「みんなで育てた酒米がお酒になった」そうです。
数ヶ月前、久しぶりに以前の仕事仲間から電話がありまして、 「実は、日本酒の酒米を造ってるんですよ」と、言うのです。
フォトグラファーの友人とは一緒に組んで、ニュージーランド、メキシコのカンクン、スイス……、ほんとにいろんなところに行きました。 ワイン好きで、仕事を終えた夕食にはワインを欠かさなかったのですが、「日本酒はあんまり……」と言っていた、はず。
それが、「最近、日本酒を飲んでるんです」ではなくて、「酒米を造ってるんです」と言うから、驚きました。
2月に書いた「日高見」さんの記事を酒米造りの仲間から聞いて読んでくれ、私が以前から日本酒の会のお手伝いをしていたり、日本酒に関係する方々にインタビューしたりしているのを思い出して、電話をくれたようです。 で、そのお酒ができたので、くださるというのです。
しかも、 「これがまた、おいしくできたんですよ」と嬉しそうにおっしゃるではないですか。変われば変わるものだ、と思いつつ、 「いやぁー、悪いから……」という言葉など思いつかず、「えっ、ほんとに、嬉しい!」と、飛びついてしまったのでした、ずーずーしいン十代。
最近、酒蔵の方でも、酒造り体験をさせてくれたり、タンク1本分は一般の方々を対象に募集して仕込ませてくれたりすることが増えてきていますね。
この場合は、それとはちょっと違って、NPO法人「西湘をあそぶ会」主催の会員制プロジェクトとして独自に活動しているとのこと。耕作放棄地を借り受けて開墾し、お米を作るところからスタート。稲を手植えして、秋にははさ掛けの天日干し。酒蔵に酒造りを依頼しますが、一緒に作業できるところは参加も可能とのこと。この連休に最後の火入れとラベル張りがあったのだそうで、できたてを届けてくれたのでした。
「生 or 火入れ?」で、伝々は生を所望させていただきました。
友人は、たまたま仕事で知り合った人に誘われてお米造りに興味を持って参加したそうですが、日本酒に関心のなかった人が、こんなことからお酒のおいしさを知っていく。お酒造りを知っていく。嬉しいことですよね。
で、この話、どっかで聞いた気がするなぁ、と思ったら、ちょっとした知り合いが関わっていると聞いた酒造りも同じグループでした。何パターンかの参加方法があって、なんと約170人もメンバーがいるそうなのです。
実は、伝々が月に1〜2回、書いているコラムがあるのですが、そこでは、日本酒ネタ、取り合いです。編集さんがバランスを取るために、案を出してもあっさり却下されてしまうことも多々あるのです。 そこで、伝々にも酒造り体験取材のお声がかかったことがあったのですが、スケジュールが合わず断念。ほんとに残念でした。
さらに、田舎体験のグループとも知り合いになることがときどきあり、「伝々さんも参加しましょうよ!」と誘っていただけるのですが、「人んちの田んぼを手伝うなら、実家を手伝え」と悲しむ親の顔が浮かび、それはご辞退しています。
余談ですが、そういうところに行くと、もう名前で一人勝ち状態です(苦笑)v。
それはさておき、酒造りにしても農業にしても、みなさん、楽しそうに積極的に取り組んでいて、しかも、みんな若いのですよ。その中から仕事にしようと考える人も、多くはないけれど出てきます。そんなこんなの環境に接していると、日本酒離れ、農業離れ、ってウソじゃないの?と思わせられます。
もちろん、酒蔵さんたちの努力もあります。また、所詮趣味でやるのは実際とはワケが違う。いろんな意見もあるかと思います。 でも、いろんなところから萌芽が生まれていることを感じます。
まずはお知らせを、とも思い、また、開けるのがまだもったいないこのお酒。
いただくのがとっても楽しみです。





















