関心のある人も訪れるだけに、そうして知り合った人からシェアしたり。チームワークの妙ですね。

ちなみに、先代も「facebookっていうのがあって、面白いらしいね」と、どこからか、情報を得て来ていたそう。柔軟なアンテナを張っていた方だったのですね。

facebookをはじめる数カ月前からTwitterもスタート。facebookをはじめる時点で、Twitterのフォロワーが1000人ほどもいたそうです。フォロワーの中には多くのフォロワーを持つ人も少なくなかったとか。そのままfacebookに参加していただけたことも大きかったのでは、と話されます。

オーガニックの世界は、注目されつつも本気でやる人はまだ多くはない。情報を辿っていったら寺田本家さんに集まって来た。Twitterを通して、facebookを通して、知りあい、つながることができる。インターネットの最も良いところ、です。
「でもね、そこで終わってはいけないと思うんです。ちゃんと会って、顔を会わせて話をするっていうことも大切で、両方で接点があることが大事なんだと思います。人として、楽しい、おいしい、を実際に体験したり共有していくことが大事」

自社イベントやお酒のイベントに加え、エコ関係のイベントも多くありますが、Facebookだと告知もしやすい。様々なところで実際に会って話をする機会も多い。そこから、facebookへの参加も増える。相乗効果です。
無機質なネットを有機に変える。人気の秘密はオーガニックなネット活用のようです。

「写真もいい!」と、評判です。なんたって蔵元、元はカメラマンですから。

「いいね!ランキング」上位蔵に聞く〜木内酒造

第1回はビールや梅酒も人気の木内酒造さん

Facebookを発信の軸にして、63社(8月23日現在)の酒蔵さまにご参加いただいている「いいね!日本酒」。
「いいね!」ランキング上位の蔵元さんはどんな使い方、どんな工夫をして「いいね!」=ファン数を増やしているんだろう、気になりますよね。成り代わって、伺わせていただきました。

第1弾は、8月23日時点で3位の茨城県・木内酒造さん。木村俊介企画室長にお話を伺いました。

木内酒造さんと言えば、日本酒ファンには『菊盛』で知られますが、『常陸野ネストビール』や『木内梅酒』と、人気のラインナップが揃います。不肖伝々も、取材で日立駅を利用した際には、駅併設のガラス張りカフェで、昼はネストビール、夜は梅酒をいただきました。

Facebookを始めたのは2011年8月7日からだそうですから、ちょうど1年。
公式ホームページ、メルマガ、Twitter、ブログ、facebook、と多面的に展開する中のひとつですが、数年前からやっているTwitterからfacebookへお客様の方も移行して来ているように感じるといいます。

「字数制限もなく、写真が見やすいからでしょうか。私たちも良い写真を撮りたいと気をつけて撮るようになりました。
スタッフもみんな若いので、もともとfacebookをやろうということには積極的だったんですが、反応が良いですから、これからも活用していきたいと思っています。
例えば、先日の期間限定で行なったビアガーデンなんかでも、告知をアップするとすぐにコメントを返してくださいました。『“facebookで見た”で100円引き』という企画をやったんですが、『見た』とおっしゃってくださった方は多かったですから。反応があると嬉しいですね」

企画室長の木村さんに加え、お酒の醸造担当さん、ビールの醸造担当さんの3人でアップし、さらにブログ担当の方がブログをアップすると自動的にfacebookにもアップされるシステム。担当者同士で打合せなどは特にせず、スケジュール調整もなし。それぞれ話題があった時に書き込む自由なスタイルだそうです。

「なるべく間をあけないように、とは思っているんですけど、10日ほど空いてしまうこともありますし、重なってしまうこともあります。ただし、当たり前のことですが、記事をアップしなくても、コメントは見逃さないように、こまめにチェックをして、返事を書くようにしています」といいます。
実は、気づかずにコメントが遅れてしまったことがあり、反省の気持ちも込めてということのようです。

「いいね!」に関しても、今はあまり気にしないという木村さんですが、一度だけ頑張ってみたことがあるそうです。

「そう言えば、今年の春くらいから『いいね!』を押していただく率がぐぐっと増えたんですよね。理由はとくに…………。そうそう、ちょうど新酒ができてイベントも多かったので、更新頻度を増やしたり、イベントのライブ感をTwitterみたいに、会場から伝えたりしたいと思ってやったたことがありました。
ただ、携帯電話ではできなかったので、イベント会場にノートパソコンを持ち込んで。カメラで写真を撮って、パソコンに取り込んで送るという、ちょっと手間がかかる作業だったので、1回のイベントで送れたのは、2〜3回だったんですが、たぶん、その臨場感が伝わったのかな、と思いますね」

Facebookは「相手の顔が見える」というのも特徴。木村さん自身は企画室ですが、できるだけ造り手を身近に感じてもらえるような内容や表現ができたら、と心がけているそうです。
そして、匿名ではないお客様の声を直接聞けるところが良い、と。
「私でも嬉しいんですから、造り手の人たちは、飲んでくださる方からの意見や感想を聞けたら、もっと嬉しいと思いますよ」
木内酒造さんのfacebookを訪れて、感想をどんどん書き込んでくださいね。

歴史を感じさせる佇まい。こんなところで試飲なんて、いいですね。

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