ワイン好きだった友人がくれた日本酒

「みんなで育てた酒米がお酒になった」そうです。

数ヶ月前、久しぶりに以前の仕事仲間から電話がありまして、
「実は、日本酒の酒米を造ってるんですよ」と、言うのです。

フォトグラファーの友人とは一緒に組んで、ニュージーランド、メキシコのカンクン、スイス……、ほんとにいろんなところに行きました。
ワイン好きで、仕事を終えた夕食にはワインを欠かさなかったのですが、「日本酒はあんまり……」と言っていた、はず。

それが、「最近、日本酒を飲んでるんです」ではなくて、「酒米を造ってるんです」と言うから、驚きました。

2月に書いた「日高見」さんの記事を酒米造りの仲間から聞いて読んでくれ、私が以前から日本酒の会のお手伝いをしていたり、日本酒に関係する方々にインタビューしたりしているのを思い出して、電話をくれたようです。
で、そのお酒ができたので、くださるというのです。

しかも、
「これがまた、おいしくできたんですよ」と嬉しそうにおっしゃるではないですか。変われば変わるものだ、と思いつつ、
「いやぁー、悪いから……」という言葉など思いつかず、「えっ、ほんとに、嬉しい!」と、飛びついてしまったのでした、ずーずーしいン十代。

最近、酒蔵の方でも、酒造り体験をさせてくれたり、タンク1本分は一般の方々を対象に募集して仕込ませてくれたりすることが増えてきていますね。

この場合は、それとはちょっと違って、NPO法人「西湘をあそぶ会」主催の会員制プロジェクトとして独自に活動しているとのこと。耕作放棄地を借り受けて開墾し、お米を作るところからスタート。稲を手植えして、秋にははさ掛けの天日干し。酒蔵に酒造りを依頼しますが、一緒に作業できるところは参加も可能とのこと。この連休に最後の火入れとラベル張りがあったのだそうで、できたてを届けてくれたのでした。

「生 or 火入れ?」で、伝々は生を所望させていただきました。

友人は、たまたま仕事で知り合った人に誘われてお米造りに興味を持って参加したそうですが、日本酒に関心のなかった人が、こんなことからお酒のおいしさを知っていく。お酒造りを知っていく。嬉しいことですよね。

で、この話、どっかで聞いた気がするなぁ、と思ったら、ちょっとした知り合いが関わっていると聞いた酒造りも同じグループでした。何パターンかの参加方法があって、なんと約170人もメンバーがいるそうなのです。

実は、伝々が月に1〜2回、書いているコラムがあるのですが、そこでは、日本酒ネタ、取り合いです。編集さんがバランスを取るために、案を出してもあっさり却下されてしまうことも多々あるのです。
そこで、伝々にも酒造り体験取材のお声がかかったことがあったのですが、スケジュールが合わず断念。ほんとに残念でした。

さらに、田舎体験のグループとも知り合いになることがときどきあり、「伝々さんも参加しましょうよ!」と誘っていただけるのですが、「人んちの田んぼを手伝うなら、実家を手伝え」と悲しむ親の顔が浮かび、それはご辞退しています。

余談ですが、そういうところに行くと、もう名前で一人勝ち状態です(苦笑)v。

それはさておき、酒造りにしても農業にしても、みなさん、楽しそうに積極的に取り組んでいて、しかも、みんな若いのですよ。その中から仕事にしようと考える人も、多くはないけれど出てきます。そんなこんなの環境に接していると、日本酒離れ、農業離れ、ってウソじゃないの?と思わせられます。

もちろん、酒蔵さんたちの努力もあります。また、所詮趣味でやるのは実際とはワケが違う。いろんな意見もあるかと思います。
でも、いろんなところから萌芽が生まれていることを感じます。

まずはお知らせを、とも思い、また、開けるのがまだもったいないこのお酒。
いただくのがとっても楽しみです。

 

 

乾杯フォトを応募しよう!〆切まで残り約1ヶ月

毎日カンパイしているあなた!大賞の副賞は日本酒1年分です!

※5月14日:末尾に事務局さまからのアドバイスを追記しました。

ここのところ、各県ごとに行なわれているお酒を楽しむ会におじゃまさせて頂いています。
県ごとに工夫を凝らしていて、いずれも個性ある会が開かれていて楽しいですね。
飲むと取材がぼろぼろになるので、ぐっとこらえている(全くとは言いませんが……^^)のが辛いですが。

そんな会につきものなのが、全員での乾杯。
さすがに数百人での「カンパイ!」、迫力あります。

大勢でも、少人数でも、宴の席にカンパイは欠かせません。
「日本酒で乾杯推進会議」が今年の1月1日から日本酒で乾杯シーンのデジタル写真を募集していること、ご存知ですか?
「第2回 乾杯デジタルフォトコンテスト」。
6月20日の〆切まで、残り約1ヶ月となりました。

まだ、応募していない方、そろそろ本腰を入れましょう!

カメラやパソコンに眠っている思い出深い乾杯シーン。
または、毎日、何回やってるか分からない「かんぱ〜い!」をムダに(!?)してはいけません。

大賞1点の賞金が5万円……、もちろん、それでは終わりません。
副賞が、日本酒1年分……720ml瓶×120本!
入賞、佳作もそれぞれ3ヶ月分、1ヶ月分。

720mlを3日で空ける=1日は240mlと計算してるんだなぁ、と妙なところに目がいっちゃいます。

応募先・お問い合わせ先
「日本酒で乾杯推進会議」デジタルフォトコンテスト事務局
〒101-0032
東京都千代田区岩本町3-3-14 CMビル2F
(株)酒文化研究所内
 Tel:03-3865-3010
E-mail:photo★sakebunka.jp(★を@に)
 ※応募要項をよくご確認の上、ご応募ください。

賞品 
大賞 賞金5万円 副賞日本酒1年分(720ml瓶120本)
入賞 副賞日本酒3カ月分(720ml瓶30本)
佳作 副賞日本酒1カ月分(720ml瓶10本)

 

――追記――

事務局の方からコメントいただきました。
「とにかく、乾杯と笑顔のあふれる作品を大募集です!」
で、こっそり、「アイデア作をいただければ、入賞の可能性はかなり高い」とのアドバイスも……。
ちょっとひとヒネリ、笑える?泣ける?感心する?驚く?……個性溢れるアイディアを盛り込んだ写真が、アピール度高そうです。
もちろん、シンプル、ストレートな構成でも、ほのぼのしてたり、笑顔がすてきだったり、心を打つ、ぐっと来るものはありますからねぇ。
実は、そういうの、すでにお持ちなんではないですか?

 

旅の形をご提案

酒の神様が守る酒蔵

伝々はこの冬、幸運にもたくさんの蔵見学をさせていただく機会に恵まれました。快く受け入れてくださった蔵の方々、同行させてくださった方々、誘ってくださった方々、本当にありがとうございました。そんな中から幾つかは、記事にもさせていただきました。実は、某PR誌での連載も始まりました。

この町で、この環境で、この蔵で、この方々によって、あのお酒が造られているんだなぁ、と知ると、元々おいしくいただいていたお酒が、さらに深みを持って味わえてしまいます。新しい情報によって加味された、というよりは、これが本当の味だったんだ、と、むしろ辿り着いた感があります。

そして、その地で、その地の食と一緒にいただくと、空気や香りや人が、より豊かな本来の味を引き出して伝えてくれる。
それにそれに、蔵でしか買えないお酒、……つい買ってしまいます(嬉し……涙)。

そんな楽しい蔵見学をもっと思い出深いものに、と考え「酒蔵と神社」を訪ねる旅を提案。近畿日本ツーリストさんの主催によって実現することとなりました。

「聖地巡盃」:http://seichi-junpai.jp/

軒下の杉玉から始まり、大事に据えられた神棚、麹室などに貼られたお札……。お蔵さんの規模によっては、神棚が数カ所に据えられ、お宮を置いたりしているところもあります。酒蔵と神社は、ほんとうに切り離せない存在ですよね。

取材におきましては、あれこれ好き勝手なこちらのお願いに御対応いただき、本当にありがとうございました。
それに、予備日なし(!!)の強行軍の取材で、取材先の方々にも多々ご迷惑をおかけしたと思います。重ねてお礼とお詫びを申し上げます。
お話を伺った中には、幾つかのタンクから、迷いに迷って出品した鑑評会のお酒が心配で、1日に4回も神棚に向かう杜氏さんの姿があったというエピソードなんかも。

お酒の神様が、酒造りをする人たちの心を陰でしっかり支えているんだなぁ、と実感した次第です。

もちろんツアーには、地のものを使った食事や温泉でくつろげる宿といった、旅の必須アイテムも手を抜きません。

既に、facebookで【スタッフ井上】さんよりお知らせがあったように、第1弾は5月1、2日。「浦霞」の(株)佐浦と塩竃神社を訪ね、松島の宿に泊まるコースです。
酒蔵では、佐浦社長と平野名誉杜氏が、お時間を作ってインタビューに応じてくださいました。

(株)佐浦の佐浦弘一社長と、顧問の平野重一名誉杜氏。

ツアーの様子は、【スタッフ井上】さんが facebook か、下記サイトでリポートしてくれますので、お楽しみに。

「聖地巡盃」:http://seichi-junpai.jp/

 

酒器自慢到着〜スズの酒器がついに登場

”温冷対応”の、スズの酒器

なかなかブログを更新できず、ほんとうに申し訳なく………。
しばし、お待ちください。
試飲会リポートもたまりっぱなし。これも、きっと、間もなく……。

さてさて、
先日、……といっても1ヶ月以上経ってしまいました……、「秋田の酒を楽しむ会」に伺いまして、リポートはもうちょっとお待ちいただきたいのですが、実はもうひとつ収穫がありました。

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「自粛から日本酒を救え」こぼれ話・第3回

さすが本職、一大キャンペーン「ハナサケ!ニッポン!」

ーー(末尾に情報を加えました。2011.3.16)

あれから1年。3月11日をみなさんはどう過ごされたでしょうか。

最終回は、当サイトもお手伝いした”「日本酒と着物 100人の女子会」にもご参加いただいた”とかいう「ハナサケ!ニッポン!」のタカハシマコトさん。当日の写真を改めて見て、それらしき人、発見しましたよ。

タカハシマコトさん。自粛ムードを一変させた仕掛人。 ちなみに、今は、海外逃避行中??のようです。

実は、「ハナサケ!ニッポン!」が流したYou Tubeの動画を、私はたまたま公開されたその日の夜に見て、月曜の朝、南部美人の久慈専務に電話を入れ、話を伺いました。まだ、誰からも取材が入っていなかったようで、「見てくれたんですか」と、のんびりした様子。じっくり話を伺えたのですが、その直後から取材依頼がすごかったようですね。

そして、記事にも書いた通り、誰が製作したのかは教えてくれず、「知り合いが」と。でも、実は全く知り合いではなかったんですね。

事務局の方とも連絡を取り、お話ししたのですが、「数人がボランティアでやってまして……」とだけ。(話したうち、男性の方はタカハシさんだったかも、です)、と、なんだか疲れた様子でした。

ハナサケ!ニッポン!

そりゃ、疲れているはずです。事務局と言っても3人くらいでやっていて、他に映像編集、デザインの方が協力している程度。後で分かったことですが。

日経ビジネス・オンラインでは、震災後間もなく南部美人さんの別記事が掲載されたばかりで、ボツになりました。

それでは、主宰者であるタカハシマコトさんが石原発言以後に取った行動の流れを追ってみます。

  • 3月29日(火)、「酒なんか飲んでる場合じゃない」という石原都知事発言。
  • 3月30日(水)、「花見自粛論争」がソーシャルメディアやネット掲示板で激論になる。
  • 4月1日(金)、昼
  •   仲間と企画会議。盛岡にあるグループ会社の友人に電話。現地の様子を聞いて企画書をまとめる。長く停電していたため、被災地では東京などの自粛ムードも知らない人が多く、都知事発言から都市部での自粛の風潮とそれに対する反発など、花見自粛論争についての説明も加えた。
  • 4月1日(金)、夕方
  •   盛岡の友人を通して「南部美人」の久慈さん、「あさ開」の藤尾さん、「月の輪」の横沢さんの3人に協力を要請し、同意を得る。久慈さんはその日の夜にskypeでライブ録画。商品写真などを送ってもらう。藤尾さん、横沢さんはデジカムで収めた映像を送ってもらった。
  • 4月2日(土)、徹夜で映像を編集。夕方、発信元を「ハナサケ!ニッポン!」として、「あさ開」「南部美人」のメッセージをYou Tubeにアップ。
  • 4月4日(月)、You Tubeを見たメディアから蔵元に多数、取材依頼が入る。「月の輪」をYou Tubeにアップ。併行してHPを製作。
  • 4月6日(水)、HPを公開する。

さすがプロ、とはいえ、すごい速攻作戦です。ただでさえ忙しい広告代理店の方なのに、少ないプライベートの時間を使ってのことだったのですが、素早く動いたことで効果も反応も大きかった。やった甲斐があったというもの。それは、みなさんのご記憶に強く焼き付いていることと思います。

「仕事もこのくらいやってほしいものだ」と、言われたとか、言われなかったとか……。

今回ご紹介した4つのプロジェクト、ほとんど1人で発想し、スタートして、周りを巻き込んでいった。その、冷静な目と行動力。……とにかく始めて見る。

石橋を叩いて壊す私には、ひたすら尊敬するばかり、です。

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===もっと “こぼれ話” ===

遠く海外でこのブログを見たタカハシさんから、ぽろっと思い出話がこぼれました。

ブレーキなしのハナサケ・カーも思わずアクセルを踏む力が緩んだのではないかと思われる、じんわりとくるお話だったので、是非、お伝えしたいと思います。

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「縁は異なもの」〜ちょっといいハナシ

実は、10年ほど前、タカハシさんはあさ開さんのPRを担当していたのだそうです。

そして、ライトな大吟醸の「水の王」、大辛口の純米酒「水神」の名付け親(!)だったとのこと。

今回の行動を起こす際、相談した盛岡の友人というのは、盛岡博報堂在籍の方で、当時の担当営業だったのです。タカハシさんご自身は、担当を外れたため、ほぼ10年ぶりであさ開さんにご連絡をとったのだそうです。

「担当を外れてずいぶん経つので、もし、今回の震災がなければ、あさ開さんとお話をすることは二度とないままだったかもしれない……」と感慨深げです。

そして、
「人の縁は異なものですね」
……あさ開の村井社長がふと口にした、そんな言葉も伝え聞いたそうです。

ハナサケ!ニッポン!
Save The 東北の酒
いま買うべき東北の日本酒リスト
save sake project
自粛から日本酒を救え

「自粛から日本酒を救え」こぼれ話・第2回

「東北の酒」紹介する2way、
「Save The 東北の酒」と「いま買うべき東北の日本酒リスト」

今回ご紹介するのは東北の酒を飲んで支援してもらおうと、酒蔵や銘柄の紹介を中心に行なっている2つのサイトです。その手法はきれいに正反対。言ってみれば、自力=「Save The 東北の酒」と他力=「いま買うべき東北の日本酒リスト」でしょうか。本編はこちら

 

……もちろん、ジョークです、自力と他力。
でも、リストのベースを作って自由に書き込んでもらうという「いま買うべき東北の日本酒リスト」のシステム、これこそ、インターネットならではの活用法ですよね。

高梨治人さん

主宰者で管理人の高梨さんご自身、インターネットのサイト上で趣味の自転車仲間を募り活動しているとのこと。3月13日にはオフ会を予定していたのですが、中止したそうです。それから徐々に自粛ムードになっていく中で、本当にこれでいいのかなという疑問、不謹慎かもしれないけれどお酒を飲むことは悪いことじゃないはず、飲んで支援もできるはずとの想いが消えない。
その一方で、東北のお酒って、何があるのか自分もよく知らないけど、そういう人も多いんじゃないか、と考えた。そして、4日後の17日には閲覧者がリスト化に参加できるサイトを公開。かなり早い時期のスタートとなります。その後、Twitterに登録し拡散、そして、自由に書き込めるfacebookを開設。

いま買うべき東北の日本酒リスト

記事でもご紹介した通り、オープン直後から反応があり、3月末には約50蔵という速さ。それだけでなく、完全公開制、管理人は一切記入されたものに手を加えないにも関わらず、冷やかしやいたずら、揶揄する書き込みなどは一切なかったとのことなのです。確かに、悪意を持つなんて考えることもできない、そんな切迫感がありました。

自ら書き込んで、新宿の居酒屋「樽一」へ持って行ったポスター(左)。行きつけの居酒屋で使ってもらうために渡したポスター

サイトではリストに該当する項目しか書き込めませんが、Twitterやfacebookでは、さまざまな交流が行なわれています。

高梨さん自らが、自分が推薦する酒を書き込んだポスターを居酒屋に持ち込んだり、活用してもらうよう何枚かポスターを預けたりしました。

 

一方、葉石かおりさんが開設した「Save The 東北の酒」は、酒ジャーナリストならではの知識とルートを生かしたサイト。

震災が起きて間もなくから、酒造組合はもちろん、ジャーナリストの方々や、酒販店さん、問屋さんなど、それぞれHPやブログを持っていて、連絡を取れる人たちは、届いた情報をいち早く公開してくれました。

Save The 東北の酒

その中でも、新たに「Save The 東北の酒」と銘打ってオープンされたサイトは特に目を引きました。そして、私も含めて「誰だろう?」と思った方は多かったらしく、主宰者を問い合わせるメールがたくさん送られてきたそうです。そして、オープンから10日後、サイト上で名前を明かしてご挨拶することとなりました。

震災以前から蔵元さんたちとは交流があった葉石さんも、震災直後、「緊急連絡が届かない可能性もあるため、緊急でない電話は控えるように」という意見もあったことから、電話をかけることがためらわれたそうです。留守番電話に伝言を残し、蔵元から電話があって無事が分かった時には、本当にほっとしたと言います。

酒ジャーナリスト10年の葉石かおりさん。

2月末には、「しあわせを呼ぶ東北のお酒『東北 美酒らん』」を発行。「Save The 東北の酒」や「サケマモル」でも紹介して来たお酒を中心に東北の酒、148本をきき酒し、どんな料理に合うかなどの提案をしています。印税の一部を義援金として寄付する予定です。

2月29日に発売された 「東北 美酒らん」。

葉石さんは、このサイトでの活動とは別に、個人として6、10、12月にチャリティきき酒会を開催。100万円近い義援金を集め酒造組合中央会に寄付しました。その際、チャリティ開催を発表すると、全く知らない、自らも被災されている酒販店さんが、酒を無償で提供してくれたり、酒蔵がオリジナルTシャツを提供してくれて、オークションに回すことができたり、といったこともあったそうです。

酒縁の強さを身に染みて感じたそうです。

 

最後に余談ですが、実は、たいへんだったのは私です。
何がーー。「いま買うべき東北の日本酒リスト」の主宰者さまと、ずーーーっと連絡が取れなかったのです。こちらのコラムとあちらの記事、作業はきっちり分けてやっているつもりなのですが、この時ばかりはそんなこと言ってられませんでした。

既に3回、メールを送っても返事がなく、取材拒否かなぁ、ぜひ入れたい、でも、もう諦めて3組だけで記事にするか、と思った矢先、「いいね!日本酒」のfacebook支援サイトランキングに登録があったと教えてくれたのは、なんと、取材で伺った「ハナサケ!ニッポン!」のタカハシさんでした。そして翌日、「いま買うべき東北の日本酒リスト」のfacebookに連絡を取りたいと書き込んだのでした。ところが、それでも連絡がない…….この際、立ってるものなら親でも使え、とばかりに、泣きつきましたよ、元締めの【スタッフの井上】さんに。実は、裏から手を回してもらって(?)、やっと主宰者の高梨さんと連絡が取れ、取材が間に合ったのでした。

それなのに、言ってくれるでないですか。金曜日の夕方、取材が終わって、「月曜日までに原稿を上げなければ」という私に、「〆切きついですねぇ」。
………誰のせい……?

サイトにあった連絡先に送ったメールへ返事がなかったことを伺うと、
「あまり見てないんですよね、あのアドレス」……。

Facebookに書き込んだ「連絡を取りたし」という私の悲痛なコメント。「消したろか」とも思いましたが止まりました。今も残り、涙を誘います。

 

「自粛から日本酒を救え」こぼれ話・第1回

ご愛読・ご協力に感謝!〜まずは「save sake project」から

2011年4月、被災した酒蔵とそれを取り巻く状況を、6回に渡って「日経ビジネス・オンライン」で連載させていただき、ありがたいことに想像を超える反響をいただきました。

今回、2011年に取材させていただいた方や気になっていた方々を取材させていただく機会を得て、こちらも大きな反響をいただきました。記事はこちら
加えて今回は、このブログを書かせていただいているということで、いつもお世話になっている(不義理をしてご迷惑をおかけしている)、この「いいね!日本酒」をはじめ、facebookを通じて、また実際に交流のある方々にも記事を紹介していただき、広めていただきました。感謝、です。

そして、シリーズ最終回でご紹介した「自粛から日本酒を救え」は、まさに「いいね!日本酒」が活動の中心に据えているソーシャルメディアの活躍を取り上げたもの。サイトを運営しているほとんどの主宰者が表には出ていないため、その裏側が気になっていた方も多かったのではないかと思います。

全く知らずに取材を申し込んだのですが、実は、「いいね!日本酒」とも縁浅からぬ「save sake project」と「ハナサケ!ニッポン!」は、イベント開催協力もしていた間柄。「早く言ってよ」、と後になって思いました。だって、「日本酒と着物 100人の女子会」にもいらっしゃっていたって言うじゃないですか、タカハシさん!
そして、「いま買うべき東北の日本酒」! 私が何度、取材依頼のメールを送っても、全く反応無し。そんな矢先に、ひょっこり「いいね!日本酒」の応援サイトランキングにご登録!

まるで、お手軽に知り合いの4人を紹介したとか思われそうなくらいリンクしてしまいましたが、リストアップした当初は、こんな風につながってしまうとは全く思ってもいませんでした。
もちろん、ここでご紹介した方たちだけでなく、酒蔵支援だけを取ってみても、「日頃、お世話になっている日本酒のため」と、多くの方達が支援サイトを立ち上げていらっしゃいます。その例として、この4つのプロジェクトを取り上げさせていただきました。

で、4つのプロジェクトを1回で紹介しなければならないという制約のため、盛り込めなかったことがたくさんありました。せっかくなので、この場を借りて、3回に渡ってご紹介させていただこうと思います。

関口哲人さん

まずは馴染みのあるところで、「save sake project」の関口さん。「いいね!日本酒」が協力させていただいた「日本酒と着物 100人の女子会」を企画した一人です。裏方に徹していらっしゃいますが、「いたね、この人」って感じで、見覚えがあるのではないでしょうか。

学生の頃から学園祭の実行委員も進んで務め、イベントの幹事も面倒とは思わない、という関口さん。
「だから、今も飲み会の幹事を引き受けている感覚」なのだそうです。実はそれまで日本酒を飲まない人だったのに、今では1杯目から日本酒!
というわけで、基本は一匹狼ですが、「日本酒と着物 100人女子会」であおい有紀さんや福山亜弥さんと組んだように、その都度、一緒にコラボする人のカラーや想いによって、違ったものが生まれて来る、そんな面白さがあって続けているとのことです。

save sake project

企画している女子会は、2ヶ月に1回行なっている鎌倉の「たからの庭」以外は基本的に不定期ですが、「やり始めた責任はあるから」と、無理せず、ずっと続けて行く決意だそう。
「たからの庭」では毎回、東北の酒を取り上げ、また、「ハナサケ!ニッポン!」とコラボすることがあれば、やはり東北の酒をクローズアップすることになるので、それ以外では、むしろ東北以外をケアしていくことが必要、と。
その一方で、本当に東北の酒が飲まれているのかどうか、調べてみたいな、とも考えているそうです。

日本でもランチsakeを!

ランチワインがオッケーなら、ランチ酒だって

日本を出る直前に、友人と話していたんですよ。
「ランチビール、ランチワインはあるのに、ランチ酒(さけ)ってないよね」
「昼に出してないわけじゃないだろうけど、ランチワインのようには広がらないよね」
「アルコール度数が高いからなぁ。それと、イメージ的に難しいかな」
「日本酒だと“昼間っからお酒!?”って言われちゃうね」
………と。

手前が私のオーダー、奥のブルーは隣りのファミリーのお父さん。2種類のテイスティング・メニュー

ところが、ロンドンではありました、ふつうに……。残念ながら(?)、いわゆるランチのお供にとオトクな値段で提供するものではなかったのですが、和食屋さんでは、昼でもお酒のメニューを出すので、週末なんかは軽く1杯、気軽にオーダーする、それだけのことなんです。

私も2種のサンプラーをオーダーしまして、隣りの家族連れもお父さんが同様に。

去年行った、NYやパリ、ボルドーではランチに和食屋さんに行かなかったので、気がつかなかったのですが、きっと「あり」だったと思います。

日本でも、お蕎麦屋さんとか、昼からコップ酒、確かにあります。それはそれで風情があって良いのですが、似合うようになるには年期が要りそうです。
アルコール度数の低いスパークリングも各酒蔵で作っているし、おいしいお酒を置いているカフェも増えています。
もうちょっといろんなお店で、もうちょっと昼に飲んでも居心地の悪くない環境になればいいなぁ……、そして、願わくば、サイドメニューとしてちょっとおトクにオーダーできるランチワインやランチビールと同じようにランチサケがあったら……、と思います。
女性も飲みやすいように、試飲感覚で少しだけ、小振りな、きれいなグラスで出してもらいたいなぁ、と思ったのでした。

今回は、ちょっとお上りさん的にいろんな発見がありました。

「海外では日本酒のことを『サキ』って言うんだよ」って、ある種、定説になってますよね。ところが、もうロンドンで行ったお店ー数件ですがーでは、「サキ」なんて発音、ついぞ聞きませんでした。ちゃんと「サケ」と発音している!数年前に行った時は確かに「サキ」でした。

こちらはニューヨークのお店で。行ったのは夜でしたが、昼も大丈夫、と思う。こんなグラスで出て来たらうれしいな、と。

フランスでは、文字が「Sakè」で「サケ」と発音するようになっているので、最初から「サケ」です。ニューヨークでは、まだ「サキ」も聞こえてきた気がします。

お店のディスプレイも、和テイストなんて昔の話。ほんとに、和食がブームではなく、定着したのを実感できます。というか、行ったお店では、「日本人って、私だけ?」という状況でした。まぁ、日本に比べたら割高ですからね。でも、日本ではあり得ない発想の和食が食べられる面白さ、は、確実にありました。

しかし、ここで残念なお知らせが。これだけ定着しているようでいて、いまだに熱燗率、高いそうです。私の隣りの席も、あっちもこっちも熱燗……でした。中にはビールをチェイサーに熱燗!?という強者も。

もちろん、熱燗がおいしいお酒もあります。でも、現地生産はともかく、日本から輸入しているお酒って、全部と言っていいほど特定名称酒。Sake Menuを見ても、どれを熱燗にするんだろ??というようなラインナップなんですけど……。

飲みたいように飲んでいただいて良いわけなんですが、
「せめてぬる燗、常温でも冷酒でもいいよ」、とココロで訴えてしまいました。

こちらはまだまだ時間がかかりそうですね。

「今頃なに言ってんの!」「実はそうでもないよ」とおっしゃる方、ぜひいろんな情報をお寄せください。

追記:もうひとつ余談ですが、某和食店では、玉露も熱湯でした。とうぜん、旨味も甘みも出ていません。これを玉露と思われてしまうのか、と、料理もサービスも良かっただけに、残念なおはなし……。

 

「神奈川の酒を楽しむ夕べ」リポート

各県のカラーが楽しめる試飲会に行ってみよう!

 新酒が出揃う頃になると、試飲会の声があちこちから聞こえてきます。つい浮き足立ってしまう季節です。特に各県ごとの酒造組合が主催する会は、それぞれの県の特色が強烈に出ていて、県の名物料理なんかも出たりして、どっぷり郷土色に浸れて、楽しいですね。

県によってお酒の特色は様々です。例えば、つい先日聞いた話では、秋田のお酒は甘口、という印象ですよね。その理由は軟水の水が多いこともあるけれど、塩気のきつい漬け物や料理をアテにお酒を飲むから甘めのお酒が多かったのだそう。最近は塩分控えめになってきて、また、料理のバリエーションも増えて、辛口のお酒も料理に合うようになって、辛口、スッキリのお酒も増えてきたとか。なるほど、と思わされました。

そんなわけで、今年は、諸事情により(^^;)東京近郊になってしまいますが、各県の酒造組合が主催する試飲会をできるだけリポートしようと思います。なるべく漏らさず伺いたいと思っていますので、蔵元さんもぜひ、ご自分の県の情報など頂けるとありがたいです。

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各県の先頭を切って(のはず)、神奈川県酒造組合主催の会「神奈川の酒を楽しむ夕べ」が、2月17日に、横浜ベイシェラトン&タワーズにて行なわれるというので、さっそく行ってきました!

神奈川県の酒蔵は、相模川や酒匂川の流域に点在し、その伏流水を仕込み水としているそうです。その源を辿ると、自然豊かな丹沢山系で、日本の三大名水のひとつとのこと。
厚木市には加盟蔵すべてのお酒が買える「かながわ蔵元屋」もあります。問い合わせ先はこちら

ところで、神奈川県には、酒造組合所属の蔵元が幾つあるか、ご存知ですか?
答えは、13。多いでしょうか、少なかったでしょうか。
余談ですが、50蔵以上という県もいくつかありますから、多い方ではありませんが、実はもっと少ない県もあるのです。さて、それはどこでしょう?

定員200名が、あっという間に売り切れ。横浜という場所柄もあるのか、お客さんも蔵元さんも個性的な雰囲気が目を引きます。若いグループやカップルも多かったようで、華やかな空気でした。

~~~~~神奈川県酒造組合~~~~~
津久井町=「相模灘」久保田酒造㈱/「巌の泉」清水酒造㈱、愛川町=「蓬莱」大矢孝酒造㈱、海老名市=「いづみ橋」泉橋酒造㈱、厚木市=「盛升」黄金井酒造㈱、伊勢原市=「菊勇」吉川醸造㈱、大井町=「曾我の誉」石井醸造㈱/「箱根山」井上酒造㈱、松田町=「松美酉」中澤酒造㈱、山北町=「丹沢山」 (資)川西屋酒造店、開成町=「酒田錦」㈱瀬戸酒造店、泰野市=「白笹鼓」㈲金井酒造店、茅ヶ崎市=「天青」熊沢酒造㈱

酒蔵の個性が伝わる日本酒Tシャツ

日本酒好きの気持ちで作る、蔵Tシャツ

 

オリジナルTシャツを持つ酒蔵も増えましたね。

東京都墨田区にある久米繊維工業さんは日本で最初にTシャツを作ったところ、なのだそう。

でも、日本酒ファンのあなた、あちこちで、この顔、このロゴマークに遭遇していませんか?

「輪になろう日本酒」の「0276」Tシャツや、日本吟醸酒協会の「SAKEは人をつなぐ」Tシャツなど、日本酒関係のイベントTシャツも多数手がけている同社の村上さん。日本酒好きが高じて酒蔵Tシャツをプロデュースしているのです。

サイトを見たら、決まった場所にラベルの図柄をポンと載せただけ、なんてユルいことはしないんです。じっくり蔵側と練って練って、それぞれの蔵や銘柄の個性をしっかり反映させた、まさにそれぞれがオリジナルTシャツ。ほとんど趣味? あ、ライフワークですか。

自社で「酒×Tシャツ展」も開催していて、昨年の9月には5回目を迎えました。残念ながらこの時は行けず、ずらりと並んだところを見たいなぁ、と思っていたのですが、やっとそのチャンスが。「第10 回 グルメ&ダイニング スタイルショー」で展示するとのことでビッグサイトへ行ってきました。

「輪になろう日本酒」にて。
「輪になろう→0276」なんて、いいね。

ところが、ホールまでは行ったけれど、それぞれのブースが小刻みで探すのがたいへん。「どこですか?」と電話を入れると「試飲会もやってる『日本全国美酒コーナー』の中ですから、酒の匂いを辿って来てください」「えっ、それだけ?」
……辿り着きました。

久米繊維さんオリジナルのお酒Tシャツも味があります。

墨田区といえば、やっぱりオープンが待ち遠しい「東京スカイツリー」ですよね。えっと、スカイツリーって、何mでしたっけ? 武蔵、ムサシ、634mでしたよね。じゃぁ、やっぱり、目指せ634種類でしょう!?
→HP:久米繊維謹製 蔵印