「酒器自慢」〜器の形が味を決める『一献盃』

お酒の味をこんなに変える。まるで実験、なのに美しい酒器

ちょっと前になりますが、如水会館で行なわれた「岐阜の地酒に酔うin東京2012」に行きましたら、会場の前に焼きもののコーナーができていました。

「岐阜といえば『美濃焼』だもんね」と思って見ていたら、面白い器がありました。「美濃焼」といえば土もの、だと思っていたのですが、真っ白い、これはどう見ても磁器。しかも形が……。そして、これってどっかで見た……と記憶を辿っていったら……、思い出しました。山本洋子さんのブログで紹介されていて、面白い!と思ったのでした。

器の口が広がっていたりすぼまっていたり……、器の形でお酒の味は違ってくる。
「ほんとう〜〜??」とも思うし、「そうだろうなぁ」とも思う。試したくなります。

『一献盃』と名付けられたこの4種類の酒器。ぜひ、「『酒器自慢』で語っていただきたい!」とご連絡させていただきました。

この器を使って、酒蔵さんや居酒屋さんなどとのコラボ・イベントを不定期で行なっているのだそうです。実際に飲み比べてみるチャンス。直近では、「いいね!日本酒。」にもご参加いただいている千古乃岩さんとの「『一献盃』で『千古乃岩』の『酒変化』を愉しむ会」が名古屋で行なわれるというではありませんか。目前すぎて今回は行けないという人も、お近くであるかもしれません。ぜひ、お問い合わせしてみてください。

また、今なら、渋谷の「ヒカリエ」8階「D47食堂」で、4つの器に合うお酒をマッチングさせて出してくれているそうです。

千古乃岩酒造

 

『一献盃』で『千古乃岩』の『酒変化』を愉しむ会 

日時:9月12日(水)19:00〜21:00
場所:楽々(名古屋市)
問合せ先:株式会社 カネコ小兵製陶所 tel:0572-57-8168

http://www.ko-hyo.com/

では、『一献盃』を考案したカネコ小兵製陶所・小平健一さんの「酒器自慢」です。

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私が所属するカネコ小兵製陶所は創業から90年の食器メーカーです。創業当時からの主力商品は酒蔵の印を入れた徳利でした。身近に接していただく、ふだん使いの手軽な酒器で、ピーク時には1000社のものを手掛け、年間160万本も作っていたそうです。

しかし、ご存知の通り、日本酒離れで家庭用の徳利の需要も落ちました。

でも、お酒の質は上がっていて、おいしいお酒をおいしく楽しんでいる人はちゃんと楽しんでいますよね。離れていった人、寄り付こうとしない人は、おいしいお酒をおいしくいただくチャンスがなかっただけ、かもしれません。

おいしいお酒をおいしくいただく。その条件の一つはもちろん品質管理です。

そして、もう一つ。お酒に合った器かどうか、ということ。

見過ごされそうですが、実はこれ、お酒をあまり飲んだことのない人にこそ、大事な要素ではないでしょうか。飲み慣れた人には蛇の目のきき酒猪口でも味の本質を見分けられるけれど、初心者ではそうはいかない。

実は、私自身も、今では酒といえばもちろん日本酒なのですが、初めは何から飲んでいいのやらどんな味が好きなのか、複雑で難解でした。おいしいお酒も、そのお酒の良さを引き出してくれない器で飲んでいて、実はほんとうの味と出合えなかったのでは? 今なら、そんな残念な思いにもなったりします。

気の利いた日本酒好きな居酒屋さんでは、お猪口を選ばせてくれたり、お酒を変えると器も変えてくれます。残り香を避けるだけでなく味を考慮して合せてくれるところ、材質まで変えてくれるところもあります。

でも、考えてみれば、ワインって、種類を変えるとグラスもそれに合ったものに代わります。ベルギービールに至っては、「これで飲め!」と、ビールとグラスがセットになってます。日本酒だって同じこと、のはず。むしろ、もっとデリケートでは?
そんな思いで作ったのがこの『一献盃』です。

例え、味にこだわらないとしても、ガラスから塗り物まで、材質の豊富な酒器は、選ぶ楽しさもお酒を飲む楽しさにつながります。

ベク盃などのように、お酒で遊ぶという昔からの日本特有の感覚を今の時代に合ったもので表現できないだろうかとも思っています。

私自身、お酒を飲むと、このお酒にはこのお猪口だなと4種類の中から選ぶのも楽しいですし、このお酒ならこのお猪口をもうちょっと飲み口を広げて、なんて考えます。

今、蔵開きや酒の会などに誘っていただいて、この盃でワークショップ的な試飲をしてもらっています。飲んでいる人たちの表情が変わるのがとても楽しいです。

若い人たち、特に女性は面白がってくれます。もっともっと沢山の人たちがお酒のおいしさと出合い、「お酒といえば日本酒でしょ」、と言ってほしいと思っています。

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ほんとうのお酒の味を生かせること、味の違いを楽しめること、美しいフォルム、これらが揃っているから、いっそう魅力的なんですね。加えて、口当たり、サイズも「ちょうどいい」と思いました。ところがところが、これのチビ版が、もうすぐ市販されるのだそう。かわいいだろうなぁ。そちらも楽しみです。

このお酒はこの器でと狙っていただくのもいいし、1つの器で数種類を飲み比べる、4つの器で1つのお酒を飲み比べる。いろんな楽しみ方ができますね。

それに、また燗酒の人気も復活してきていますから、新しいデザインの徳利も期待したいところ。……いかがでしょうか?


酒器自慢、届きました!

にわかに盛り上がる器の話

facebookで、すてきな漆器を紹介してくださった渡邊 眞也さんが、満を持して?投稿してくださったのは、唐三彩を思わせる器。色合いも味がありますが、細やかな細工に、つい凝視してしまいます。

実は、渡邊さんは、以前、「五橋」酒井酒造さんがSAKE HALLでイベントを行った際にmyお猪口持参で参加されていた方です。 酒井社長が酒器に造詣が深いということをご存知で参加されたといいますから、こだわり具合も察せられますね。

 

それでは、渡邊さんご自身からの解説です。

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色合いもデザインもすてきですね。

酒呑みの作るぐい呑みは、やはり酒が旨い。

特にこの加藤清和さんという京都の陶芸家の作るぐい呑みで飲む酒は旨い。

しかし、このぐい呑みは酒を選ぶ。「辛口の冷酒」。

裏もぜひ見ていただきたい、と。

加藤さんが好きなタイプの酒をこのぐい呑みに入れて飲むと、甘みは抑えめに、酸の切れ味がよくなる。

何より美しい。

使い続けると貫入に酒が染み込み、ぐっと落ち着いた様子を見せていく。その変化を楽しむために、つい飲み過ぎてしまう。

 

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存在感のある器ですよね。
飲み過ぎるのは器のせい、だけでしょうか。
きっと一番お気に入りのお酒を選んで飲みたくなる、そんな器、なのではないでしょうか。

 


酒器自慢到着〜スズの酒器がついに登場

”温冷対応”の、スズの酒器

なかなかブログを更新できず、ほんとうに申し訳なく………。
しばし、お待ちください。
試飲会リポートもたまりっぱなし。これも、きっと、間もなく……。

さてさて、
先日、……といっても1ヶ月以上経ってしまいました……、「秋田の酒を楽しむ会」に伺いまして、リポートはもうちょっとお待ちいただきたいのですが、実はもうひとつ収穫がありました。

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